ベルリンかバルセロナで良いのでは?

ベルリンは歴史というよりも(19世紀にプロイセンの帝国ができる前は
ブランデンブルク辺境で、しかも歴史的なものは大戦末期に焦土と化した
さいに消失したので)、東西の名残と統一の証、今のドイツを見るのに
最適でしょう。面白い建築物は随所にあります。市内の交通の便も良いし、
日本人が大好きなライン川、ローマへの道とルートビッヒ2世が造った
お城とは違うドイツの一面が見られます。近郊もワイマールを始め、ドレ
スデンたマイセンなどもあるし、丁度良いのでは。個人的には食事が不味い
(トルコ料理を除いて)のが玉に瑕。物価は先進国の首都にしては安いし、
治安も良いのですが。

建築好きにはバルセロナは言うまでもないでしょう。ここも交通の便が
良く、しかも食事は美味しい。欧州に遊び歩くスペイン人はほとんどが
バルセロナ(千葉の人間が海外では東京と言うように、実際には周辺都市
の場合が多い)の人間であるというように、裕福で、洗練された街です。
にっぽんじんが抱いている”スペイン”らしくないのが問題というくらい
でしょうか。

後はフィレンツェですね。好みの問題ですが、ルネサンスをはじめとする
文化芸術、さらには歴史に関心があればとても面白い。逆に、今の歴史
教育のなかで、皆がそこまで知っていていくのかな?と思ってしまいます。
私としてはトスカーナと来ると、食べ物とワインが第一に頭に上ります。
バルセロナとなるとカバと来るように。バルセロナと同様に食文化も面白
いです。

沈み行く島を今の内に見ておくという手もあります。本島は人で溢れて
いますが、やはり家の造りとかは面白い。島に渡れば人々の生活も感じ
られます。ただし、昼間は人を見るだけのような気がしてしまいます。

他を考えてみると、イタリアならナポリとその周辺。都市としては小さい
がゴチックの街レッチェや白い街とか日本人に人気のとんがり屋根の
アルベロベッロのあるプーリア、スペインならばやはりアンダルシア。
ウィーンなどは如何でしょうか?町歩きの楽しいところ。交通網も発達
し、旅行者には優しい、見所満載で、美術館は必見、しかも独逸語圏の
なかではかつてのハンガリー・オーストリア帝国の影響か、食事は許容
範囲、ケーキは言うまでもなく、安いワインも飲める。その気になれば
日帰りで、ザルツブルクやブダペスト観光も可能。逆にブダペストを起点
にしても良い。ここも建築の見所は満載です。

最近は明らかに西欧への日本人観光客は減っています。前年比10%くらいで。
例外が東欧です。ここがそれ以上の割合で増えていますが、もともと規模が
小さいので、相対的に欧州への客は減っています。今が旬の東欧というとこ
ろでしょうか?

東欧なのですが、他の東欧とは違うのがギリシア。敢えて言うまでもない
ですが、治安は良いし、食事も美味しいし、物価はまあまあ。ここも選択肢
のひとつでしょう。

実は、一番大切なのが、その街に行き着くまでのルートやエアラインです。
日程、予算、マイレージ等の関係で、多くのかたが自由に選ぶことができ
ないのが現状。直行便のない場合には、同日接続ができなかったり、長い
待ち時間が必要だったりで、貴重な時間を無駄にします。最後は利便性
との兼ね合いになるので、いくつか選んでみて、実際にルートを組んで
みて下さい。