ミュンヒェン 今回は正味3日しかなく、結局ミュンヒェンで忙殺されて、 当初ちょっと考えたネルトリンゲンには行けませんでした。 まあドイツの小さな、おとぎ話のような町というのも もう大体どういうものか見当が付いてしまいますしね(笑)。 それにミュンヒェンは適度な大きさで見る物もたくさんあるので 何度行ってもわりあい飽きることがありません。 ホテルは大学近くの Antares を HRS を通じて予約しました。 以前に泊まった中央駅付近のホテルよりは断然いいと思います。 部屋はまあそれなりですが、ダブルじゃなくツインと念を押したためか トリプルのツイン・ユースになりました。バスタブつきです。 もっともわたしたちはシャワーしか使わないので、豚に真珠ですが。 2つ星のせいかタオル類などはかなりくたびれていましたが、 ちゃんと洗濯してあって毎日替えてくれるので、別に気になりませんでした。 朝食は非常に品数豊富でした。南ドイツは大体どことも朝食が豊かですが ここではベーコンエッグのような温かい卵料理までありました。 この後のローマの宿と比べると、差は歴然としています。 これでエアコンがあれば、夏にも泊まりたいところです。 この時期にミュンヒェンを訪れたのは初めてなので、知らなかったのですが 焼き栗やシナモンシュガーでコーティングしたナッツを売る屋台があちこちに出ていました。 ためしにミックスナッツを買ってみたら、おいしいけど量が多い。 まあ4~5ユーロもするので、当然かもしれませんが。 昼食はだいたいインビスで取りました。 ミュンヒェンには Vinzenz Murr という肉屋のチェーンがあって 平日の昼間は軽食が安く食べられます。といっても一人5~6ユーロ見当ですが。 一度だけ Viktualienmarkt の屋台でソーセージを食べましたが これはかえって高くつきました。値段のわりに中身に乏しい食事です。 まあ周辺がにぎやかなので、雰囲気は楽しめるかもしれません。 夕食はレジデンツの Pfälzer Weinstube を2度ほど利用しました。 ここは軽い食事をするにはお勧めです。ただしビールはありません。 名の通りワインの店ですが、大テーブルで気軽に飲み食いできます。 あと一度は、学生酒場の Atzinger で人と待ち合わせて食事しました。 ここも昔の雑然とした雰囲気がだんだんなくなってきて、内装もこぎれいになりました。 この3月にはいったん店を閉めて、その後新たに開店するというのですが まったく雰囲気が変わってしまうのではないかと、ちょっと心配です。 大学周辺の飲食店も、Bar や Café などという看板のかかった、 いわゆる「こじゃれた」店が増えてきました。 そういえば一時期どこにでもあった Tchibo をほとんど見かけなくなりました。 日本でいえばドトールのような、コーヒーを安く飲ませる店です。 同じコンセプトの Eduscho を吸収合併したと聞いていたのですが。 少し前から建物内は法律で完全禁煙になったせいもあってか まだ風が冷たいのに、街路にテーブルを並べている店がたくさんありました。 たいていは椅子に毛布を備え付けています。 それを引っ被って、震えながら煙草を吸うのでしょうか。 一度夕暮れに道に迷って、Löwenbräu の前に出てしまいました。 醸造所付属のビヤガーデンらしく、酵母の独特のにおいが漂っていました。 入り口には大きなライオンが後ろ脚で立っていて、時々ジョッキを傾けては レーヴェンブロイ!とうなり声をあげています。 おそらく中はホーフブロイハウスと似たような雰囲気だろうと思います。 バイエルン風の民族衣装を着て、楽器を抱えた男たちが入って行きました。 これから一仕事というところなのでしょう。