レポート

油断大敵! 悪質なタクシーに出会った!!(ハノイ)

公開日 : 2008年07月06日
最終更新 :

6月12日の夜、ノイバイ空港に到着。入国審査を終えて、到着ロビーの外に出たのは10時過ぎでした。初ハノイでしたが、ガイドブックで下調べした通り、すぐにタクシー乗り場を発見。
トランシーバーのようなものを持った係員がいたし、車体に「ノイバイタクシー」と書かれた車が止まっていたので、まずはひと安心。
念のために係員に「ノイバイタクシー?」と確認すると、「そうだ」と言って誘導、すぐに一人の運転手がスーツケースを取ってトランクに入れようとしたので、さらに念のために「ハウマッチ?」と尋ねると、英語がわからない(←後で考えるとふり)といった感じで、「OK、OK」を連発して車内に促しました。

一律12ドルという情報を得ていたので、率直に「12ドル?」と聞いてもよかったんだけど、セコい私は「為替の変動もあり得る」というガイドブックのコメントが頭にあって、「実は10ドルかもしれないし・・・」という腹もあり、「ハウマッチ?」とやってしまったのです。
5分ほど走ったところで、この運ちゃん、突然後ろを向いて「フォーティーダラー」とのたまうじゃあーりませんか!!
一瞬、耳を疑いましたが、「あっ、フォーティーンと言ったのかも」と思い、「フォーティーンダラー?」と聞き返すと、「ノー!フォーティー」と語気を荒げます。
「やられた~」と思いつつ、とりあえずお決まりの「トゥーイクスペンシィブ!フォーティーン」と切り替えしたところ、運ちゃん、さらに強い口調で「ノー!ネバー!!」

最終的にぼったくられた場合、ダメ元でノイバイタクシーに通報してやろうと、車両番号とか運転手名とかの表示はないかしら、と車内を見回したところ、ふと後ろのガラスに「ビエットタインタクシー」の文字が・・・。
私はノイバイタクシーのつもりで乗ったのに、もしかしてこれって評判の悪い新規参入のタクシー?とガックリ。

「もうぅ~、あたしったらどうして確認しなかったんだろう!もう最悪!でも、絶対払うもんか!!」と、同乗者の連れ合いに息巻いてました。(連れ合いは英語が苦手なので、海外では私がいつもガイド状態)
連れ合いいわく「ここは大人しくしといた方が得策。まだ市内までは相当あるから、キレて怒りっぱなしだと、この客は払う気なしと見て、怪しい所に連れて行かれて、実力行使に出られる可能性があると思う。大人しくしてたら、観念して払うかも・・・という期待が続くから、とりあえず目的地あたりまでは連れて行くよ。それに黙ってた方が、ある意味不気味だよ」と。
「う~む、それもそうか」と思い、後はひたすら外の景色に目を凝らしてました。

ソフィテルプラザが見えたので、タイ湖あたりまで来たことは確認。しばらく行くと、写真で見た旧市街らしき雰囲気の一角に入って・・・そうしたら、奇跡的に今夜のミニホテル「コンチネンタル」の看板が目に入って、ほっとしたのもつかの間、その前を行き過ぎそうになったので、「ヘイ、ヘイ、ここだよ、ここっ!」と運転席をバンバンたたいてアピール。
ほんの少し過ぎた所で、運ちゃん車を止めました。
さあ、ここからが勝負!黙って14ドルを差し出すと、怖~い顔でにらみながら、「ノー!フォーティー」。
ところが、私たちって、いずれにせよ15ドルしか持ってなかったのよね。(翌朝、銀行で円をドンに替えようという計画だったので、タクシー代プラスアルファのつもりで15ドルのみ日本で用意)
こっちも負けずに運ちゃんをにらみ返し、ゆっくりといつもより低い声で「アイドントハブサッチアビッグマネー。ビコーズアイクドゥントゥゴートゥーザバンク。ユーノー?」と何度も繰り返し言いました。(心臓はバクバクでしたが・・・)

