術後化学療法をするかしないかで大きな違いがあると思います。(続き)

医学関係・がん関係の掲示板ではないのであまり詳しく続けるのもどうかとか
化学療法をされると決まったわけではないし、とか一患者であって専門家ではないしで
迷ったのですが、とりあえず旅行に関係しそうな治療の話を続けます。

抗がん剤および抗がん剤の副作用対策で投与する薬によって

 ・白血球・好中球減少で感染症にかかりやすくなる
 ・血小板減少で出血しやすくなる、赤血球減少で貧血状態になる
 ・薬によっては激しい吐き気などで食欲がなくなる
 ・血圧、血糖値、腎機能、肝機能、血糖値などに影響がでる
 ・下痢・便秘・口内炎などの副作用により、快適な生活、食事をおいしくとることが難しい場合がある
 ・薬によっては心筋梗塞・血栓症などにかかりやすいものがある
 ・これらの作用でだるさや著しい体力低下がみられることがある

ので、元気な時と比較して海外旅行をしにくい状況になります。

特に感染症、食欲、体力(これは化学療法をしない場合の術後の回復も含め)は程度の差はあるものの
多くの方、多くの薬に現れる副作用なので、旅行を考える上で結構ネックですね。

飛行機の中の乾燥や密閉された空間は通常より感染症にかかりやすいとも聞きますし、
血栓症のリスクは長時間フライトに影響がありそうですね。
ただ専門家ではないのでここでは言及しません。このあたりは主治医や薬剤師の方ご確認ください。

ドイツの衛生状態はあまり悪くないと思いますので結構大丈夫な気はしますし、
景色の良い所をのんびり歩くのは、精神的にも体力回復のためにもとても良いように思います。
あとはやっぱりとにかく食欲・体力でしょうかね。
また最近は患者のQOLを重視する傾向になりました、。
がんを経験された方、治療期間中の方でも海外旅行に行かれている方を多数知っています。
よほどせっぱつまった状態でない限りは「旅行の予定があるので」ということで治療開始時期をずらしたり、
旅行の少し前から休薬するなど調整でしてもらえるはずです。
治療が終わったら自分へのご褒美として行くというように日程を後ろにずらすというのもありかと思います。
(私は地中海クルーズをご褒美にしました)

なお、最初の計画よりゆったりした日程にする、すべてウォーキングにせず乗り物と組み合わせるなど、
化学療法の有無にかかわらず多少見直しをされた方がよいと思います。
手術って結構体力消耗しますし、病院では「私とても元気でちっとも病人らしくない」と思っていても
退院しちょっと電車に乗ってみたりするとどーっと疲れが出て、いかに病院では守られていたか痛感するものです。
胃の場合は乳がんと違ってすぐ通常食にならないはずですので、その影響もありそうですね。
(私の場合手術翌日の朝はお粥でしたがお昼にはがっつりカツサンドでしたから)

病院でヒマな時に計画を練り直されてはいかがでしょう。
旅の計画、旅している自分をイメージするのは結構気力を充実させ元気になると思いますよ~。

  • いいね! 0
  • コメント 1件

1件のコメント

  • がんになってからの旅行(あくまでも私の経験)

    治療中、治療完了後、現在(再発治療中)の私はこんな感じ。

    ■10年前の化学療法期間中
     10年前の化学療法は2週連続投与、2週連続お休みで1クールでしたが、
     投与の2週間は激しい副作用(特に吐き気とだるさ、発熱)でほとんど家におり、
     休薬中の2週間はうそのように元気いっぱい!仕事も遊びもその間にガンガンという状況でした。
     ただ、白血球がかなり減少したこと、他の患者さんに比べ吐き気が激しく食事があまりとれなかったこと
     入院・通院・副作用による体調不良で有給休暇を使い果たしたことなどの理由で化学療法終了までは海外に行きませんでした。
     休薬の2週間は食欲旺盛で食のありがたさをかみしめながらたくさん食べていたのですが、
     口内炎がたくさんできたり(チョコレートが一番しみる!)、食事の好みがかわったり、
     投与期間に食べて吐いてしまったものはトラウマで食べられなくなったりしたので
     (大々々好きなにんにく+オリーブオイル+トマトの組み合わせはずっと食べられなかった。。。)
     行っても楽しくないかもと思ったのも大きな理由です。

    ■10年前の化学療法終了後から化学療法再開までの間
     手術が右側だったし、もともと非力なので、先にも書いた「術側の腕で重いものをもたない」が最初は大変でした。
     親切な友人が「私がやってあげる!」と言って筋肉痛になって以後、がんばって左腕で30Kgのスーツケースを持ち上げ、
     ヨーロッパの列車や駅の階段もがんが(ヨロヨロ?)昇ってます(笑)
     もっとも根が怠惰なもので、(これは病気の前からですが)多少費用はかかっても「日程ゆったり」「ホテルや食事はけちらない」
     「疲れたらムリせず他人と別行動も」「タクシーもよく利用」という旅のスタイルにしています。

    ■現在(再発・転移の治療中)
     夏に発覚し化学療法に入ったのですが、前回の経験から秋に計画していたアメリカ旅行はすぐ中止を決定。
     今の薬はだるさや発熱、しびれなどは少しあるものの、白血球はほとんど減らず、吐き気もなく食欲旺盛。
     治療の効果が出てきていることもあり、これは旅行OKかも?と主治医におそるおそる相談したら、
     あっさりと「どんどん旅行に行っていいよ」と言われ12月に台湾に行ってきました。
     もう当分海外はムリか。。。。とあきらめていたので、とてもとても幸せでした!
     ただ
      ・有給休暇がないのは前回と同じ。
      ・年をとったせいか投薬の回を重ねる度に体力の衰えを感じる。
     ・仕事になるべく影響しないよう土日に最も副作用が出るような投薬スケジュールにしている。
       今回は3週連続投与、1週休薬なのでほとんどの土日は体調が悪い。
      ・背骨にも転移しているので術側だけでなく反対側でも重たいものを持てない。
     という状況なので、当分は2泊か3泊で行ける近場にたまに行く程度にして、30Kgスーツケースのヨーロッパ旅行は
     やっぱりしばらくお預けですねぇ(泣)

    • いいね! 0
    • コメント 0件