メトロカードの罠 それは旅行最終日のこと。 その日もいっぱい歩いて、日もとっぷり暮れていました。 少々、疲れていたのかもしれません。 地下鉄に乗車しようと、一回券($2)を自動販売機で買おうとした時のことです。 機械の画面で、最初に対応言語を選びます。 あら、日本語があるじゃーありませんか。 「じゃ日本語でいいや」と、ためらいなく日本語バージョンを選択しました。 一回券を指定し、さらに操作を重ねてから、金額投入の段になりました。 それ以上細かい紙幣の持ち合わせがなかったため、$20紙幣を機械に挿入しました。 次の画面で、「$24相当」のような字が、目の前をよぎりました。 「買いますか?」とも。 しかし、深く考えることなく、「はい」にタッチ。 ・・・出てきたのは、$20のメトロカードでした。 まさか、まさか、メトロカードを売りつけてくるとは・・・! (高額紙幣を挿入したからでしょうか) 一番最初に「一回券」と指定しているのに、「$24相当のメトロカードを買いますか?」 なんて質問が後で来るとは、夢にも思わず、「はい」を選択してしまった私。 ・・・こんなことなら、英語バージョンで買えばよかった。 そして私の手元には、残高$22分のメトロカードが残ったのでした。