「それなりのドレスアップ」で十分ですよ

先日ベルリンから帰ってきました。
音楽関係の仕事柄、ドイツ国内の歌劇場やオーケストラには足を運んでいます。先日もベルリン音楽祭(9月上旬)があってベルリン・フィルやドレスデンの歌劇場にも行きましたが、ドレスアップは基本的にはその人の自由に任されていると思いますよ。

現地の歌劇場やオーケストラを見るときは、どこの席に座るかで、観客の「格」が若干変わる傾向があります。一番高い席はやはりスーツ・ドレスの方が多く、一番安い席は結構ラフ(なかにはジーンズの人もちらほら)な方もいます(特にベルリン・フィル)。

ある程度の席をとる予定であるのなら、日本で言えば、会社の採用試験に行くような格好であれば十分だと思います。TTRさんは女性とのことですので、手荷物の容量の都合や、「せっかくの機会」をどのようにとらえて思い通り着飾るかは「おまかせ」だと思います。

ただ、前のレスの方もおっしゃっていましたが、あまりにもドレスアップしていくと、東洋人はただでさえ目立つので、浮いてしまう場合があります。色合いも黒などの落ち着いたものがいいですよ。まあ、それを逆手にとって、着物を着て思いっきり注目を集めて喜んでいる友人もおりますが…(汗)

逆に言えば、ジーンズはやめた方がいい、靴は結構目立つというあたりがキーポイントでしょうか。ウチの嫁さんも、カジュアルなジャケットに、落ち着いた色味のスカートで昼間は街を歩いて、いったんホテルに戻って、靴だけ履き替えてコンサートに出かけるというようなことをしていますよ。

私はカジュアルなジャケットに、チノパン姿、それにネクタイを締めて出かけます。男性の場合は、とりあえずネクタイを締めればOKという程度です。ただ、30代半ばの私でさえ、現地では子どもに見えるらしく、隣あわせになった現地の人に「こんばんは」と言っても、「なんだこの若いのは??」って顔をされたりしますが、それはそれで知らん顔です(笑)

なお、余談ですが、オペラを見に行く際は、最低限かならず演目の登場人物の名前とあらすじを事前に調べてから出かけてください。主なオペラ作品のあらすじを紹介したオペラ好きな人のサイトがたくさんありますので検索してみてください。お近くの図書館にもあらすじをまとめた本があると思います。

公演する(歌われる)言語は字幕で舞台の上に投影されます。でも、語学力があっても、字幕だけおっかけても筋がわからないことがよくあります。日本でオペラを見に行って、日本語訳の字幕が出ても、事前にあらすじを頭に入れておかないと、話の展開がわからなくなることはしばしばです(特にイタリアもの)。

オペラは自分の息子なのに気がつかないで父親が殺してしまうとか、到底ありえない矛盾だらけのお話が多いのです。そのあり得ない話を音楽の力でリアリティを持たせてしまうのがオペラのおもしろいところなんですけどね^^

よいご旅行をされますように。。。

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