私が必死で運ちゃんと渡り合っている最中、ナント連れ合いは車を降りたので、「なんで降りるのよぉ~、なんでぇ~」とわけがわからなくなり、薄暗い外を見ていたら、「ほら、ホテルの人が来てくれたよ。トランクも開いたよ」と連れ合いが再登場。
私も外に飛び出し、トランクからスーツケースを出してくれてたニイチャンに「コンチネンタルホテルの人?私、予約している○○です」と告げ、九死に一生(というか、地獄で仏というか・・・ホントにそんな気分でした)を得ました。

後で連れ合いに聞くと、私が必死で渡り合ってる時に、ふと外を見るとホテルから人が出てきたので、すぐさま車を降りて、「トランクが開かない」というジェスチャーをしたそう。
すると、ホテルのニイチャンはすぐに事態を呑み込んで、タクシーの窓をたたき、運ちゃんにベトナム語で(おそらく)トランクを開けるように言ったそう。

長々と失礼しましたが、最終的には事なきを得ました。
しかし、あらためて「料金が不明瞭な場合は、事前にしっかり確認して、納得してから利用する」という基本を忘れちゃいけないなぁ、と猛反省した出来事でした。


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6件のコメント

  • プリペイドタクシーをお勧め

    ハノイでは大変な目にあいましたね。ご愁傷様です。
    数年前に、ベトナム人の彼女とサイゴンからハノイに行った際に、空港から遠回りされて高い料金を払いました。騙す奴は、同国人でも騙すということでしょう。

    これに懲りて、それ以来、私は空港のプリペイドタクシー(料金前払い)を利用しています。直接交渉するよりも高いですが、リスクが減少します。

    最近では諸物価がかなり上がっているので、それを踏まえた上で行動しないと「騙された!」と何度も頭に来ることになります。在住の方、または最近旅行された方の情報以外は、鵜呑みにされないことを勧めます。ガイドブック情報も、発売されるまでにタイムラグがあるので、過信するのは禁物です。

    旅の処世術ですが、良いタクシーをつかまえたときは、名刺をもらうことにしております。電話1本で来てくれますし、大事な客として扱ってくれるので、あまり無茶は言わなくなります。
    ホテルからタクシーを頼む時は、ボーイにタクシー代を交渉してもらいましょう。何かあった場合、ホテルに文句が言えます。

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    Re: プリペイドタクシーをお勧め

    海外在住者Bさん、こんにちは。

    ノイバイ空港には、プリペイドタクシーなるものも存在しているのですか?
    まったく初めて聞く情報です。

    ちなみにそれもやはり、エアポートタクシーやノイバイタクシーの乗り場で申し込めるものなのでしょうか?
    実際のところ、市中までのお値段はいかほどだったのでしょう?

    良いタクシーと思ったら、名刺をもらってこちらからまた連絡するのって名案ですね。

    よく考えたら、日本ではこちらから請求しなくても運転手さんが名刺をくれて、「またお帰りの車はこちらへどうぞ」と売り込むパターンがありますね。

    あと、お金の情報もありがとうございました。

  • 私達なら・・・

    タクシ運転手に対して、
    1、乗車前、両替、税関等の人から目的地までの運賃を聞いておく。
    2、タクシ運転手と折衝する。
    3、折り合わなければ別の運転手に、・・・
    4、支払は荷物を降ろし、忘れ物がないかどうか確認して、車外に出てから支払う。

    問題は、交渉した後でも、安心してはいけません。
    乗車後、車内で料金の釣り上げの話をしてくる運転手がいます。
    この場合は下手に話しに乗ると大変です。

    私達は下記のような経験があります。
    1、簡単に10倍以上の料金を要求。
    2、ガソリン代は別。
    3、先程の料金は間違いだった。
    4、途中で降ろされる。
    5、目的地以外の場所に連れ込まれる。
    6、タクシを待たして置いて、運転手が勝手に出てきて、言葉の通じない現地語でしゃべり、ガイド料金の要求。

    目的地までしっかり乗ることです。
    その後、車から降りた後、ホテルとか周囲の人とかを巻き込んで大声で叫ぶのです。(時折、ホテルの人がグルになる場合があり、この時は負けてしまいました。)
    警察を呼ぶとも言います。或いは一緒に警察へ行こうと言います。

