07/12/08 08:46

ビクトル・ユーゴー

何処にぶら下げようかと思いましたが、直下にしておきます。

レ・ミゼラブルは彼が長い年月を掛けて作り上げた大作。
この間に、時代は目まぐるしく変わりました。彼自身も政治に
拘わったために、それに影響され、できあがったものは悪く言えば
継ぎ接ぎだらけ。こう書くと仏文学者の怒られますが。

ミュージカルやオペラはもともとそのようなもので、なかみを
真面目に追おうとすると、どうしても無理があります。とくに、
彼がその時々のできごとに遭遇して、内容を変えたために、この
ミュージカルにも無理があります。それが、「難解」と多くの
人が指摘する理由では?私自身は、フランス革命を絡めた単純な
物語とみてしまいますが。

19世紀初頭ですので、前世紀のフランス革命、この物語はその
後の王制復古、7月革命、2月革命と目まぐるしく動く社会と密
接に関連しています(無理にさせている部分が難しくしている)。
ですので、歴史のお勉強が必要。さらに、登場人物の背景など
は、ある程度予備知識なしでは難しいでしょう。日本語訳を
読むか、DVDを観るか。日本語でも何度も上映されているので、
それを観ていれば良くわかったでしょう。

オペラになると、ストーリーは滅茶苦茶と言っても過言では
なく(そうでもないものもありますが)、純粋に舞台を楽しむ
ということになるでしょう。

日本で初めて上演されたエリザベート(宝塚版でない)も、
ベルリンで購入したDVDを観ていたために、字幕なし(あれは目
障り)なしでわかったので、一度英語版のDVDで予習するもの
良いかも知れません。

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1件のコメント

  • 予習

    全編セリフ無し、歌だけで進行のミュージカルですから、事前に日本語版のCDを聞いておけば、ロンドン版でも対応可能。原語で多少聞き取れなくても、意外に日本版CDの記憶は残っており、理解の手助けになるような気がします。
    回り舞台や大掛かりなセットなど、視覚で楽しむ部分はロンドンまで取っておくという意味で、DVDよりCDの方が予習には良いのかも?

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