星の数とは関係ないのでは

星の数とは関係ないと思ったほうが良いでしょう。どのランクのホテルにし
ても部屋の中には貴重品を置かない。一般的にホテルのランクと、その人の
持ち物の価格には相関関係があるはずなので、むしろ高級ホテルを狙ったほ
うが割がよいはずです。そこで、高級ホテルはセキュリティーを売りにしま
すが、必ずしも価格が安全性に反映されていない場合もあります。実際、ミ
ラノの五つ星ホテルで、部屋に置いてあった購入した商品を盗まれました。
包みがきれいで一見すると宝石が入っているようにも見えます。中身は千円
程度の小物でしたが。これは部屋の清掃の後に意図的に施錠を忘れたように
して、内部の人が持って行ったものと思われます。当然、二度とそのホテル
には行きません。東南アジアの某高級ホテル(五つ星ホテルのスイート)で
は、商品をレシートともに取られたことがあります。一個だけ間引きし、し
っかりレシート(免税のために書類を置いてあった)とともに。これには全
く気がつかず、出国後に気がつきました。敵ながらあっぱれです。商品をむ
き出しで(店の袋のなかに)置いてはダメですね。

セキュリティーは治安の悪い国では、価格に素直に反映されます。米国が良
い例です。イタリアの治安は悪くないので、あまり関係ないような気がします。外部からの侵入はある程度、ホテルの造りとホテル側の安全管理でなん
とかなりますが、内部犯行に対しては無力です。家族経営なら別ですが、ホ
テルのランクとは無関係に起こりうることでしょう。ただ犯罪は大都市のほ
うが、犯す側にとっては楽なので、当然大都市では気をつけるべきです。こ
こで言う大都市とはローマとミラノです。ナポリは田舎です。田舎はご近所
の目が光っているので、危険な場所に行かない限り却って安全な場合が多い
ようです。ホテルの中は、他人が勝手に入ってくる場所で、取られる危険性
はつねにあるわけですから大切なものはものを置きっぱなしにしないことに
徹すれば良いでしょう。また、安全性を重視するのなら、ホテルの立地にこ
そ留意すべきです。南欧州の夕食は遅いので、10時を過ぎても安全かとか、夜道が真っ暗だとか、駅に近すぎて不特定多数が出入りするとか。一般論で
すが、ランクは高いが中心地から離れているホテルがあります。一般に大型
ホテルなので団体旅行にも良く使われます。コンベンションなどにも使われ
ます。この手のホテルは、サービスが評価に繋がらないため、従業員の士気
が低いことがしばしばあります。当然、犯罪にも甘くなってしまいます。安
いからと言って、中心地までタクシーでは、却って出費がかさむし、出るの
が億劫になりますので、そのあたりも考慮されたほうが良いでしょう。