08/05/20 22:07

追記 訛り

 ついでに、ウィーン(あるいはオーストリア)訛りについて若干。

 オーストリアで普段話されているドイツ語が学校で習うドイツ語と異なるということは、ウンチクとしてガイドブックにもよく載っているので、もうご存知かと思います。全く別な単語の場合にはまだ諦めがつくのですが、同じ単語でも独特の発音やリズム・抑揚のようなものが付くと、最初は戸惑われるかも知れません。(モラヴィア、スロヴァキア、ハンガリーなどのドイツ語が達者な高齢者も、オーストリア風の語彙・発音の人が多い。)

 問題はドイツ語ではなく、オ-ストリア(ウィーン)訛りの英語です。外国人と頻繁に接する環境にいるとか、きちんと英語学校に通ったなどという場合は別ですが、それ以外の一般オーストリア人の多くにとって英語は特殊技能でも何でもないので、その独特の発音やリズム・抑揚をそのまま英語に持ち込むことになります。
 ですので、もし相手の話す英語が聞き取れないときには、遠慮なく"Sorry?"などと聞き返して下さい。普通のウィーンっ子はかなりゆっくりハッキリと英語を話す傾向にある(ドイツ語も)ので、聞き取れないとしたら訛りの所為である可能性があります。

 メールなどの「書く」英語については、ホテル受付などの接客業の場合、高等教育を受けていない人ならば、それなりに間違いの多い文を書くことと思います。ただ、早計は禁物で、実際に会ってみるとその人が意外に流暢に話すこともあります。言語学習についての認識が日本と幾分異なり、コミュニケーションができることが中心課題(または最低限の到達目標)とされているためではないかと思います。

 結論としては、言葉についてはご心配なさらず、安心してお越し下さい。

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