レポート

路面電車が走る町

公開日 : 2007年10月18日
最終更新 :

先月、南フランス・プロヴァンスを旅行してきました。

歴史ある町並みの中を路面電車(トラムウェイ)が走る光景は、日本でも海外でも同じく、なぜか我々の旅情をかき立てるものです。
マルセイユでは今年6月に開通(延伸)したばかりのトラムがカヌビエール通りを行き交い、その光景はマルセイユの新しい「絵」としていずれ定着していくのだろうと思います。

フランスでは一時期「絶滅」の危機に瀕していたトラムが、今や「LRT」という名の新しい交通システムの主力としてその機能価値が再評価され、パリやリヨン等の各都市で導入が相次いでいることは周知のとおりです。
でも、LRTが期待される交通渋滞の緩和や環境改善への効果について、各都市1~2本ほどのトラム路線では「焼け石に水」のような気がしないでもない・・・。
路線の敷設工事や設備の維持管理に多大な費用がかさんでも、今はLRTを有するということが、その都市のひとつのステータスとなっているのでしょうか?

などと、旅の途中で思い耽ってしまいました。
下記のサイトで「南フランス・プロヴァンス旅行記」を作成中です。マルセイユのトラムに関する記述もあります。
http://mabou-lce-lecahier.at.webry.info/

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5件のコメント

  • LRTは、地球温暖化対策で政治的な目玉なのかしら ?

    エンジンより電力駆動のほうが排熱が少ないとは思いますが・・・・。

    サルコジ大統領と仏政府、真面目に京都議定書にそって環境対策やりだすと

    いろいろな反発も出てきそうで、難しいかな。

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  • 参考にならない「旅行記」!

    Mabou-lceさん
    以前、「南仏訛り」について立てたトピックスでは大変お世話になりました。
    おかげ様で来週渡仏し、パリとアヴィニョンに滞在します。

    「プロヴァンス旅行記」を拝見しました。が、あまりにデイープ(?)な内容で、参考にさせて頂こうにも参考にならないみたいです。
    ヴィトロールとかマリニャーヌなんて、いくら南仏好きな人でも、普通行かないですよ。でも、「陰」に隠れている町でこそ、プロヴァンス人の本当の生活シーンが見られるという記述は、大いに参考になりました。
    Mabou-lceさんが南仏に関する高い見識と情熱をお持ちであることを、あらためて強く思い知りました。

    マルセル・パニョルの映画は私もよく覚えています。映画や小説の舞台となった場所を訪ねるというのは旅のひとつの方法ですが、
    そのようなテーマを、南仏に関してたくさんお持ちであることが、とても羨ましく思います。

    今後、旅行記の展開を楽しみにしています。(現地からも拝見します。)

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    参考にしてはいけません。

    >青空人さん
    「参考にならない旅行記」ですか。そういうコンセプトで作成していますので、うれしいお言葉です。ぜひ参考になさらぬよう!
    ご旅行中、マイヤーヌには行かれるのでしょうか? ご帰国の折には、ぜひ現地のお話を報告していただきたいと思います。

    トラムの話に戻します。
    プロヴァンス地方では、トゥーロンのトラムが2008年か2009年の開業を予定しています。港町をトラムが走る「絵」を、近い将来ここでも楽しめそうです。
    また、アヴィニョンでも・・・(!?)、現在シャトルバスで結ばれている中央駅とTGV駅を線路で結ぶ計画があります。ただし、これはトラム方式になるかTERの一路線となるか分かりません。

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  • トラムの可能性&マルセイユの治安(レス)

    >覇王樹さん
    専門家からのご意見をいただき、大変光栄です。
    トラムの効果が「焼け石に水」と書いたのは実は本意ではなく、むしろLRTを軸とした都市機能の向上と活性化について、その可能性に大きな期待と関心を寄せています。
    人の移動手段が変化していくという点でも、実際にその流れは始まっています。マルセイユではトラムの開業に合わせて、今年の9月17日にエクスからのシャトルバスが、トラムの港側の終着駅に接続するように新路線を設定しました。また、すでにメトロで機能しているパーク・アンド・ライドを、今後トラムでも行っていくようです。

    >jet320さん
    旅行記にも書きましたが、マルセイユの町はひと昔前に比べてだいぶ雰囲気が変わったようです。
    マルセイユは人口80万人を越える大きな都市です。無法地帯のような地区からとても穏やかな漁港まで、時間や場所によって色々な表情を有しています。その多様性こそマルセイユ最大の特徴であり、魅力でもあります。どうぞよい旅を。

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    07/10/20 15:02

    マルセーユ関連

    どうでも良いことですが、私の好きな国歌の一つフランス国歌ラマルセーエーズ
    フランス軍楽隊の演奏です。

    http://www.worldfolksong.com/anthem/lyrics/france.htm

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  • 07/10/19 08:36

    マルセイユ

    別件で申し訳ありませんが・・・
    地球の歩き方によるとマルセイユは、この地方一番の危険都市の印象をうけましたが実際どんな感じですか、教えて下さい。

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    マルセイユの治安

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  • Re: 路面電車が走る町

    ニースでは、空港から市心への道の一部で将来線路が
    敷設されるレーンをバス専用レーンとして供用しています。
    停留場もあります。

    このバスに乗ると、将来、トラムが走った時のことを
    予見できます。バスが電車に代わるだけだから。

    印象としては 「非常に遅い」 です。交差点、すなわち
    信号が多いのが原因。 なので 「焼け石に水」 説は
    かなりあたっていると思います。

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    Re^2: 路面電車が走る町

    トラム化された場合には、信号はトラムの運行によって制御すると思われます。実際にリヨンのトラムは実にスムースに走ります。

    確かに1~2路線では交通渋滞の緩和等には効果はそれほど大きくないかも知れません。が、実際にトラムが新規に運行され始めた町を見ていると、開業時より乗客数が増えるのが最近の欧米の一般的な傾向のようです。これはすなわち自動車からの乗り換えが進んでいることを示しています。

    リヨンや隣のサンティチェンヌも路線を拡大し続けていますよね。その方が都市にとって都合が良いからです。大都市のマルセイユでもいずれ路線の拡大がなされるのでしょうが、その時には都市域内の人の移動手段が変化することが予期されます。