08/06/15 14:15

欧州旅行客が減り続けている理由の一つです

日本からの海外旅行者は様々な要素で増減します。

中国は今年初めからの一連の事件が影響しているのでしょう。
韓国はブームが去ったこと。

その中で欧州は面白い傾向が見られます。西欧が減り続けているのに対し、
東欧が前年比二桁程度の伸びを示しています。ただし、元々の桁が違うの
で全体としては激減です。

国別の詳細な記録は少ないのですが、ドイツに関しては前年比(2007/2006)で5%の増加。これはワールドカップの反動からすれば、飛躍的とか。
一方、大幅減少が日本で約15%。余談ですが、相変わらずライン川とロマン
チック街道しか旅行しない。もっと良い場所は沢山あるのにというコメント
付きでした。

ユーロはすぐに崩壊するとか、イタリアのように(確か今回の選挙で躍進
した北部同盟がその中心)脱退したがっている国もあるのですが、実際は
大方の予想に反し、順調に伸びています。今後は米ドルとユーロの二極体制
で進むのでしょうか。マハティールが主張したアジア共通通貨に対し、日本
は黙殺の姿勢だし、今の日中関係では当面無理でしょう。何より、安定して
いる通貨が少なすぎ、差も多きすぎる。

一方で、中国と欧州人観光客による日本買いは益々エスカレート。
平日の三越の売り上げを支えているのは中国人ツアー客だとか、秋葉原の
ヨドバシに行くと中国語が流れ、高級時計売り場は、日本人以外が買い物
しているとか。フィンエアーが人気の理由の一つがロシア人の日本買いだ
とか。

確かに日本の物価は安いのですが、安さだけに消費者も供給側も目を奪われ、
今はすっかり冷めてしまった(少し早すぎるのではないかと思うのですが)
輸入食品問題をはじめとする食の安全問題、派遣問題をはじめとする雇用
の問題、国内産業空洞化などを起こしてしまいました。ここで冷静に考え
ねばならないことなのですが、日本人は将来構想を練るのが苦手らしく、
将来に関してはは悲観的にならざるを得ません。

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