08/03/14 15:29

安全情報

 外務省の安全情報は、確かに、主観的に受け止める(take it personal)と、全部が一度に自分の身に降りかかるような錯覚を覚えますよね。外務省としては、注意喚起と情報提供のためできるだけ多くの事例を客観的に列挙しているだけで、別に脅すつもりではないと思いますが。
 まあ、日本人はeasy targetなことは事実なので、(少しくらい萎縮効果があっても)これくらいの書き振りで丁度良いのかも知れません。

 判断に困るときには、もし日本に置き換えたらどうか(日本についての安全情報を書くとしたらどういう記述になるか)を想像してみて、比較してみれば、イメージが湧く場合もあります。例えば、「東京の電車は非常に混雑し、周囲の乗客と体が密着するという非常に不快かつ危険な状況が、おおむね7-10時頃および17-20時頃まで(場所によってはその他の時間帯も)続きます。その時間帯を中心に、車内・駅構内では、窃盗や性的犯罪が日常的に多発しています。電車に乗るのは控えましょう。少なくとも混雑時間帯には絶対に乗ってはいけません」などと書かれていたときに、どう判断し、それとの対比でプラハの記述をどう受け止めるかですね。

 プラハ市民は、メトロにスリが多いのも、カレル橋など観光客の多い場所での窃盗が多いのも知っています。だからといって、プラハがひどい犯罪都市だとはおそらく夢にも思っていないでしょう。むしろ、市民の安全についての関心は、郊外(特に市街東側)の治安や、中央駅などにいる麻薬関係者、都心のカジノなどのビジネス、外国人による犯罪などに向けられているような気がします。意識としては、東京の方々の体感治安と似ていると思います。

 皆が皆waremokouさんのように冷静に読んでいればいいのですが。
 本当に難しい問題ですよね。

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