レポート

注意!コルテス海クルーズでのアクシデント

公開日 : 2007年09月25日
最終更新 :

今回夏休みを利用して、FIESTA(カンタマール所有)という船でコルテス海クルーズに行ってきました。
 コルテス海でのダイビングは大物には出会えず残念ではありましたが、お天気が良く、のんびりダイビングという点では悪くない旅行でした。が、あるダイビングポイントで起こったアクシデントは忘れがたく、みなさんに注意を喚起するため、そのアクシデントについて報告します。

 そのポイントはまあまあ流れていたためアンカーロープを使っての潜行を行い、アンカー周辺で集合後全員でダイビングという予定でした。私に続き主人が潜行し私のそばの岩まで来たところ、その岩のそばにあったアンカーがはずれそうになっていたため、主人が近寄りかけなおそうとしました。ですがアンカーは完全にはずれてしまい、主人の頭に当たりそうになりました。なんとか頭には当たらずほっとしましたが、今度は岩陰に移動した主人のタンクからすごい勢いでエアーが漏れ出しているのです。アンカーが当たった(かすった?)のだと思います。主人もその事態に気付きガイドに報告した所、浮上するよう指示されました。その直後にエアー切れで主人は息苦しさを感じたそうですが、すぐ私のオクトパスを使ったので大事には至りませんでした。が、本当の大事は、実はここから始まったのです。

 二人で安全停止をとった後、浮上してみるとFIESTAまではそんなに遠くない距離(1kmも離れていなかったはずです)でしたので、すぐフロートを上げ笛を何度か吹き、待ちましたが何の音沙汰もありません。そうしている間にもどんどん流されているのがわかりましたので、今度はダイブアラートを何度も何度も鳴らしましたが全く探しにくる気配はなく、そうこうするうち、とうとうボートは岩陰に入って見えなくなり、二人の会話はどんどん暗い方に流れていきました。結局、私達に浮上指示を出したガイドがダイバーを引き連れボートに戻るまで、私達がそのような事態に陥っていることに、クルーの誰1人気付かなかったそうです。
 流されていた時間は1時間でしたが、ひたすら救助を待ち続けた長い、長い1時間であった事はみなさんお分かりでしょう。途中ボートのエンジン音がして救助が来た!と喜んで待っていたのに、ボートの姿をちらりとも見ることなく、音がどんどん遠ざかっていった時の虚しさは例えようがありません。

 カンタマールは決して安い値段でクルーズを提供しているわけではありませんし、日本語の立派なホームページも持っている位、日本人ダイバーの集客に力を入れているようです。ですが、その値段にしてはあの食事内容、あの船室、そして何よりもあのダイビングサポートでは、もう一度乗りたいとは絶対に思いません。私には、カンタマールが日本人のガイドさえいれば(ガイドさんに不満があるわけではありません)日本人ダイバーは文句を言わないだろうと、考えているように思えてなりません。

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