Q&A

ブルガリア 宿泊証明とレンタカー旅行の可否

公開日 : 2008年03月03日
最終更新 :

まだ漠然としたものですが、6月後半にブルガリアをレンタカーで旅行したいと思っています。不安がふたつ。教えてください。

1.ホテルで入出国検査官への提出用紙を貰う、プライベートルームなら48時間以内に警察へ届けろ・・と未経験の決まりがあるようです。各ホテルは容易に用紙をくれるのでしょうか?またプライベートルームの場合48時間以内に移動を繰り返せば無届でよいのか?その場合、用紙なしで出国の時にややこしい事になるのか?旅行者全員(特に欧州人)がこの規則を遵守しているとは思えないが、厳しくチェックされているのか?罰則はあるのか?など

2.レンタカーで移動する場合、他の西欧諸国と異なる特有の難しさはあるのか?

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1件のコメント

  • 08/03/04 04:36

    Re: ブルガリア 宿泊証明とレンタカー旅行の可否

    1. 予めお断りしておきますが、外国人滞在者の登録制度は突然変更になったりするので、常に最新の情報を直接然るべきソースから入手して下さい。日本でしたら在東京のブルガリア大使館です。疑問点があれば、電話等で確認すると答えてもらえます。
     参考まで、ブルガリア内務省のHPから→ http://eu.mvr.bg/en/How_change/eucitizens.htm

     さて、現在の制度の運用は、ホテルが届出手続を代行することになっていて、宿泊客が何かを能動的にする必要はないはずです。1年ほど前には、ホテルから渡された白い紙を出国時に提出することになっていましたが、現時点ではどうなっていることでしょうか。
     なお、プライベートルームに泊まるおつもりなら、おっしゃるとおり、多少ややこしいようです。また「private room宿泊で48時間以内に移動を繰り返した...」場合ですが、の場合は、規則上「登録の義務」があるので、24時間以内のトランジット以外は必ず登録(届出)が必要のはずです。

     ただ、結論から言うと、あまり神経質になる必要はないのではないでしょうか。登録をして、書類がきちんとあれば出国できます。
     日本旅券を保持していて、かつ正しく日本人と確認できれば(よく係官から「こんにちは」「日本人ですか」などと片言の日本語で聞かれて、反応を観察されますね。このときにふざけたりせず、きちんと日本語で対応して下さい)、おそらくさほど厳しくチェックされないのではないかと思います。ただ、こればかりは我々にとってout of controlですので、断定は控えておきます。

    外国人滞在者登録制度のあらましは、外務省の安全情報にも載っています→ http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4_s.asp?id=171


    2. 西欧諸国と異なる難しさがあるか...
     ドイツあたりの、よく整備された道路を、マナーと遵法意識に従っている状況とは、相当違います。

     まず、道路交通法規は基本的に西欧と共通です。信号の変わり方も西欧と基本的には同じですし、標識もほぼ国際標準のもの(西欧と同じ。日本ともかなり共通)を採用しています。その意味では、米国などと違い、特別な知識を頭に叩き込む必要はありません。
     ところが、実際に公道でご覧になるとわかる通り、まず交通法規を守らない、道路の状態が劣悪、マナーは悪いと、初訪問の外国人にとっては憂鬱の限りだと思います。欧州というよりトルコに近いです。

     具体的な注意点です。
     市街地ではレーサーばりの運転(急発進、急制動、急な車線変更、信号無視など)、郊外ではチキンゲームまがいの運転(あおりと無理な追い越し。ブラインドカーブでも平気で対向から突っ込んできます)が多いです。逆に、社会主義時代からの古い車の後につくと、排気ガスと速度低下に悩まされるので、安全に追い越せるようなら追い越したほうがよいです。
     市街地では車線が無視されるか、あるいは車線が引かれていないこともしばしばです。よく道に巨大な穴があいている上、照明が日本ほどない(郊外では真っ暗)ので、夜間の走行は避けたほうがよいです。カーブは本当に急カーブなことが多いので、制限速度は「物理的にこれ以上だと曲がれない速度」だと考えたほうがよいです。ソフィア市内などでは、市電との交差・併走に注意が必要です(市電に優先権があります。安全地帯のない停留所手前での停止を怠ると、人身事故につながります。信号のない交差点にも注意です)
     スピード違反などで警官に捕まると、非公式に処理すべく誘導されることがあります。
     その他、細々としたことは、どうぞ走りながら発見してください。

     さて、こんどは良い面を。
     標識は一応整備されていて、しっかりした道路地図さえあれば、迷うことはないでしょう。農村部ののどかな道路では、素晴らしいドライブが楽しめます。
     人は一般におおらかで親切です(特に農村部)。日本人だと言うと態度も良くなることが多い(これにはセンシティブな問題があるのですが)ので、気軽に交流してください。
     
     楽しいご旅行を。

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    08/03/04 04:57

    追記

     1点、大事なことを書き忘れました。
     道路標識の文字部分は、原則としてブルガリアのキリル文字のみで書かれています(観光名所の標識など、一部例外もあるようですが)。地図はローマ字併記のものも入手できなくはないです。
     農村部では道も単純なので、さほど困らないと思います。
     都市部の少し複雑なルート展開だと、文字をたどたどしくでもよいので読めるようにしておくか、あるいは文字にまったく頼らず、運転前にルート(曲がる箇所、交差道路の数、ランドマークなど)をイメージ・トレーニングしておくと良いと思います。