Re: 気になる表現・・・気にいる表現

ぼうふらおじさん様

初めまして
いつも読ませていただいていますが、直接お話するのは初めてかと存じます。
ちょっと後輩に当たる団塊世代真っ只中です。

「帰国してきました」には、私もちょっと引っかかりますが、
「帰国して」を「帰って」に置き換えてみて、「帰ってきました」にすると
あまり不自然ではなくなりますね。
もちろん、これでも「(本国に)帰ってきました」と取れなくもありませんが、
「(日本へ)帰ってきました」と読むほうが自然でしょう。
また、「外国旅行から日本へ」+「帰国してきました」と言葉を補うと、
より意味が通じることになります。

勝手な素人解釈ですが「帰国してきました」は「帰国した」という動詞に
「来る」という動詞の過去完了形がくっついたもの、
「帰ってきました」は「帰る」の過去完了の「帰ってきた」の
丁寧形であることの違いではないでしょうか?
文法に詳しい方、間違っていたらご訂正ください。

以前、勤務先の発行する月刊紙の編集を数年間担当しており、文章や言葉遣いは気になるほうで、
掲示板への投稿も読み直しや推敲で時間がかかります。
それでも投稿後に間違いに気づくことも度々あり、冷や汗の連続です。


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1件のコメント

  • Re^2: 気になる表現・・・気にいる表現

    タイ国鉄どの

    お返事ありがとうございます。 EAVOさんとおんなじ年齢です。 年上の兄姉の中で育ったので どちらかといえば聞きかじりだけは戦前世代 。 そのうえ育ち盛りにカビとホコリの明治大正文学全集・・・いえそれしか活字がない世代でしたから、ですので同世代からもお前は古い・・といわれてきました。

    さて ご指摘の「帰国してきました・・」の表現は 私はこんな不運感じています。

    日本語の表記はご承知のように母体が漢文(これって一種の生きてる化石文化ですよね)の読み下し文で、戦前までは官僚の使う日本語の文章は三遍読んでも意味不明・・だったようです。

    ですから 明治大正の文豪・・・といわれるエライ小説家の文章はほとんど今なら当て字ばかり。 もともと 意味が通じればいい・・のが文章でしたから。

    そうした傾向を引きずっていて今でも役人の文章は・・学者も、いえ教師までも 少し格好をつけようとすると 漢字表記・・それがもともと無い言葉だと無理に造語してまで、をしようとします。

    もともと漢字には動詞的な変化はありませんから 無理に口語日本語の語尾による変化をしようとする ムリな日本語が右往左往しています。

    官僚だけでなく・・組合など左がかった人たちもですが・・。

    ですから 少しあらたまった表現をしようとすると 帰国 という自己完結している言葉に して来る・・という語尾を接着してそんな気分を表そうとしたのでは・・・と。

    日本での口語体文章が本当に定着しようとしてから まだたぶん50年ぐらいではないでしょうか。 

    そんな中での混乱のまだまだ 許容範囲線上からすこし出た・・表現程度と私は感じておりますが いかがでしょう。

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    不自然に感じる理由

    こんにちは、ラオス滞在中のろっきいです。
    ふだん日本語を教えるのに頭を使っていますので、みなさんの遣り取りを興味深く拝見しています。

    「帰国してきました」それ自体はそれほど不自然な表現ではありません。

    ブラジル人のサントスさんはしばらく(ブラジルに)帰国してきました。そして、いまは日本に戻っています。

    「帰国する」という語に原義として「母国に帰る」という意味があるため、(ブラジルに)の部分は「馬から落馬する」のように過剰な表現です。
    「ブラジルに帰ってきました」とすれば自然な表現になります。

    どなたか主張した「帰国する」が動作を表すか、状態を表すかなどという問題とは関係ありません。

    「してきました」の表現を検討しましょう。「してきました」は、その行為を終えて(もとの場所に)戻ったことを表します。
    「行ってきました」「顔を洗ってきました」「買い物をしてきました」など。
    漢語に接続させるとやや不自然に感じるかもしれませんが、「旅行してきました」など、現代では普通に使われています。

    「行ってきました」に対して「帰ってきました」はどうでしょうか。

    「ろっきいは(日本に)帰ってきました」話し手が現在いる場所に戻ったことは同じですが、ろっきいが(現在日本にいれば)日本に帰って今はここにいる、(現在ラオスにいるなら)日本に帰って(帰るという行為を終了させて)今はここにいる、ということになります。
    どちらにしても、特に不自然さはありません。

    「帰国してきました」は、「帰国する」という行為を終了させて(もとの場所に)戻ったことを表現します。
    ラオスで発話する場合「(日本人の)ろっきいは日本に帰国してきました」は自然な表現です。
    しかし、日本で発話するなら「帰国する」行為と(行為を終えて元の場所に戻るという意味の)「・・してきました」という表現が、二重となって不自然になるのです。
    「ろっきいは日本に帰国してきました」は日本以外の場所でないと、不自然な表現です。

    単純に言えば、「行ってきました」と「帰国しました」とを混乱させておかしな間違いをしたというだけのことです。

    実際のところ、人様の言葉についてあれこれ考え、よけいなことを言うのは気がひけます。自分の文の反省材料にしたいと、自戒しています。