08/05/17 08:17

月並みですが、何をしたいか

これに尽きます。

キリスト教に造形が深い、ヨーロッパ特にローマからルネサンス、宗教改革、大航海時代に掛けての歴史が好き、イタリア近現代史が好き、戦後政治が好き、イタリアの工業製品が好き、ファッションが好き、イタリアの料理(食材)と酒が好き(これも私の範疇)、
イタリア人が好き(これも以外に多く、私もその一人)、イタリアの自然
が好き、乗り物好きにもたまらないでしょう(一都市に、鉄道、地下鉄、
トラム、メトロ、トロリーバス、フニクラーレ、船もあるし)。何に興味を
持つか。中には、「行った」ということだけに意味を感じる人も居ます。
ここに来てみて意外に多いのだなと実感。「有名都市」とみると、その傾向
もなきにしもあらず。アグリツーリスモありますね。

PRICHANさんが仰っていますが、一都市に数日滞在するほうが、イタリアの
良さがわかります。都市や人間の面白さは、素通りの旅ではわかりません(これを
至上主義としているかたは、それが人生の指針なのでそれはそれで価値があるはず)。

イタリアは大きく分けて、北、中部、南です。北でもピアモンテ、ロンバルデ
ィア、ベネト(それぞれトリノ、ミラノ、ヴェネツィア)では全く異なります
が、全て裕福で、南との大きな違い。人間は冷たい(ミラノ)とういう印象。
南は全体で貧しいというのが共通点。特にマフィアに代表される組織の存在が、
社会の発展の足かせになっていることは確か。さらに、独自の文化(言語)を持つの
がサルディーニャ。これらを追究すると、二週間では何も見えません。
南は奥が深く、色々な顔を持ちます。

結論から言えば、「絶対は存在しない。あくまで相対だけである」これ以上
言うと神学論争になりますが、サルディーニャにリゾート以外で二週間は
さすがに希でしょうが、シチリアなら十分あり得ます。シチリアだけで
「ローマには行ったことがない」人も居るはず。私を含めローマは単なる通過点
(Tutte le strade partano a Roma、ちと意味が違うか)で、ほとんど観光し
たことがないし、ローマ料理が苦手な人も居ます。後者はさておいて、大抵
はミラノかローマから入るので、最終日は仕方なくローマということです。
これも個人的嗜好ですが、ヴェネツィアも苦手。あの人の多さと暑さに湿気、
さらにホテルと食事代の異様な高さ。

各論の答え。

(1)鉄道主体で、一部バスのほうが効率的なところもある。例えば、トリノ
からピアモンテのワイン産地で有名なところとか、サルディーニャ、シチリア
の大都会以外など。

(2)英語は観光相手なら問題ない。海外(EUを含む)で仕事する人も問題
なくできる。しかし、日本ではエリートに見られている銀行員はダメですね。
地方に行くと大変です。大都市デパートはOK。観光客が殺到する大都市の
ブランド品店を含む、土産物屋もOK。しかし、大都会で
も地元民御用達になると厳しい。鉄道は優等列車は全く問題ない。しかし、
ローカル線になるとどうでしょうか。タクシーもしかり。医者は意外に
通じないのでは(それほど知らないが、ミラノの医者は英語がダメだとい
のでイタリア語でした)。若いかたなら英語は大丈夫でしょうが、年配者
にはイタリア語で話しかけるというのは何処でも同じでしょう。

英語に堪能ならば、英語の味や料理法に関する語彙が少ないことをご存じの
はず(実際はそうでもないのですが、母国語とする人以外はほとんど知らな
い)。ですから、英語でイタリア語の微妙な味や調理法を再現するのは不可
能。これが英語メニューの欠点です。また、イタリア語でも○○風とかある
と後は聞くしかないが、その内容を正確に英語で言える人は希でしょう。
ですから、食べること、地元民の行く店で買い物をしたい、何より地元民
と触れあいたいのであればイタリア語はある意味”必須”です。見えるもの
が全然違います。

(3)これは上に書きました。フィレンツエに直接入り、トスカーナの田舎を
ひたすらワインと美味しい料理を求め彷徨うことも人によってはindispensableです。

絶対がないというのは、イタリアに限らず、他の国でも同じ。
アンダルシア出身の人が言っていました。「周囲でアルハンブラに行ったこ
とがないという人は多い。」ナポリも見ないで死んでしまう人も多いし。

イタリアの場合は”安く”は不可能に近い。金を掛けて美味しいものを
食べるほうが良いでしょう。ホテルは質が悪いくせに、従業員はやる気がない。
日本の2倍程度を払えば、日本と同じくらいのホテルに泊まれますが、
それでは納得が行かないのが現実。

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    08/05/17 15:34

    トピずれ

    JORGEさん、こんにちは。

    ヴェネツィアが苦手でいらっしゃるそうで。
    ヴェネツィア好きの一人として、ちょっと擁護させてくださいね~。

    >あの人の多さと暑さに湿気、
    >さらにホテルと食事代の異様な高さ。

    1行目については、確かに、サン・マルコ広場あたりは、
    冬でも人が多いですね。
    でも、サン・マルコを外れると、静かなエリアも多いですよ。
    私が好きなのは、地元の人が生活している息吹が感じられる、
    カンナレジョとかドルソドゥーロとかです。
    「暑さと湿気」については未体験ですが、夏場はすごいのでしょうか?
    (運河が臭うとかいう話も・・・)

    2行目については、否定の言葉もありません。
    確かに、ホテル代と食事代は決してお安くありませんね~。
    でも、どうせ同じお金をかけるなら、少しでも自分が納得できるものに
    使いたい、と思っていろいろ探したりしてます。

    JORGEさんが仰っている否定要素が全て当てはまる夏のヴェネツィアには
    行く気がないのですが、ヴェネツィアも冬場はよいものですよ。
    冬のヴェネツィア、お勧めです。

    トピ主さん、お邪魔しました~。
    あ、本題についてですが、私もPRICHANさんと同意見です。
    初めてなら、ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアなどを各々
    数日かけてじっくりと見て、その上で余裕があれば、
    ローマやフィレンツェから日帰りで行ける町などを訪れてみては
    いかがでしょう?

    移動は列車で。イタリアは鉄道網が充実しています。

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    08/05/17 17:31

    冬のヴェネツイア同感です。

    私は晩秋に1度だけ行きました。
    中心はそのときも人が一杯でしたが離れるにしたがって人が急に少なくなり
    建物の博物館には日本館がありましたが前衛的で私にはよくわかりませんが、空いていてのんびりできました。

    http://www.c-player.com/ac45785/message/200610?page=3&format=thread

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