08/03/31 07:44

自炊なのですか?

欧州で自炊、しかも米を調達ともなると、泊まる宿の選択肢が
劇的に狭まります。普通のホテルはまず不可です(アパートメント
形式を除けば、逆に簡単な調理が可能なスイートとか)。

電気釜を持って旅するなんかは論外と言っても過言でない。

登山家で自分の体重同等の荷物ならば朝飯前といのであれば誰も止めません。
どうしても日本のお米を持って(それとて2kgでは足りないでしょう)行き
たいのであれば、鍋を勧めます。特に一人から二人程度ならば鍋の方が
断然うまく炊けます。でもやはりそこまでする必要はないと思います。
小麦アレルギーとかでパン、パスタ等を受け付けないのであれば別ですが。

欧州の米喰い人種は、主に地中海沿岸の国(イベリア半島を含む)です。
とりわけ、イタリア北部は伝統的なものに加え、国の農業保護政策や、
環境対策(水田は水の浄化、栄養源に確保、温度調節、生態系の保護
などの役割がある)として重視されています。ただし、ジャポニカ米より
もインディカ米程ではないので、粘りけが欠けでいて崩れにくい。
彼らはリゾットに代表されるように米の芯を残して食べるので、日本と
同じ炊き方では”白米”はできないかも知れません(リゾットやパエリア
以外で作ったことがないので)。ですから、南では簡単ですが、それ以外
では苦労するかも(アジア食品を扱う店とか)知れません。

これも良く出ることですが、自炊は特に一人とかでは却って高く付きます。
栄養バランスとかを考えると、確かに外食は、とくにジャンクフードと
言われるものはカロリー以外は栄養の点で問題があるのは確か。栄養を、
さらに昨今では安全も重要なので、ジャンクフードに頼る訳にも行かない
ので、食費はどうしても高くついてしまいます。しかもこれからの時期は
食中毒という大敵も待ち構えているので、現地に慣れない観光客はできる
だけちきんとした所で火の通ったものを食べることに心がけるべき。

ということで炊飯器だけは忘れて下さい。

もうひとつ大事なこと。米を日本人のように食べる習慣は欧州ではあり
ません。おかずの一種です。日本食レストランという手もありますが、
それでは「宿泊費も高くなってしまうので」ということからくるポリシー
に反しますね。残りは中華ですが、何も欧州まで行ってしなくても(やはり
大阪の食べ物が美味しいのは、競争と客の舌があるからで、本場のものと
は雲泥の差、日本食にも言えます)。

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