08/01/14 11:16

もちろん、有名なのは悲惨な話、不幸な話の方ですよ。

人の不幸は蜜の味ですからね。

>インドにはそんな話がごろごろしてるんですか(笑)。いいですねー。

いいですか?私は「偉いなー」と思いますけど。学資もないのに働きながら教育を受け、必要なら言葉の通じない他州へ同郷の知人を頼って行き不便な共同生活をし、睡眠時間を削って勉学に費やし、海外に行くのも借金をして、あちらに着けば差別に耐えながら言葉を覚え、仕事を見つけ日々スキルアップに励む。「いいですねー」なんて気軽にはとても言えないです。

ついでに書き忘れましたが、工事現場とIT技術者、海外で働くインド人でどちらが多いかと言えば、当然ながらIT技術者の方ですね。

工事現場作業員については、インドは出稼ぎされる側の国です。パキやバングラ、ネパリが建設ラッシュのインドにたくさん来てますね。

ガルフ諸国へ行って単純労働で高給が稼げる、という話は教育を受けていない田舎のインド人が騙されて行くのです。もちろん、そんな話もゴロゴロしています。インドの週刊誌でも度々話題に上る有名な話です。

こちらは騙されているので得るものも無く帰国し借金だけが残るので、同じく人の不幸話として面白おかしく流布され、有名になるんですね。教育をまともに受けていないインド人が海外に出稼ぎに行っただけで国内よりも高い収入が得られるわけはないです。そんな程度の仕事さえない国の人が背に腹は変えられず、過酷な労働条件と労働に見合わない安い収入でも耐えて働いているのです。インド人には耐えられませんよ。そんな程度の仕事なら国内に腐るほどあるんですから。

まさかみどくつさまほどの知識人が、そんな少数派で有名だというだけの話を鵜呑みにして、多く(インド国の人口比ではなくて人数の多さです)の教育を受けたインド人が海外へ出稼ぎに行って海外マネーを持ち帰っている事実を否定するはずはないと思いますけど。

ああ、アグラやヴァーラーナスィーやカジュラホやボードガヤーは観光だけでもっているインドの中でも小さな田舎町だということはもちろんご承知でしょうが、その世界が全てという旅行者にATMを勧めるつもりは毛頭ありません。でももう少し足を伸ばしてみるのならば、大都市を全く避けてはいられないと思うんですけどね。

あ、日本の新聞にはこれらの事実は載っていませんから。インドについては面白可笑しい話しか載りませんよ。インド国内で大学生が行方不明になっても載りませんから。日本のガイドブックにも載りません。アグラの自称ガイド云々の話の方が旅行者には身近で即効性があり且つ話として面白いですからね。

もちろん、インドが安全などというのは夢物語です。
日本が安全だというのが夢物語と成り果てたのと同じように。

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