昨年に公布された改正入国管理法が10月はじめの閣議で、来月
20日から施行されます。内容は16才以上の外国人は指紋採取と
顔写真撮影が義務付けられる。
恐らく、ほとんどの国民は知らないし、関心もないと思います。
逆の立場ならば、そのような国には行きたくないなあというのが、
率直な感想。
多分、「外国人犯罪が減るし、テロリストの入国が阻止できる」
と言うのが賛成意見でしょう。
でも突き詰めれば、完全な警察国家にすることが、国民の安全
を確保する唯一の方法ということになってしまうのではないか。
要するに、国民全員に指紋登録を義務付け、番号で一元管理。
税金の捕捉という点では、背番号化しかないと思うし、これは
これできちんと議論すべきこと(消費税云々よりも、税金逃れ
をなくせ)だとは思いますが。将来的には、病歴や遺伝子の特徴
(かっとしやすい、冷静さを失い易い、攻撃的、嘘を言っても平
気などはある程度決まってしまっている可能性がある)も登録性
になれば、採用する側にとっても極めて好都合。飛行機のみならず、
鉄道やバスなどに乗るにも指紋認証が必要で、インターネット利用
も指紋を登録しないと使えなくなる。こうすれば、犯罪者の監視、
犯罪防止、犯罪がらみの非合法品の売買、脱法指南サイト、個人の
誹謗中傷もなくなります。
極論ですけどね。でも911直後の米国は、これにとても近い状態
でした。今でも、犯罪を力でねじ伏せるという発想は米国に限らず、
日本でも根強いと思います。