アユタヤ 21 日本製 (ワットアルンの失敗があるからなぁ、早めに行かなくちゃ...) まだ空気がひんやりとしているうちに自転車をこぎました。 宿にはトゥクトゥクもあって、何人乗っても1時間150Bだそうですが、あの2人以外はみんな観光してしまってるし、ダイエットにもなると思って自転車を借りましたw 「地図で見るよりも広いし、無理せんとトゥクトゥクにしたら?」 とAさんは言いましたが、涼しくて気持ちいいし自転車は毎日バイトに行くのに乗ってるから自信があったんです。 「あんまり無理せんと、昼頃おなか減ったり暑くなってきたら1度もどっておいで」 Aさんに地図をもらって楽しみだったアユタヤ遺跡めぐりがはじまりました! 最初は、1番人気があってGHからも近いワット・マハータートに行くことにしました。 Aさんから、人気のある遺蹟は、団体観光客がいないうちに行きなさいと言われていたからです。 永い時間をかけて樹木に飲み込まれた仏頭が有名なお寺です。 でも、私はそれよりもお寺に向かう道をサイクリングしていることに感動していました。 (あ!ここにもセブンイレブンがあるw タイってセブンイレブン多いなぁ、でも、ローソン全然無いんだぁ。 売ってるお菓子とか全然違うのかな? あとで行ってみよーっと。 あ、ここがバンコク行きのバスターミナルかぁ。 一応時刻表みておこうかなぁ...でも、ホテルから遠いって言ってたし帰りも列車にすればいいかぁ) 涼しいうちに初めて来た海外で自転車をこいでいると、すごく自由になったような気がしました。 でも、なかなか前にすすみません。 なぜかとゆうと、私が借りた自転車はタイ人家族の子供が使っている小さめの自転車だったからですw。 GHにあるレンタサイクルは全部日本の中古品だそうです。 オーナーから聞いた話では、タイ製の新車よりも日本製の中古車の方が 長持ちするそうです。 中には、前の持ち主の住所と名前が書いてあるものもありました。 ちなみに、タイ人が自転車を借りにくることが時々あるそうですが、オーナー夫妻は絶対に貸さないそうです。 どうしてなのか聞いてみると、貸したら最後、返って来ないことが多いらしいのです。 冗談と思っていましたが、2人の顔は真剣そのものでした。 豊かだけど貧しいのか、貧しいけど豊かなのかは分からないけど、ここは日本じゃないんだよと言うオーナー夫妻の言葉を考えていました。
アユタヤ 22 朝1番のワット・マハータートには、係りの人しかいませんでした。 Aさんが言うには、 「スコータイとかに比べたらアユタヤは規模が小さいけど、それでも全てをまともに観光しようと思ったら1日じゃ無理やで。 アユタヤ島の外にも遺跡はあるしな。 ホントに遺跡に興味ある人は1ヶ月滞在して写真撮ったりスケッチしたりするけど、のんちゃんは時間も無いし、島内だけ無理しないくらいに観光しておいで。 ワット・マハータートなんかは狭いけど、朝、人がいないときに行ったら、結構不思議な気分になれるよ」 入場料30Bを払って遺跡内に入ると、まだ涼しい風の効果も手伝って、私1人、タイムマシンに乗って大昔のアユタヤにタイムスリップしたようでした。 (これ、本物なのかなぁ....) 首の無い仏像がずらりと並ぶ景色をみて、小さな仏像の膝に手を置いてみると、確かに人がつくったようにごつごつと、ざらざらとして、それがすごくリアルで、ひんやりとして。 不思議な気持ちになるんです。 ずっと、ずっと、ずーっと、ずーっと昔に、確かにここに人がいて、神様の存在を信じて、たくさんの人たちが暮らして、誰かと恋をして、結婚して、子供を産んで、育てて、老いてを繰り返して、 そして戦争をくりかえして.... 私は宗教のことはよく分からないし、お正月とか受験のときに神社に行ってお祈りするくらいだけど、 目の前にある首の無い仏像を見ているうちに、 「宗教って、なんでこんなにひどいことするの?」 って思いました。 いろんな国の宗教によって、いろんな神様や仏様がいて、 神様も仏様も、戦争なんか教えてないだろうし、善いことをすれば、死んだ後も天国に行けるからって言ってるだけのはずなのに。 日本は無宗教って言うけど、そんな事無い! だって、ゴミを道ばたに捨てそうになったりした時、 (こんなことしたら、きっとバチがあたる) って思うのって、神様を信じてるのと同じだもん! 宗教が違うからって、仏様の首を切ったりしたらダメだよ~.... またばかにされそうですが、私はそんなふうに思いました。 無造作に置かれた仏様の首が、つらかったんです。
