ビクトル・ユーゴー 何処にぶら下げようかと思いましたが、直下にしておきます。 レ・ミゼラブルは彼が長い年月を掛けて作り上げた大作。 この間に、時代は目まぐるしく変わりました。彼自身も政治に 拘わったために、それに影響され、できあがったものは悪く言えば 継ぎ接ぎだらけ。こう書くと仏文学者の怒られますが。 ミュージカルやオペラはもともとそのようなもので、なかみを 真面目に追おうとすると、どうしても無理があります。とくに、 彼がその時々のできごとに遭遇して、内容を変えたために、この ミュージカルにも無理があります。それが、「難解」と多くの 人が指摘する理由では?私自身は、フランス革命を絡めた単純な 物語とみてしまいますが。 19世紀初頭ですので、前世紀のフランス革命、この物語はその 後の王制復古、7月革命、2月革命と目まぐるしく動く社会と密 接に関連しています(無理にさせている部分が難しくしている)。 ですので、歴史のお勉強が必要。さらに、登場人物の背景など は、ある程度予備知識なしでは難しいでしょう。日本語訳を 読むか、DVDを観るか。日本語でも何度も上映されているので、 それを観ていれば良くわかったでしょう。 オペラになると、ストーリーは滅茶苦茶と言っても過言では なく(そうでもないものもありますが)、純粋に舞台を楽しむ ということになるでしょう。 日本で初めて上演されたエリザベート(宝塚版でない)も、 ベルリンで購入したDVDを観ていたために、字幕なし(あれは目 障り)なしでわかったので、一度英語版のDVDで予習するもの 良いかも知れません。
予習 全編セリフ無し、歌だけで進行のミュージカルですから、事前に日本語版のCDを聞いておけば、ロンドン版でも対応可能。原語で多少聞き取れなくても、意外に日本版CDの記憶は残っており、理解の手助けになるような気がします。 回り舞台や大掛かりなセットなど、視覚で楽しむ部分はロンドンまで取っておくという意味で、DVDよりCDの方が予習には良いのかも?