若干の追加的書き込みです

報道の内容から(以下)

被害者が発見されたのは、RER-D　の北の終点　Creil　駅。
25日(日)昼前の11時50分頃、Creil駅に着いた折り返し電車に乗ろうとした客が、
倒れている被害者を発見した。
報道では、電車の2両目とされているものがあるが、
犯行の具体的場所は詳細には発表されていないとするものもある。
救急車が呼ばれたが、被害者はまもなく死亡。
警察は、直ちに周辺沿線の駅を捜査し、Fosses駅で、意識朦朧としている男を発見した。
(Fosses駅は正確にいうと　Survillier　Fosses。終点Creil駅から、4駅手前の駅。)

男は、鼠径部(大腿とする報道もあり)に動脈に達する傷を負っていて、
病院に入れられ、手術を受けた。
(出血のため、意識がはっきりせず駅に降りたものの遠くへは逃げられなかったようです。)
26日(月)、駅の防犯ビデオの調査結果、男の衣服に付いた被害者の血痕や髪の毛などから、
男を追求したところ、犯行を自供した。

警察は、犯行は、Louvres 駅と Fosses　駅の間で行われたと推定。
(Louvres 駅は、パリ郊外にある駅の名。美術館のLouvreとは関係ありません。)
また、以前に、同じRER-Dの　Survillier　Fosses駅付近で起こった、強姦事件について、
今回の事件との関連性は未だつかめていない、と発表している。
(男のプロフィルについては、既出のため省略。)
引用した報道(主なもの)
http://afp.google.com/article/ALeqM5gUcNaN8sPzDqNKARjb1DZqpI195A
http://metrofrance.com/fr/article/afp/2007/11/25/071125160943_dnpjf9tn/index.xml

RER-D 線について
(CDG空港へ行くのは、B線、ベルサイユへ行くのはC線で、今回のD線ではない。)
ガイドブックによると、RER-D線の終点は、Orlye la Ville Coye とされているものがありますが、
Creil を終点とする電車もあるようです。
RERはほとんどの線で、パリを出るときは、けっこう人が乗っていますが、
パリ市街を出ると、停まる度に乗客が降りて、終点近くになると、
昼でも、一車両数人しか乗っていないことが往々にしてあります。
夜は、9時頃で、終点付近では、自分一人になることがあります。
頻繁に、車両を移動してくる男がいます。何のために、ああやって移動して歩くのか分かりませんが。
日中、終点まで人が比較的乗っているのは、ベルサイユへ行くC線ぐらいでしょうか。
(パリから30分とあまり離れていない点もあると思います。)

D線の終点　Creilと、C線の北方の終点　Pontoise との間には、2両編成ぐらいの電車が走っていて、
両駅の中間、やや　Pontoise よりに、Auvers　sur　Oise　という駅があります。
ここは、画家ゴッホの終焉の地で、彼の絵に描かれた教会やその他の建物、
ゴッホの家、ゴッホの墓などがある村です。

ここを訪れる人は、Pontoiseの方が少しパリに近いので、こちららからにした方が、
いいかもしれません。
(私が行ったときは、列車の乗り換えの都合でPontoiseから行きました。)

それと、RERは電車が長いので、出来るだけ中央付近の電車に乗った方が客が乗っています。
または、自分一人になったら、車両を移動するとかした方がいいでしょうね。
RERはほとんどの場合、特にD線は、2階建て車両なので、隣の車両が見通せないという、危険要因もあります。
事件の被害者は、2両目だとの報道から、日中でも、犯人が犯行に及ぼうかという状況になったものと推定されます。

RER、近郊線の路線図 (参考)
http://www.transilien.com/web/jsp/jahia/templates/transilien/transilien_templates/public/jahia/plan_reseau_flash.jsp