青島の朝を歩く。その日の韓国行きのフェリーの切符を手に入れる。

甘粛省蘭州から青島まで鉄道距離で1699㎞。これを一日半で走破した。
正確には足かけ3日。
しかし、朝の食事含めまともに食べていない。
とりあえず、食事に出たがさすがに深夜。
とりあえず、食堂はあきらめ、四方大飯店の向かいの超市へ。
ここで、カップ麺と「青島ビール」とつまみを買う。
超市だが、レジの子1元以下のお釣りは渡さなかった。
まあ良しとしよう。
帰って、風呂に入り、夜中の食事を取った。

翌朝は、さすがに遅めに起きた。
それでも時間は7時前。
散歩に出ることにした。
目的は、前回行けなかった中山路へ行くことと、青島国際フェリー乗り場の確認。
そしてチケットの購入。
この時点では、最悪の場合は、直接オリエントフェリーで下関に帰る案。
その場合は木曜日20時出航土曜日10時到着となる。
料金は片道1200元。
これは、関釜フェリーに乗る時にオリエントフェリーのパンフを手に入れていたからだ。
とりあえず、市内バスで中山路バス停で降りる。
しかし、中山路がなくて少々迷った。
早朝の中山路は、そんな通り。
海岸まで出て、何とマクドナルドに入った。
セットメニューがあるのかよくわからなかったが注文、15元ほど。
そのあと、記憶のある26路に乗る。
終点が青島輪渡。
ここでバスを降りて、輪渡へ。
しかし、ここは対岸への国内小型フェリーの乗り場だった。
大変な勘違い。
表に出てタクシーを拾い、国際客運站といったつもりが、どうも方向が違う。
運転手も違いに気が付いたようだ。
Uターンして青島国際客運站へ。
運賃はメーターで10元ほど。
さて、大きな暗い客運站に入る。
確かに售票処と仁川の漢語がある。
しっかりここで切符が買えると思ったのだが。
ちがう。
窓口の女性も、外の服務員もここではないという。
しきりに外を指さしている。
外に出て、もう一度威海フェリー(ウェハイと発音)と聞いて、たどり着いた道路沿いの平屋の暗い建物。
ここが威海航運有限公司(韓国の船会社)だった。

青島港は小港、中港、大港と名前が付いている。
青島輪渡が小港、 そして大港が青島国際客運站となる。
「歩き方」の地図では、まずわからないだろう。
それから、威海航運は韓国籍。
旅客のほとんどが中国人より裕福な韓国人か、中国籍だが韓国との往復で利益をあげる朝鮮族の運び屋さんだ。
つまり、この船に関しては、コリアン一色。
従って、中国側は、扱いは冷たい。
それが、現場にも定着している。
みなみやまの扱いは後で考えると、まだ丁寧だった方だ。
威海航運の售票処はおもしろいところだった。
とりあえず、空席はあるとのこと。
集票は午前10時からだという。
出国手続きは14時。出航は16時。

時計を見るとあと1時間ある。
とりあえず四方大酒店にもどり、荷物を取ってこよう。
となった。しかしこの判断は大きな間違いだった。







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1件のコメント

  • 青島のタクシー事情。青島の路地裏を歩く。

    四方大酒店にタクシーで戻る。
    途中道が混んでいたが、運転手が回り道をしてもいいかと聞く。
    中国語である。
    「漢語不明白」なのに、わかるみなみやまである。
    確かに、納得した裏道ルート。
    さすがだと感心した。
    中国で珍しくタクシーを利用したみなみやまだった。
    ホテルに着くとさすがにドアボーイが迎えてくれる。
    部屋に戻り、シャワーを浴び、さっぱりとしてチェックアウト。
    ここまでは順調だった。

