5月29日・・・⑤「ウィーン観光ハイライト、リヒテンシュタイン美術館」

時刻は夕方4時過ぎ。

ハンガリーでのんびりする為、ウィーン観光に割ける時間が今日と最終日の半日ほどしかなく、1日でスタンプラリーみたいに周ってしまった。

目も回ってしまいそうで、気持ち悪い。

とりあえず時間もないので休んでもいられず、地下鉄乗り継ぎでヴォティーフ教会近くのショッテントーア駅へ。

ここからリヒテンシュタイン美術館近くまでのバスが出ています。

歩くには中途半端に遠い距離。路面電車よりは、バスのルートの方がわかりやすかったです。

公園のの門をくぐると、近代的なガラス張りの入り口を持つでっかい美術館が、勇壮に建っています。

入り口から入ると、メチャ涼しい。なんとビジターに優しい美術館。
新しいだけあるなぁ、と変な感心。

服につけるバッジタイプのチケットを購入すると、日本語の作品案内が渡される。
どうやらこの美術館、作品紹介やアーティストの名前は作品の脇にないらしい。やはり他の美術館とは一味違うぞ。

1階、2階に展示があり、主な絵画の2階のようだ。一階フロアど真ん中に豪華な馬車が一台、デン!と置かれている。
とりあえず一階から見ようと、荷物を預け、見学する。

右側入り口から入って馬車を通りすぎ、左側の2部屋が書庫になっている。
内部はプルンクザールほど凝った造りではないけれど、100年以上前の本まである。

しかし、この部屋で呼びとめられる。

どうやら一階部分は特別展示のようで、一般の入場券では入れないらしい。

ふん、もう遅いわ。

じっくり見終わった後に指摘されてもなぁ。。。

あやまって許してもらいましたが、この美術館に行かれる方は注意されたし。
よくみれば、僕の入った右側入り口において、名前の確認を行っているようで。ネット予約か電話予約のみなのかも。

2階部分の絵画コレクションは素晴らしいの一言です。

なんといっても目玉はルーベンスの連作、「デシウス・ムスの生涯」でしょうか。マリー・ド・メディシスの生涯にも負けないくらいの傑作だと思いました。

コレクション以外にも、各部屋天井も注目です。
全ての天井にフレスコ画があり、コレクションを見た後に天井を見上げていたら、首が痛くなってしまった。

階段天井部分にも巨大な天井画がありますが、入り口から左側の階段天井画は
損傷が激しいようで、幕が張られていて非公開でしたが。

ミュージアムショップの図録に日本語版はなし。
作品紹介に日本語版があったことを考えれば、これから作っていく可能性もあるでしょうが。リヒテンシュタイン家で作った赤ワインなども売られていました。かなり興味があったのですが、手提げカバンに入らなかったので諦める。

美術館を出る頃、午後6時前。
ブルクシアター開演が午後7時ですので、夕食の時間くらいはあるかなぁ?

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  • 5月29日・・・⑥「ブルクシアター」

    開演時間にあわせ、ブルクシアター付近のケラーで白ワインと焼きソーセージの食事。ブルクシアターは開演30分前にしか入れない。

    結構のんびりしながら15分前に入館。
    パンフを購入して自分の席を確保し、あたりを見まわす。

    バルコーンはガラガラ、ガレリー、パルケットはほぼ満員状態で僕の周りの席は一列カラッポ。寝転んで見られそう。

    やがて上演時間になり、劇が始まる。

    しかしそもそも、ドイツ語も介さない僕がドイツ語の芝居を見たらどうなるのか?

    眠くなります。

    ドイツ語のセリフがが呪文のように聞こえて、心地よく眠れそう。


    劇の内容は寝台列車を舞台にしたドロドロの三角関係の話のようですな。
    睡魔を我慢してジッと観劇していると、観劇のコツをつかんできたのか、
    結構見入ってしまった。

