泰山火車站で中国の公衆IP電話をかけまくる。 「桃花峪」から火車站に戻るバスの運転手は女性。 火車站まで、20分はかかる。 いすは、日本の学校の合板の硬い椅子と同じ。 とにかくこの日は尻が痛かった。(笑) このバスのしっかり田舎のバスで、客が大工道具や木材まで持ち込むのには少々ほっこりさせられた。 みんな、日焼けしてすっかり田舎の男達だ。 そんな飾らない市内バスが好きだ。 しかし、これからどうするか? かばんの中を探ると、一枚の名詞が。 それで、電話をかけることを思いついた。 火車站の集售処まえで公衆電話をかける。 これが、難しい。 ICテレホンカードを使うが、電話機が対応しない。 地図売りのおばちゃんッも応援してくれるがダメだ。 ふと、先にあるIP電話(多分、「公話」)に目が行った。 名詞の人物は、煙台の王さん、女性だ。 自分でかけたが、かからず、IP電話の男性に名詞をわたすと、数字を足してかけなおしてくれた。 煙台国際旅行社にかかった。 王さんが出た。 煙台発仁川港行きフェリーが明日あることを確認。 フェリーの電話番号を聞いた。 時計を見ると5時過ぎ。 旅行社の勤務時間は5時まで。 タイムリミットだ。 礼を言ってきる。 フェリー会社に電話したが、言葉が分からず不調。 次に、青島の旅行会社に電話。 日本行きのフェリーの空席状況を聞く。 空席はあるという。 下関~青島フェリーは、日本と中国の合弁会社。 これは、最後の切り札に残す。 帰りはソウルと釜山によらなければならないのだ。 青島から韓国行きを聞いてみたが、威海フェリーは韓国の単独の会社だから扱っていないと言う。 韓国のフェリーは片思い型だ。 中国側の扱いは、悪い。 ただし、明日、便があることは確認できた。 これで、次の行動が決まった。 とにかく今日中に青島まで行くのだ。 泰山登山は次回におあずけにした。 これが、泰安市での顛末。
泰安から列車で済南へ、そして高速バスで深夜青島に到着する。 泰山 16:09開 N478次7元 新空調硬座快速 済南16:59到 すぐに、行動に移した。 まず、切符を窓口で並んで買う。 すぐに、切符は買えた。 この列車は、日照西発済南行き短距離の快速だ。 一駅で終着となる。 それでも50分はノンストップ。 泰山の硬座室(待合室)を紹介しよう。 作りは基本的に同じだが、泰山駅は古い部類。 侯車室は2階にある。 天井がやたらと高い。 侯車室の前方に喫煙室。 まだ、勝手にタバコを指定以外で吸う人も見かけるが、 中央の指示は、津々浦々まで鉄道を通じて徹底されると思った。 しかし、中国の喫煙人口は多い。 従って、喫煙室はいつも満員だ。 構内全面禁煙には出来ないが、 さすがに分煙化の波は、中国でも進んでいる。 これが今の中国の分煙状況。 列車は、少し遅れるとアナウンス。 漢語不明白!だが、さすがに、1週間も一人で旅をしていると、 わからない言葉のわかったつもりになってしまう不思議さ。 改札が始まって、ホームへ。 到着した列車は、2階建て列車。 10年前上海で乗った軟座の当時の新型車両。 乗っている乗客は、地元のおじい、おばあが多いが、何か遠足気分で嬉しそうだ。 自前の食事をしたり、カップ麺を若いカップルが二人で食べたり。 しかし、トイレに鍵がかかっていたのには閉口した。 とにかく、この列車は、済南まで100㎞以上のスピードでひたすら50分間走り続けた。 この路線では、バスより安くて早くて快適な旅が出来る。 7時過ぎには、済南火車站 に着いた。 済南站の出口は、一階ではなく地下1階だった。 地上に出ると昨年の記憶がよみがえる。 火車站 前は、昨年工事中だった整備がすすんできれいになっていた。 本当は、済南に1泊しても思ったが、火車站 前の長途汽車站も場所がわかっていた。 列車で6時間かかる済南→青島も、バスの方が早く着く確信があった。 とりあえず、高速バスに乗ろうとターミナルまで移動した。 この汽車站は、少し様子が違う。 道路に面して電光掲示板が行き先と時間を表示。 そのしたに、大型バスと中型バス、ミニバスが混在して泊まっている。 全面に侯車室はない。 従って乗客はそのままバスに乗り込む方式だ。 ちらっと青島行きバスが出るのを目撃した。 おそらく19時過ぎ発のバスか? とりあえず、青島行き新しい中型バスに乗る。 「え!」 切符をもらうと20時40分発だった。 夜中に青島に着く!! しかし、動揺はなかった。 たいした自信である。 その顛末は?