    メータがある場合も次の経験がありますので要注意です。
    1、メータの料金が上がるスピードが物凄く早い。
    2、安心させて乗せた後、途中でメータを切る。
    3、メータは動いているが、壊れていると言う場合や、値上がりしたとか言う場合。
    4、メータ以外にチップの習慣の無い国でチップを要求する場合。
    気付いた時点で車を止めて降りることです。又は、上記の方法で助けを呼ぶことです。

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    Re: 私達なら・・・

    チャーチルさん、こんにちは。

    プロフィールを拝見したのですが、まだ普通の日本人があまり訪れない場所も含めて、世界中を回ってらっしゃるのですね。超うらやましいです。

    さすがに色々とハードな体験をされていますね。
    タクシー危機管理術とも言うべきアドバイス、とても参考になりました。

    今回も最終的にホテルの人に助けられたのですが、これがグルだったりしたら、もう万事休すですね。

    ところで、帰りはソフィテルメトロポールのベルボーイに「エアポートタクシー」と指定してタクシーを呼んでもらったのですが、こちらが聞く前にベルボーイが適正価格(15万ドンだったかしら)を告げ、「この値段でいいですか?」と聞いてきました。

    急な雨で普通のタクシーが出払っていたのか、こちらは2人なのにワゴン車が来て、ベルボーイともども大笑い(ボディにはちゃんとエアポートタクシーの名前が入ってました)。

    空港に到着して15万ドンを渡すと、運ちゃんは「もう1枚」と要求。
    「エッ、15万ドンでしょ?」と言うと、上目遣いに媚び媚びの態度で「フォーミー、フォーミー」とぶりっ子。

    決してイケメンというわけじゃなかったけど、小柄でまだ若い、どことなく憎めない感じのニイちゃんだったので、5万ドンって、まあ320円か30円か、まっ、雨の中をちょっと大きな車で突っ走ってくれたんだから、チップと思えばいいか、と渡してしまいました。

    これも小ぼったくりのうちに入るのかもしれません(って言うか、たかりでしょうか?)が、怖い顔で凄まれるのに比べると、何となく許せてしまうのでした。



  • 退会ユーザ @*******
    08/07/07 00:17

    差別用語に気をつけましょう

    ぼにまるさん

    大変でしたね。
    でも、切り抜けることができて何よりです。

    さて、タクシーの運転手さんについて、そういう用語を使うことは、差別につながるので気をつけましょう。

    「悪徳・・・」とかがよい様な・・・

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    Re: 差別用語に気をつけましょう

    ゆうちゃん★さん、こんにちは。

    ご指摘、ありがとうございました。

    危うく横山のやっさんになるところでしたわ。(昔、雲助・駕篭かき発言で訴えられましたねぇ)

    私としては、そもそも江戸時代にちゃんとした宿場人足に対し、無頼のモグリの宿場人足を雲助と別称した、というその後者のようなタイプのタクシー運転手を指したつもりだったのですが、そのうちこの両者は混同されて使われるようになったということらしいので、不愉快に思われる方がいらっしゃったらゴメンナサイ。

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  • 私はハウマッチはベトナム語で覚えて行きました。

    バオニュウティエンでしたか?(ベトナムなのでドルはもって行かないで空港でドンに両替)
    勿論ベトナム語で帰ってきますがベトナムのお金はわかりやすいです。
    なぜかというと紙幣の数字に千の位に『.』がついてます。
    つまり単位をドンと思わないでキンドンと思うとわかりやすいです。
    後は100の位ぐらいまでを覚えて行けば高い買い物をしなければ何とかなります。
    私はベトナムは面白くなかったのでもう行きませんが次回又おいでになるのでしたら参考にしてください。(でもハロン湾クルーズは良かった。)
    でもこの書き込みの文章を見ると女性のようですね!
    女性は初めての国に行くときはツアーがお勧めかな?

