ひとそれぞれ 個人旅行にもパッケージにもそれぞれ一長一短があります。 添乗員付きは、自分たちがもっといたい、もっと見たいと思っても、 スケジュール通りに先に進みます。逆もしかり。見たくないものも 見せられます。ただし、万人向けなので、最大公約数としては満足 を得るでしょう。個人で行動すれば、好きな所に行けるが、現実に それが価値あるものが否かは、もしかしたら一生わからないかも知 れない。さらに、そこに行き着くまでに、言葉の壁、イタリア社会 の常識やしきたり、制度、さらに金銭が立ちはだかるということ。 それを面白いと感じるか、時間の無駄と感じるかは、ひとそれぞれ。 また、個人で移動する場合は、ある程度(実際はかなりの)の事前 調査が必要です。下にあるような、”Amico"料金も実は何度も出て いる質問ですが、初めてでは全くわからないのはある意味当たり前。 さらに割引はあるが変更には制限があるとか、金を気にせず、全て 日本から手配して(それができるだけの資産があるとか)移動する のならば問題ないのですが、そうでないと苦労の連続です。 パッケージの場合は、「次は何処に行くの?」とバスの中で居眠り していれば、その目的地に着けますが、個人で手配すると、列車の 時刻、切符購入、座席までの到達(大抵は他人が座っています)、 予定の列車が、到着直前にホームを換えたが、案内はイタリア語 だけで、どこに行けば良いかわからない(むしろ、それが変更の 放送であることすらわからない)などなど。 さらに、イタリア独自の意外性が拍車を掛けます。近隣のお国、例え ばドイツやドイツ語圏のスイスとは違い、物事が予定通りには進みませ ん。むしろ進まないことを前提に行動することが求められます。 まあ、簡単に言えば、「日本人女二人珍道中」を楽しめるか否かに掛か っているでしょうね。 なお今、一番問題となるのが、個人旅行では、円安=ユーロ高の煽りを もろに受けて、出費がとても多くなることです。パッケージのほうが 明らかに割安です。個人で、真っ当なホテルを取ろうとすると、その あまりの高さに腰を抜かすかも知れません(質問を読むと、ホテル付き を考えているので、この点はクリアー)。ホテル以外にも細々とした もので、円換算で円に羽根が生えて飛んで行きます。