    パントマイムな動きで笑いを誘ったり、水深10cm程のプールに腹から飛び込んだり、体を張った演技は言葉がわからずともなかなか楽しめました。

    さすがプロは違いますな。


    劇の合間の休憩時間に、シアター内のクリムトの壁画を見に行く。
    クリムトが描いた壁画はパルケットの入り口から入り、シアター出入り口両脇の天井にあります。

    クリムト後期の画風とは全然違いますが、写真のようでしかも幻想的で色使いも綺麗。ウィーンにおいてクリムトの絵画を見るのは至福のひとときです。


    劇終了後、小腹がすいたのでケルントナー通り近くのカフェ、ハヴェルカへ行く。

    夜11時以降も開いている有名カフェはなかなか無いです。
    ハヴェルカの内装は以前と変わらず、来ている人も静かな客層で時が止まっているような錯覚を覚える。

    メニューがないのは何故だろうか?
    モカやメランジェ、パンケーキ以外にどんなものを置いているのか謎です。

    モカと名物のパンケーキを注文。
    パンケーキはちょうどオペラが終わる時間帯にあわせて焼いているのか、ホカホカです。

    このパンケーキ、切り分けてあるので豪快に手でつまんで食べます。
    中にジャムが入っており、苦いモカと愛称がいいです。

    最後のウィーンの夜、寝酒はやめてカフェでのんびり過ごす。
    明日の今ごろは、ハンガリーのブダペストで何をしているんだろう、と考えつつ。


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    5月30日・・・①「ハンガリーへの船旅」

    朝5時30分、ホステルをチェックアウト。
    ブダペストへは水路からの入国を考えていたので、高速艇の発着所、ライヒスブリュッケ桟橋へと向かう。

    6時ごろに着いたのですが、桟橋が開くのは7時らしい。
    下調べ不足でした。あと気合入れて早起きしすぎてしまった。

    桟橋付近はタバコ屋以外、店がどこも開いていない。

    と思ったら、開いているカフェを一軒だけ発見。

    コーラを購入して桟橋付近へ戻り、ドナウ川を眺めながら時間を潰す。
    対岸は国連都市の巨大ビルが朝日を浴びて綺麗です。

    しかしのんびりしていたのもつかの間。
    桟橋から職員らしき人が出てきて、なんの警告も無しに門を閉めにかかる。
    急いで荷物をまとめて切符売り場へ行ってみる。

    7時前なのにもう開いている。
    オーストリアでは事務手続きはのんびりなきらいがありますが、こういった所が早く開くのは、なんとも不思議です。

    ブダペスト行きのチケットはあるか、訪ねてみると、2席だけ空きがあるとのこと。ラッキーというかギリギリで冷や冷やしましたが。

    桟橋のチケット売り場には荷物を預けるチェックインカウンターと、出国審査の窓口があり、手続きは空港とあまり変わらないみたいです。
    税関はどうするんだろうか??


    朝8時出発の船。1時間近くの余裕があるのですが、ウロウロする余裕もなさそうなので自販機でサンドイッチを購入し朝食を食べながら待つ。
    船がブダペストに着くのは昼の1時半。船の中では昼食のあてさえもなかったので。

    いつのまにか桟橋のターミナル内は人でいっぱいになってる。

    待つ事しばらく、チェックインカウンターが業務を始めたので僕も行列に並ぶ。

    バックパックを預け、さらに出国審査のカウンターに並ぶ。
    パスポートに押されたハンコは、思いっきり船の絵のハンコ。

    高速艇の座席は自由席らしい。
    案の定、眺めのよい前のほうの席はあっという間に埋まってしまう。

    僕は眺めのよくない後方キャビンの席でも、カウンターバーの近くの最高の席をゲット。

    このバー、各種飲物だけでなく、サンドイッチくらいの軽食なら出してくれるようです。

    いよいよ船が出発。
    しばらくウィーンとはお別れ。未知の国、ハンガリーへの船旅。

    高速艇だけあって、船のスピードはかなりのものです。
    前方キャビンとの連結部から顔を出して景色を眺めてましたが、えげつない風圧で顔が吹き飛ばされそう。おまけに寒くなってくる。

    230分船が進んだところで、水門に到着。
    船後方の水門が閉じられ、水抜きが始まる。
    船が少しずつ沈んでいくような感じ。

    水門向こうの水位と同じになったのか、二十分ほど待ってようやく再び船が進み始める。

    ウィーンを出てしばらくすると、河岸の森の中に点在する小くてカラフルな家々が面白い。4本の足つきで支えて、陸地より高いところに建てている。

    洪水対策でしょうね。この風景、スロヴァキア、ハンガリーとさほど変わらず続く。

    しかしこの船、スピード優先の為でしょうが景色を楽しむようには作られていないようで。
    船後方で高い壁を前に背伸びして見るか、風圧に耐えるかしかない。

    船旅のハイライト、ハンガリーのドナウベンドに入るころには流石に背伸びしてでも景色を見ましたけど。

    エステルゴム大聖堂に始まり、ヴィシェグラートの山の頂上にそびえる要塞。センテンドレと思われるカラフルな街。

    船旅にしてよかった、と思える瞬間です。
    と、同時にハンガリー入国を実感する瞬間でもあります。

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