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07/11/19 15:39

ぶす犬くーちゃんさん、本格的な専門家みたいですね!

私も35年ぐらい前まで自宅に暗室を持って白黒の現像をしていました。カラーが普及したときに現像も難しくなり、引伸機もその頃は高かったのであきらめました。写真撮影が好きというよりも引き延ばしが好きでした。ある時、ある人からみんなピンボケと言われて、ドーデもよくなりました。観光旅行をする時間的な余裕もなく、出張に行くのに、カメラをぶら下げていくなんて、不謹慎だと思うようになり、あちこち行ったのに写真はあまりありません。ブログの時代となっては全くの裏目です。今は経済的にいいカメラが買えずに古いバカチョンと携帯でブログ作っています。

10年ぐらい前、デジカメの出始めの頃にイメージセンサの販売の仕事を手伝っていました。ここしばらく二~3年は止めていましたが、最近また頼まれて、医療用などの特注のマーケットの仕事を始めました。そんなことでイメージセンサの技術には多少詳しいです。

最近では1眼レフとかCMOSで1千万画素のものもでて来ているようですが、本質的に銀塩のフイルムに比べると未だ劣る部分があります。銀塩のフイルムは人間の目に近く、10の6乗の幅のダイナミックレンジ(DR/ 明と暗の幅の感度)があります。以前からあるCCDも最近のCMOSでも未だ届きません。 CCDカメラで撮ると足りない部分の明るいところが白く化けてしまいます。工業用で特殊なものはCMOSで広DR製品としてはありますが、技術的に完成されたものではありません。一部に逆光とかトンネルの出入り口とかで監視用のカメラ、溶接機等に使われています。白熱電球のフィラメントが綺麗に撮れます。

暗い部分の感度は、CCDではかなりフィルムに近くなっていますが、CMOSでは未だ少し劣ります。また、CMOSはフォトンを電気に変えて取り出してくる回路の技術が未だ完成されていないという問題があり雑音を含んでいます。従って、現状では銀塩のフイルムのほうが質の高い画像が得られるはずです。その他、デジカメでは移動体をとると像が流れる(ひどいものは画面にいない) 現象が起こるらしいですが、これはカメラメーカの経済的な都合で、CMOSではかなり高速な撮像ができるセンサができています。それは現在では工業用の高速度カメラには使われています。また、安いデジカメではモアレ(干渉縞)が起きるものがあります。それはCCD等のセンサが規則的に画素が並んでいるためなのですが、通常は特殊なフィルタで補正しています。それを省いているものとか不完全なものは、縞模様、段柄を撮ったりすると、ひどいときはそこに円い輪ができてしまいます。レンズとの組み合わせでゴーストもできやすいです。てーなことで、イメージセンサは未だに成長過程、世界中の最先端の研究者が開発にしのぎを削っているところです。


本日の川柳:デジカメで、オヤジのはげが真っ白け
  デジカメで幽霊が撮れたとバカ息子

またまたお邪魔しました。お後がよろしいようで、….


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1件のコメント

  • Re: ぶす犬くーちゃんさん、本格的な専門家みたいですね!

    いえいえ、私は回路屋でして、しかも無線ですから映像は専門外ですよ。センサーに関してはクリチカルな判断が必要な回路自体製作はしません。有るか無いか。二極判断で十分の事しかしません。

    映像は自分が気に入れば良し、小さい事は気にしないで進んでいます。
    フィルムがCCDよりも良くても今の私にとってはCCDは十分許容の範囲内です。

    暗室しに関しては、銀塩全盛の頃は私はあだ名が「もぐら」と呼ばれるくらい撮影よりも暗室作業が好きでした。

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