スリから奪還! 25年ほど前のことです。 当時は、日中の国交正常化されてそんなに経ってないこともあり、 日本人の旅行者はまだまだ少なかったです。 中国人も、みんな人民服来てましたので、私も一目で 外国人とわかり、子供達が珍しそうに寄ってきました。 また、お金も中国人が使う人民元と外国人向けの兌換券 に分かれていました。 でもって、本当かどうかは知りませんが、当時は中国人が 外国人に手を出すと極刑だと言われていました。 そんな昔々のことです。(←日本昔話か!) さて、私がウイグル自治区のウルムチにて、バスを乗っていた ときのことです。 この路線のバスにはスリがいると聞いており、バックパッカーは 背後からリュックを切られて盗まれると。 そこで、リュックは壁に押しつけて注意していると、いつの間にか ウエストバックが空いていました。 あわてて調べてみると、自分で手芸して一番内側に作った 貴重品入れの中のお金(ほぼ所持金の全て)が無くなっていました! これではもう旅行が続けられません。 後半に続く…
Re: スリから奪還!(後半) これまでのあらすじ バスでスリにあい、全額を失う。さぁ、どうする… すぐにスリだと思い、あわてて満員の車内を見回す。 すると、斜め前に立っている男が、暑くもないのに上着を 手に掛けて持っている。そして、不自然に視線をそらせている。 (他の人は、じろじろこっちを見ているのに) コイツだ! 思い切って、上からその男の手を殴りつける。 ドサッと、紙幣がバスの床に落ちる。 全部兌換券だ! 「てめぇ、スリだな!」 「○×*※!」 「なにしやがる!」 「℃&§☆!」 相手も何か必死で反論するが、中国語なのでわかりませーん。(笑) でも、何しろ人民が持っていないはずの兌換券だから、 間違いはない。 お互い通じない言葉でケンカしていてもラチがあかない。 そこでふと、“外国人に手を出したら極刑”というのを思い出す。 そこで、相手を指さし、そして自分の首が切られるゼスチャーをする。 “これでお前は死刑だ” 相手は顔色を変え、人をかき分けて窓際へ行き、 走っているバスの窓から飛び降りる。 私は床に散らばったお金をかき集める。 正確には分かりませんが、ほぼ全額奪還できました。
昔の中国 兌換券、懐かしいですね。私が始めて中国に行った時も兌換券でした。(すぐに闇両替で人民元に替えてたので持つ時間は少なかったですが・・・) その20年前に敦煌のホテルでカメラを盗まれた日本人がいました。彼はメードが挙動不審だと言ってました。犯人はやはりみつかりません。まわりはそのメードを調べる事もしなかったそうです。 もし、万一、カメラがでてきたら死刑でないにしろ何十年も刑務所に入ることがわかっているから 「金持ちの外人のカメラくらいいいだろう。」 とかばっているんじゃないかと彼は疑ってました。 今はかばうより報復が怖くて黙っている時代になってしまったようです。でもお金取り返せてよかったですね。