宗教 アナタが考えてる以上に宗教ってのはヤヤコシイケど、アナタの今の考え方は、これから一生懸けて大事にしなさい。 アタシも無宗教だけどそんな事本気で考えた事なかったわネ。 神に祈るって日常の中にあると思うのよ。 黒猫見て、嫌な事ありませんようにだとか、学生時代に運動会で徒競走する前に靴紐結びなおしたりとか。 >ゴミを道端に捨てたらバチが当たる あたるわよ(笑) 宗教なんて人の気持ちの拠所、頼り所なの。 アナタが今の気持ちを変えなければ、ホントにいる神様も喜ぶと思うわ。
じつはアユタヤを滅ぼした人たちも同じ宗教 アユタヤを滅ぼした人たち・・・ ビルマ軍だけど、 じつは彼らもアユタヤの人たちと同じ仏教徒だったみたいだよ。 ビルマは昔からほとんどが仏教徒。 そう考えると複雑だね・・・。 同じ仏教徒が、仏像の首をハネたり、人間の首をハネちゃうんだから。 仏教では本当は、 蚊を殺すのもいけない、 っていっているハズなんだけど。 滅んじゃったアユタヤ王朝も 栄えていたときは クメール王朝(アンコールワット)を倒そうとしていたみたいだし ヨーロッパでも同じキリスト教の国同士がいっぱい戦争しているし 日本では日本内部で大名同士が戦争しあっているし いまの世界の世の中は宗教の違うところが戦争しているところが多いけれど 昔は同じ宗教でも隣の国とか隣の地域とかとは戦争がたえなかったみたいだね。 宗教は戦争をとめるにはあまり役にたたなかったようだ。 でも宗教は人々が日々を生きていく上で大切な要素になってきたし、今もなっている。 宗教には2つの側面があるね。
アユタヤ 23 (仏様、痛かっただろうな...でも、どうやって、何をつかって切ったんだろう? 機械をつかったわけでもないのに、断面がツルツルに、まっすぐに切られてる) アユタヤにある遺跡は、ほとんどがレプリカだとAさんから聞きました。 その昔、今のカンボジアから来たクメール人やビルマ人が徹底的に破壊していってるから、当時のまま現存するのはほとんど無いと。 『ラテライトっていう赤土を原料にしたクメール様式の寺は、風雨にも弱いし、破壊されてなくても、当時から何度も修復されてたと思うで。 東南アジアの土壌はラテライト多いから、田舎の方なんか行くと赤茶けた景色が多いな。 あの風景って、見た目はノスタルジックでいいんやけど、住んでるモンはたまらんわな。 乾けば埃がすごいし、雨季には土壌が緩むし、農地には使えへんし。 でも、焼き物とかに使うにはかってが良かったんやな』 ラテライトをつかったセピア色のお寺は、オフシーズンの夕方に見てもすごくきれいなんだそうです。 (いいなぁ、この雰囲気....私、遺跡とかけっこう好きかも...) 腰掛けて見る誰もいない遺跡の中は、今にも当時の人たちが顔を出しそうです。 でも、これって他に人がいないからなんだなぁ~、早起きしてホントによかった♪ 1時間ほどボ~ッとしていたんでしょうか、いつの間にか観光客もふえてきました。 (あっ!しまった!まだ木に飲み込まれた仏像見てない...) まわりには欧米人、中国人と日本人の団体さん(Aさんが言うには中国人はほとんど台湾人)、以外にもタイ人の学生風(社会見学?)が多くて不思議な気がしましたw。 あたりまえかぁ、日本でも国内旅行するもんなぁw 早速見ようと思って行ったところ、そこで信じられない光景を見てしまいました。
豊かだけど貧しいのか、貧しいけど豊かなのかは のん引っ越したねこれですぐ開けて見られるよ、おめでとう。 17歳迄タイで育ったの下の娘に自転車を買ってやり、すぐ取られ3日後出てきて、どうして日本では出てくるの?っだって、さすがに2回目は出てこなかったけど。 心の豊かさ、かな? セブンイレブンのフツーのお茶が30Bで甘いお茶が10B 爺は甘いお茶が苦手で・・・すしにもおでんにもあわへんし。 あ、あんまり枝増やしたらあかんな、また。