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リクシャードライバー編その5下(マイソール)

こんにちはゲストさん

(続き)
リクシャーに戻ると、あんちゃんが
「どこへ行くんだ?」
「スダルシャンロッジ」
スダルシャンロッジではない別のホテルへ行く。
「どこへ行くんだ?」
「スダルシャンロッジ」
スダルシャンロッジではない、また別のホテルへ行く。
「どこへ行くんだ?」
「スダルシャンロッジ」
あんちゃんは、なにがなんでも、スダルシャンロッジへだけは、行きたくないらしい。
別のホテルへ行く。
マイソールの物価からして、こんなものじゃないはずなのに。
でも、今いるホテルのチェックアウトの時間が、迫っている。
この値段でバスタブつき、というのは悪くない。
そこに決めた。
あんちゃんとリクシャーで、今いるホテルに戻り、チェックアウトして、荷物を取ってくる。
ベルボーイが、私のトランクに手をかける。
あんちゃんとお別れだ。
あんちゃんが、息を吸い込み、吐き出すようにして叫ぶ。
「300(ルピー)」
「100(ルピー)」
私は落ち着いて言い返す。
「3時間も走ったんだからな」
「2時間だ」
本当は2時間半だ。
「朝7時からだぞ」
「9時から」
私は、財布から100ルピー札を取り出し、差し出した。
あんちゃんは、受け取らない。
あんちゃんのシャツの胸ポケットに押し込んだ。
あんちゃんは、100ルピー札を突っ返してくる。
あ、そう。いらないんなら。
私は、100ルピー札を財布にしまった。
「200(ルピー)」
とあんちゃんが叫ぶ。
私は、ベルボーイとエレベーターに向かって歩いた。
あんちゃんは、追いかけてきた。
エレベーターの入り口で「150」と叫ぶ。
私は相手にしない。
エレベーターが閉まった。
とたんにベルボーイが、声をあげて笑い出す。
部屋に着くと、ベルボーイにチップを渡して、引き取ってもらった。
荷物を開けていると、内線電話がかかってきた。
「リクシャーが、3時間も走ったのに、と言っている」
「2時間だ。そこで待つように言って」
しばらくすると、また、電話がかかってきた。
「100ルピーでいいから、払ってくれと言っている」
「待つように言って」
下へ降りていくと、あんちゃんが待っていた。
私が差し出す100ルピー札を、おとなしく受け取る。
今までの、人を食ったような態度はあとかたもない。
ずいぶんナメタまねをしてくれたが、少しは思い知ったか。
ふんっ。
私が、ホテルを出ようとすると、声をかけてくる。
「どこに行くんだ?乗れよ」
私からせしめた金が少なかったから、次は土産物屋へ連れていこうというんだな。
でもね、あんたの役目は終わったんだよ。
私は首を振って、通りへ出た。

私の行動は「日本人は侮れない」という評判をつくるのに、少しは貢献しただろうか。
それとも「あれは日本人じゃない。韓国人だよ。韓国人はシブイからな。日本人ならチョロかったのに」と思われただけだろうか。
そこまでの区別はないか。
南インドに、アジア人旅行者はめったにいないから。

きっと、リクシャードライバーとの闘いは続く...。

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リクシャードライバー編その5下(マイソール)

月姫 07/08/14 18:15
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