青島に零時過ぎに着く。 青島は昨年夏1日だけ滞在した。 観光地は回っていないが、街中を市内バスでうろついたので、土地勘あり。 あとは、泊まる場所だが・・・・・。 まあ何とかなうだろう。 ところで、済南から青島だが、鉄路より高速バスの方が確実に早い。 それは、山東省が高速公路が早く開通し、長途汽車もサービス競争がいち早く導入されたと言うことを知っているからだ。 タダ、発車時間が8時40分とある。 1時間は有にある。 しかし、それよりも早い時間にバスは発車するという予感はあった。 みなみやまの知りうる長途汽車の状況について。 これまでの中国の有名なバスシステムは、乗客を確保してから、バスは出発をするようだった。 最近のシステムは、昨年における経験は、逆に、コンピューター発行のバス券は定員を過ぎると切符を売ってくれないと言う官僚的システム。 昨年は青島から緊急に威海に戻るのに、「没有!」に対して事務所に泣きついたら、払い戻しされたバスチケットを回してくれた経験を持つ。 つまり、時間も遅いので、満員になったら発車時刻前でも発車するはずという予感がしていた。 その予感が的中した。 タダ、さすがに、青島まで高速バスが何時間かかるのかは知らなかった。 バスは、予想通り、8時過ぎには発車した。 すぐに高速道路に入り、そのまま暗い高速道路を快調に走り出した。 節電のためか、高架道路の高速公路のナトリウム燈は消灯している。 少々危険だが。 途中トイレ休憩はあったようだが、高速バスはひたすら走り続けた。 みなみやま的には、相変わらず長時間列車の後遺症で、「おしりが痛い」。 とにかく早く、バスの座席から解放されたい一心だった。 しかし、高速バスの旅は長く感じられた。 青島に近づいて、経験したのは、途中下車の方法だ。 高速公路が高架部分が多いのだが、高速の出口まで行かず、分岐でバスは停車。 降車の乗客は、そこから平地まで自力で徒歩で降りるのだ。 危険といえば危険だが、便利といえば便利。 深夜なので、バスは青島長途汽車站より手前で高速公路を降り、バス道路沿いに何カ所かで乗客を降ろし、5時間あまりで青島長途汽車站へ到着した。 時間は1時前だったと思う。 青島長途汽車站と青島火車站 はかなり距離が離れている。 まず宿泊場所を探す必要が。 しかしこの時間、タクシーの客引きはあっても、宿泊所の客引きはさすがにもういなかった。 これは誤算だ。 思い切って、道路を挟んである四方大酒店のフロントに行くことに決めた。 道路を仕切る中央線の金網をよじ登り、道路を渡る。 ここまでくると何でもありだ。 とりあえず、ホテル内にはいる。 フロントは開いている。 しかし表示の値段が高い。 「貴!」(高い) しかし、フロントの若い女性は、リャンバイクアイ(200元=3000円)!と。 少々高いが良しとしよう。 即決。 100元の押金を払い、2階の部屋へ。 服務員が待っている。 部屋へはいる。 とてもきれいだ。 今までで一番にいい部屋。 まるでホテルだ。(笑)