    歩道橋(珍しくホテルと向かいの長途汽車站を結ぶ)を渡り、
    タクシーを拾うい客運站を告げる。
    しかし運転手は、メーターを倒さない。

    高い値段をふっかけてきた。(ようだ。)
    「え!え!え!」。
    そこで、このタクシーを降り、平行駐車しているタクシーに乗る。
    女性の運転手だ。
    同じく客運站を告げる。
    発車。
    しかし、これも同じくメーターを倒さない。
    「ブ!ブ!ブ!」(みなみやま本人は「不要・ブーヤオ」を縮めたつもり)
    するとなぜか通じてタクシーは止まる。
    料金を払わずタダで降りる。
    「たいした度胸。」だ。(笑)
    道路でタクシーをしばらく待ったが、空車は来ない。
    少し歩いて、やっとタクシーが捕まった。
    客運站を告げる。
    発車!
    しかしこの運転手も、メーターを倒さない。
    で、どうしたか?
    みなみやま「そのまま乗りました。」
    運転中に適当に運転手としゃべりました。
    さっき乗ったータクシーは10元もしなかったと。言ったつもり。
    運転手のおじさんははにやにや。
    じゃ料金は?
    みなみやま「10元=150円払いました。」
    運転手はそれで何も言わなかったか?
    みなみやま「OKでした。」
    損はしていませんね。

    おかげで、10時に售票処=威東海運に付くはずが、ずいぶん遅れてしまった。
    案の定、着いてみると窓口に列が出来ている。
    それで、なかなか順番が来ない。
    若い兄ちゃんが、窓口とやりやっている。

    それがすごい。
    数人分のチケットを購入しているのだ。
    身分証明書だとか、すごく時間がかかる。
    おもしろいのは彼は、ハングルと中国語と少しの英語が出来るのだ。
    若いお姉ちゃんとも仲良くなった。
    みなみやまイライラ。
    適当に窓口に向かって「シンヨンカー!」OK?
    みなみやま外国人でああることをアピールする。
    例の元気なブローカー風の兄ちゃん「NO!」
    みなみやま窓口に向かって「USドル?」OK?
    兄ちゃん「NO!キャッシュオンリー!」
    こんなやりとり。
    窓口の女性も、隙間にみなみやまのチケット発行をしてくれる。

    このやりとり、説明が難しいのでわからない部分はご勘弁。
    とにかく仁川行きのチケットをゲット。
    「エコノミー」片道750元。

    出国手続きは2時。
    時間がある。外に出た。
    タクシーはさすがに乗る気がしない。
    バス停に行った。(バス停は「大港」)
    すると、繁華街の中山路に直接行くバスがあるのだ。
    帰りも間違いなく戻れる。
    本数も多い。
    即、来たバスに乗った。
    これで、中国最後の昼ご飯を食べよう!!

    さっきの青島タクシー事情を経験しながら、懲りないみなみやまだった。
    これまで、中国の交渉制のタクシーの話は聞いたことがあったが、地方で乗ったタクシーは全てメーターだった。
    青島でも最初は、メーターだったのに。
    ここ、青島長途汽車站だけは、「従来の中国」だったわけだ。
    いい経験をしたと思う。
    しかし、一度乗ったタクシーを止めて、タダでおりることが出来るなんて。
    すっかり中国に馴染んだ自分自身を改めて知って、おかしさがこみ上げてくるのだった。
























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    青島最後の昼餐は水餃子。青島路地裏風景。

    公共汽車(市内バス1元)で、中山路へ。
    海岸の手前でバスを降りる。
    帰りのバス停を確認。
    生命線だ。
    食事は通りを入った「北方餃子」という小綺麗な店。
    「スイギョ」というと、色々あるらしい。
    10元で頼む。
    ビールも頼む。
    冷たいのと常温があるという。
    冷たいビールを頼む。
    水餃子は皿に大盛り。
    全部食べたが満腹。
    回りを余裕で観察。
    隣のはではで母娘。
    水餃子二皿ぱくぱく食べている。
    立派だ。
    店を出て、はらごなしに路地裏散策。
    久しぶりに写真を撮ることにした。
    昨年歩いた青島の住宅街とはずいぶん違う路地裏だ。
    表通りに出る。
    百貨店をぶらりとあるく。
    そして得意のデパ地下へ。
    何とクレジットカードが使えるという。
    何でもやってみたいみなみやま。
    緑茶を買う。
    8元。
    係の女性服務員は、それでもカード払いはいいという。
    彼女に連れられて、レジへ。
    そこで、支払いをした。
    調子に乗って、船での食料を買い込む。
    今度は食品レジへ。
    レジの子はカードを出すと、レジのゲートを閉めて
    対応してくれる。
    回りの服務員が様子をのぞきにくる。
    珍しいのだろう。
    まるで客寄せパンダだがなぜか目立つのが嬉しいみなみやまだった。
    帰りの公共汽車で間違いなく、青島港客運站に戻れた。
    さて、いよいよ中国出国である。