アユタヤ 23

(仏様、痛かっただろうな...でも、どうやって、何をつかって切ったんだろう? 機械をつかったわけでもないのに、断面がツルツルに、まっすぐに切られてる)

アユタヤにある遺跡は、ほとんどがレプリカだとAさんから聞きました。

その昔、今のカンボジアから来たクメール人やビルマ人が徹底的に破壊していってるから、当時のまま現存するのはほとんど無いと。

『ラテライトっていう赤土を原料にしたクメール様式の寺は、風雨にも弱いし、破壊されてなくても、当時から何度も修復されてたと思うで。
東南アジアの土壌はラテライト多いから、田舎の方なんか行くと赤茶けた景色が多いな。
あの風景って、見た目はノスタルジックでいいんやけど、住んでるモンはたまらんわな。
乾けば埃がすごいし、雨季には土壌が緩むし、農地には使えへんし。
でも、焼き物とかに使うにはかってが良かったんやな』


ラテライトをつかったセピア色のお寺は、オフシーズンの夕方に見てもすごくきれいなんだそうです。

(いいなぁ、この雰囲気....私、遺跡とかけっこう好きかも...)

腰掛けて見る誰もいない遺跡の中は、今にも当時の人たちが顔を出しそうです。

でも、これって他に人がいないからなんだなぁ~、早起きしてホントによかった♪


1時間ほどボ~ッとしていたんでしょうか、いつの間にか観光客もふえてきました。

(あっ!しまった!まだ木に飲み込まれた仏像見てない...)

まわりには欧米人、中国人と日本人の団体さん(Aさんが言うには中国人はほとんど台湾人)、以外にもタイ人の学生風(社会見学?)が多くて不思議な気がしましたw。

あたりまえかぁ、日本でも国内旅行するもんなぁw

早速見ようと思って行ったところ、そこで信じられない光景を見てしまいました。

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    アユタヤ 24 お布施

    木に飲み込まれた仏頭は、周りをロープで囲いがされてありました。

    色んな国の言葉で、仏頭の高に合わせて撮影して下さいと書いてあります。

    人気の場所だけに、まだ9時だというのにたくさんの観光客がとりかこんでいます。

    撮影するのも順番です。

    私もあわてて最後尾にならびました。

    1組すみ、2組すみ、あと4組くらいで私の番というところで、おかしな光景を目にしました。

    前に並んでいるタイ人や日本人には、横にいるタイ人の警備員(?)は何も言わないのに、欧米人の番になると、仏様にお布施を要求するのです!

    「マニー、フォー、ブッダ!」

    警備員は欧米人がしぶしぶ出した小銭や20Bを受け取ると、足元に置いてある小さな箱に入れていきます。

    (そんなこと、ガイドブックにも書いてなかったし、Aさんからも聞いてないのに、なんなんだろう?この人)

    私の番になって撮影した後も、お布施は要求されませんでした。

    (これって人種差別!?それとも、お金持ちそうに見えるひとだけ?)



    楽しみにしていた仏頭を目の前にしても、そのことに意識を取られて

    「あっ、ガイドブックの写真と同じだ~」

    くらいの感動しかありませんでした。

    後でそのことをAさんに話したら、

    「う~ん、そんなん初めて聞いたなぁ。
    多分、勝手に寺に入ったタイ人が勝手にやってる事としかかんがえられへんなぁ。 でも、そんな変な奴って、タイにはナンボでもおるからなぁ...よっしゃ!明日にでも行ってみて、もしもまだおったらヤカマシゆうたるわw」

    と言われました。


    やっぱりなぁ、どうみてもあんなのおかしいよ~。

    GHのオーナー夫婦も横で聞きながら憤慨してる様子でした。

    「そんなことするからアユタヤはユネスコから外されようとしてるんだ!
    ブッダがお金なんか欲しがるわけないでしょう?」


    ちょっとがっかりした気持ちでワット・マハータートを後にしました。