2年前ですが、思い出したことを長々と

ちょうど2年前にアルシヘラスからタンジェへフェリーで行きました。翌日戻ってくる往復のチケットを買いました。「地球の歩き方スペイン」だけで、出入国についての知識をほとんど持たずに行きましたが、そのまま何もトラブルはありませんでしたよ。
速いフェリーもあるようですが、私のはとにかく時間がかかりました。行きも帰りも2時間近く遅れて出発し、かつ、4時間以上はかかったと思います。それが一番疲れました。
ガイドブックでご覧になったと思いますが、出国手続きはフェリーの中です。アナウンスはあるのですが、全く言葉の分からない私は他の乗客の動きにくっついていったという感じです。
さて、タンジェですが、港から出ると何軒か両替所があります。確か20ユーロ両替しました。円も両替出来たはず・・。少し歩いた所で、オヤジに捕まりました。いわゆる「自称ガイド」です。そういう知識も余りなかったので、親父のガイドでメディナを観光しました(1時間くらい)。お土産屋さんも連れていかれましたが、嫌だったのでお店には入りませんでした。最後にオヤジがホテルを紹介すると言い、確か5ユーロでホットシャワーということだったので着いて行き、部屋を確認した後、そこに決めました。その後、オヤジが「ガイド代を払え」と言ってきたので、馬鹿な私もそこで気づいたのです。私が、払わない!!と怒鳴ったら、すぐ去って行きました。私はラッキーだったのかも知れませんね。気をつけて下さいね。5ユーロのホテルも高かったのですかね。部屋は個室でクイーンサイズのペット2つに洗面台がありました。シャワーは共同。窓からはプチソッコを見下ろし、1階はミントティーの飲める喫茶店でした。建物は古いですがいかにも「モロッコ」で良かったです。海沿いの新しいホテルより、危ないのかも知れませんが、こういう宿も面白いと思います。
それから、タンジェの町を一人歩きました。2時間もあれば新旧市街ぐるっと1周出来ると思います。オヤジのお陰で、メディナの細い道も覚えられて良かったです。1日で十分な町ですが、とても楽しかったです。私は、クスクスとタジン、ミントティーを食べるのを目的にしていました。どれも美味しかったです。モロッコのパンも。町歩きをしている分にはみんな親切で良かったです。町の方では市が立っていました。果物を貰ったり、絞りたてのジュースを買ったりしましたよ。
日も長く夜の9時はまだ明るかったように思います。明るく賑やかなうちは危険な感じはないと思います。スリなどは要注意でしょうが。私は10時には寝てしまいましたが、プチソッコはまだ賑やかでした。

帰りにあまったお金を再両替したら5ユーロになりました。上記の物を食べ、1泊し15ユーロ使ったということですね。
帰りは、1時間くらい前にタンジェの港に行きました。出国手続きをした後、乗り方が分からず、時間になってもフェリーの横にただ一人待たされ不安でした。クルーらしき人を見るたびにアピールしてみるのですが、そこに居ろと言われるだけでした。乗り場って感じの場所ならいいのですが、何もないのです。出発時刻の30分過ぎくらいに呼ばれて車と同じ場所から中に入ることが出来ました。それから少し経って乗客が入ってきました。それからもまだまだ出港しませんでしたがね。
フェリーは思いがけず長居する可能性があるので食べ物を持っているといいかもしれません。中でも少し買えますが、買う気にならないような物ばかりでした。
アルシヘラスに戻ったあと、バスに乗ってジブラルタルに行きましたよ。

以前、出入国の方法が違う(飛行機とフェリーとか)とか、どういう手段にしろ「帰りのチケットを持ってない」とかがトラブルの原因になると聞いたことがあります。私は往復でチケットを買ったから良かったのかも知れません。
1日だけでしたが、タンジェはとても楽しかったです。モロッコの他の町を周わる方には、タンジェはただの出入り口に過ぎないのでしょうが、タンジェのみの私にはとても魅力的な町でした。いつかモロッコを旅してみたいです。