08/04/03 01:09

地球の歩き方とロンリープラネット

たしかにロンリープラネットは、欧米人のバイブルのようになっていますね。異常です。この本は自分ももっている国とかありますが、しかし内容的に一番面白いのは「JAPAN」かもしれません。このガイドブックは、地域の研究もなかなか突っ込んでありますが(執筆者の興味によって細かい地域と大ざっぱな地域と多少ムラがありますが)、「何が欧米人好みなのか」という研究も徹底的にされているような気がします。実際、ロンリープラネットのせいで、その本で絶賛されている東南アジアの格安宿などは、非常にとりづらい現象さえ引き起こしてしまっています・・・。しかも、「地球の歩き方」は日本人だけですが、「ロンリープラネット」はアメリカ版やイギリス版はもちろん、ヨーロッパのいろんな言語に訳されているほか、日本語版まで出ている始末です。

ロンリープラネットは、地球の歩き方よりもさらに精密で、情報のアップデートも盛んだったりします。だけど、こちらも地球の歩き方が日本人にとってバイブル化していることで起きているのと同じような現象を生み出していますね・・・。ある地域で欧米人のとっている中心部への行き方ルートが、まったくロンリープラネットに書かれている通りだったり(ほかにもっといいルートがあるにもかかわらず)、宿泊や食事の施設への集中度だったり、その影響力には仰天させられることもありました。

そのうち、「歩き方族」とか「ロンプラ族」とかという皮肉めいた言葉が生まれるかもしれません・・・。

この掲示板が、昔の地球の歩き方のような、旅行者の生き生きした情報で成り立っていくようになっていけば、とても意義のあることかと思います。

  • いいね! 0
  • コメント 0件

0件のコメント