    私、今は今月韓国に初めて行くのでイル、イー、サン、サー、オー
    と韓国数字を特訓中です。
    勿論オルマイヨー(ハウマッチ)を使うつもりです。
    でも15000はちょっと癖(パッチンと言うらしい)があって言うのがややこしい。(^_^;;

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    Re: 私はハウマッチはベトナム語で覚えて行きました。

    てちゃーさん、こんにちは。

    私もハウマッチくらいベトナム語で言ってみたいと思いましたが、①声調が難しそうなので、通じない気がする②仮に通じても、先方の答が聞き取れないに違いない、という理由から断念しました。

    数字も1から10くらいまでは辛うじて覚えられそうですが・・・それ以上は自信なし。
    てちゃーさん、スゴイなぁ。

    今回は初ハノイでしたが、ベトナム自体は2度目です。
    10年前にホーチミンに行ったのですが、タンソンニャット空港は市中から近く、メータータクシーで何のトラブルもなかったのですよ。

    英語も決して堪能とは言えませんが、とにかくツアーは嫌い。
    勝手気ままに動きたいタイプなので、時間から時間に追われる旅はどうも性に合わないのです。
    あ、でも郊外の名所に出かけるのに、現地申し込みのオプショナルツアーを利用することはありますが・・・(ホーチミンでは、お約束のクチとミトー・メコンデルタに行きましたっけ)。

    空港で両替しなかった理由は、夜遅い到着なので、荷物をピックアップ後は速やかに移動したかったことと、実際はそう変わらないかもしれないけど、翌日市中の銀行に行った方が多少なりともレートが良いのでは、というセコイ発想のためです。

    確かにベトナムの紙幣、万以上の単位だと、位取りの「.」が付いてますね。私も1000ドン以上の表示を見ると、まず0を3つ取ってから7(ホントは6.5くらいでしょうが、暗算しにくいので)を掛けて、円に換算してました。

    一つ質問なのですが、「単位をドンと思わないでキンドンと思う」ってどういう意味なのでしょうか?
    すみません、「キンドン」の意味がわからないのです。


  • お帰りなさい

    参考になるレポートありがとうございます。
    私が始めてハノイに行った時はなんの問題も
    なくタクシーがメトロポールまで行ってくれ
    ました。

    今年2度目のハノイでしたが人がよりきつく
    なった気がしました。旅行スタイルを変えた
    せいかとも思いましたが観光化が進みすれて
    きたのかも知れません。

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    ただいまです。

    マンジンさん、こんにちは。

    その節はメトロポール情報などでお世話になりました。

    いつもはけっこう慎重派なのですが、今回は向こうから声を掛けてきた白タク風とかじゃなく、正規のタクシー乗り場で拾ったため、ちょっと油断してしまいました。

    ハノイ自体は、10年前に行ったホーチミンより数倍も気に入りました。
    旧市街など「喧騒」という言葉がぴったりの私好みのアジア~ンな印象でしたが、水(湖)と緑が多いせいか、不思議と癒やされました。

    それと何となくですが、さすが千年の都という風情も感じましたね。

    最近のホーチミンは知りませんが、10年前に行った時はシクロや物売りが異常にしつこくって閉口しました。
    「ノーサンキュー」と言っても、どこまでも、どこまでも、どこまでも付いて来る。
    そのうち、現地の人を見ていて、無視するのが一番ということを学習、物憂げに首をふったきり、完全無視を決め込んでいたら、意外にあっさり引き下がるということがわかりました。

    でも、ハノイではそんなテク(?)を使うまでもなく、一度「ノーサンキュー」と言えば、ほぼそれっきり。
    シクロやバイタクは当然、声は掛けてきますけどね。

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  • 迫力のあるレポート、ドキドキですねー。

    いやー迫力のあるレポートでした。

    「ハノイ空港からハノイの町へ」というのは、
    よく質問に出るところですが、
    大変ですねー。

    でも、2人でよかったですね。
    一人だと、切り抜けられなかったかも。

    みどりのくつした

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    Re: 迫力のあるレポート、ドキドキですねー。

    みどりのくつしたさん、こんにちは。

    そうですね。一人だとキレまくって、後先考えず怒鳴りまくっていた可能性も大です(特に法外なボッタクリは絶対に許せないタイプ)

    連れ合いは、いついかなる時もけっこう冷静なので、助かってます。

    トランクにスーツケースさえ入ってなければ、市内に入ってから信号待ちの時に降りちゃうとか、いくらでも手段はあったのですが・・・。

    まあ、スーツケースの中は洋服と化粧品と常備薬くらいだったので、最悪はあきらめる覚悟もしてました。
    あっ、でも総額は40ドルよりうんと高いですねぇ。

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