08/02/23 07:55

取越し苦労

心配しすぎです。

まずパンと米の身分が違います。
パンは付け合わせというか、必ず付きます。テーブルの上に
はじめからある場合もあり得る程度に、テーブルや食事と
一体化しています。「パン」という料理メニューにはお目に
掛かったことがありません。唯一例外は、バルの定番bocadillo
ですが、レストランでは出ません(頼めば作るでしょうが)。

一方、米はスープの一種。イタリア料理ならばパスタと同類の
第一の皿の扱い。米をパンと同様に食べる習慣というか、とらえ方
をしないので、米だけ(白米ですね)がどかんと出てくることは
ありません。米を食べると言っても米喰い民族のそれとは全く
異なります。ですから、米料理がメニューにないことも多い。
あってもパエリア以外は、雑炊みたいなものになります。

タイミングはやはり、通常の順番です。スープの扱い。ただし、
ドイツ料理やギリシア料理、ハンガリーなどもそうか、のような
メインに付くような料理の場合は、当然メインの皿に載ってくる
ので、最後(デザート等は除く)。一般的に、どどどど・・と一気に
出ることはありません。基本的に前菜、第一皿(あれば)、第二皿、
デザートです。またパエリア類は受注製作ですので、時間が掛かり、
順序は逆になるか、恐らく肉、魚を食べることは通常ないので、
前菜をとることになるでしょう。

セットメニューは何処でもありますが、慣れてくれば、好きな物を
選んだほうが楽しい。セットメニューは入り口の黒板に手書きの
場合も多いし。

席に着いたら、まず飲み物を注文します。食べる料理が決まっていれば、
水(これは必ず注文します)とワインとを同時に(レストランでは
ビールは通常なし、ましては蒸留酒などは御法度)注文しても良いの
ですが、食べ物に合うワインが基本なので、料理内容と一緒に決めます。
ただし、そこまでやるのには、語学力とワインへの拘りが必要なので、
「ハウスワイン(Vino de casa)」でも結構。でも赤か白だけは決めて
ください。

飲み物を注文すれば、一度カマレーロ(camarero)は戻ります。
混んでいて、二度と捕まりそうになければ、その時に一気に注文する。
混んでいなくても、はじめの一撃で全て注文しても良い。
「料理内容と相談してワインを決めたいので、まず何がお勧め?」と
聞いて、「それなら、どのワインがお勧め?」。「う~ん。リオハねえ。
やっぱ地元のワインが良いなあ」とか言えたら完璧。カマレーロも大喜び。
これで旅の楽しさは数倍になります。間違えなく食後酒のサービスくらい
は付きます。これでチップでも弾めば、貴方はもやはスペイン通。

臨機応変にしてくれますので、はじめに魚を持ってきて、米料理は
最後でもそうしてくれると思います。

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1件のコメント

  • 実は‥

    経験したことがないと、不安になることが多いので、
    『取り越し苦労』からこの名前を使っているのです(笑)

    丁寧なレスして戴きありがとうございます。
    お恥ずかしい質問だったのですが、パンは注文しないと
    出てこないものだとばかり思っていましたので、
    これで安心できます。
    知らなかったことが分かると、すごく安心できるものですね。

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