08/04/15 08:19

言葉の重要性

良くここで出てくる、「英語すら喋れないのですが大丈夫ですか」。
多くのかたは、「問題ない。私もできないがこれまでやってこれた。」
と書きます。しかし、私はNonです。

トラブルのさいに、身振り手振り、観光地の売り子の英語程度では
役に立ちません。チェックイン、機内で食事のさいの受け答え、
切符を買う、ホテルにチェックインしチェックアウトする、レストラン
で注文するなどは、日本人で義務教育を受けたと言っても今は実質高等
学校まで終える時代ですので、誰でも可能です。しかし、飛行機の欠航
や予想外の事態、相手もしくは自分のミスで予定通り飛べなくなったと
きの会話は、専門用語も必要だし、時には喧嘩もあり、ガイドブックに
カタカナで書かれた英語程度では太刀打ちできません。さらに田舎に行
くと英語すら怪しい。さすがに北欧やドイツ語圏では少ないですが、
イタリア、スペインに行くと実際にあります。地上業務の方々(空中も
そうですが)、英語を母国語としない場合、英語ができると言っても、
商店の店員が使う英語と大差ない。難しい表現となるとお手上げの場合
も多い。かと言って現地語で喧嘩できる日本人は、その国に骨を埋める
気持ちでやってきた駐在員くらいでしょう。腰掛け程度では歯が立たない。

日本便がオーバーブックになったさいに、数名のボランティアを募集して
いました。北欧のある都市で、アナウンスは英語のみ。さささと出てきた
のは欧米人だけでした。提案内容(アジアの他都市経由+現金)のうち、
経由先からの接続を聞いているうちに、後者だけに興味がある客が、実際
に現物を見て、すぐに交渉成立。後でわかったのは、提示された経路のほ
うがむしろ便利に(その都市から他社便を使えば)帰国できたということ。
頭のなかにフライトスケジュールがあれば(今ならネット接続してすぐに
見つけたでしょうが)、先陣争いに勝ったのですが。

先に、”知識”も重要と書きましたが、上の例もその一つ。最近でも、アジ
アのとある都市でオーバーブックが発生し、ラウンジで名前を呼ばれました。
何故、エコノミーのオーバーブックでビジネスを譲るのかは良くわからない
のですが(恐らく交渉のし易さ)、私が断ったら、ゲート前で日本人客と
個別交渉していました。結局、彼らは他社便のフライトスケジュールを全く
把握しておらず、他社に電話したところ、態度を決めかねている数人のグル
ープ客(ホテル一泊提供でもう一泊でいると喜んでいる)には却って都合の
良い(もともとそれにしたかったが高い上に、いっぱいだった)フライトが
提供できることが判明。「もっと勉強しとけ」(そこまで露骨には言いませ
んが)のような助言をして機内に入りました。

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    08/04/15 11:41

    おっしゃるとおりです

    私も、ホテルのチェックインや買い物、食事の際の簡単な英語が出来る程度で海外に行き、これまで大したトラブルも経験せずにきたので、ノンキに構えている所がありました。しかも、私が経験した飛行機の欠航は他の方々のように悪天候や倒産などという過酷なものではなかったので、乏しい語学力でも何とかなったわけですね。でも、もしそれが交渉力が必要な重大なトラブルだったとしたら、私は完全にアウトです。
    語学力をもっと上げると言っても、一朝一夕には上達しないだろうし、まして私のように年に1回行く程度の海外旅行では経験なんて積み重なりにくいでしょう。
    だからこそ、掲示板で様々な事例をなるべく多く読むようにしています。これからも色々な体験談や意見を参考にさせていただきますね!

    いちおう、付け加えておきますが、私は語学力に不安がある分、飛行機でも電車でも観光地でも、前もって下調べ出来ることは調べて、何でも時間に余裕を持って行動するようにしています。
    でもやっぱり語学力は重要ってのが結論。精進します。

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