シリアとヨルダン&パレスチナの治安

シリアとヨルダンの治安状況ですが、ダマスカス、アンマン以外でも変わりはありません。むしろ、テロなどは、起きるとすれば首都の可能性の方が高いです。

アンマンでは2005年11月の3ホテル同時同時爆破(イラクのアルカイダのもよう)
ダマスカスでは2006年になって日本大使館近くのアメリカ大使館へのプロパンガス積載車両突入銃撃事件が起きています。
また、エジプトやトルコの事例を見ると、有名観光地(ペトラ、パルミラ、アカバなど)のテロリスクも高いですね。
これらから身を守るためには、「リスクのあるところへは行かない」のが一番ですが、それじゃあどこへも行けません。どの辺でラインを引くかは結局は個人の責任です。が、一般的にリスクを軽減する方法は以下の通り。
(1)不特定多数の人々の集まるところには行かない。行っても混雑する時間を避ける。
(2)外国資本の象徴のような高級ホテルやショッピングセンター、ファストフード店を利用しない。
(3)ホテルのロビー、通りに面したカフェなどは滞在時間を出来る限り短くする。

シリアやヨルダンの公安はかなり優秀らしく、テロは未然に防がれているものも多いと聞きますので、逆にいつなんどきすり抜けて起きても不思議はありません。特にあシリアは所持品検査がヨルダン、レバノンに比べて少ないです。ま、現地在住の経験から言うと、エジプトやトルコの方が発生リスクは高いのでは? ダハブで爆弾テロ発生を聞いたときは、貧乏バックパッカ-しかいないじゃんと、突っ込みたくなりました。


一般犯罪は、ヨーロッパに比べても非常に発生率が低いです。スリ、置き引きのたぐいはまず発生しません。バスが20~30分ほど休憩所で休憩するときは、荷物は車内に置いたままが普通です。市場でポケットから札を落としたら、50mくらい追っかけて来て返してくれたことすらあります。
トラブルは、タクシーの値段でもめる(ぼったくり)、女性へのセクハラ(限りなく暴行に近いものも)といったものが主です。一般の市場や物の売買のぼったくり度は、エジプトに比べればかわいいものです。



アンマン~エルサレムの街道沿いは、パレスチナ自治区を通りますが、今は分離壁というとんでもないもののおかげで、パレスチナ人は近寄ることが難しいはず。イスラエル軍も重点的に守っています。ガザを通る(のかな?)エジプトへのルートは、リスクが高いでしょう。現在、外国人はガザへは入れないと思いますが。エイラート経由なら問題ないと思います。
また、ガザだけではなく、西岸のパレスチナ自治区内でも、散発的に衝突が起きています。今は、イスラエルはファタハ支持というか、ハマスにガザを取られて仕方なくファタハを強化する方向で動いていますので、それほどひどいことは起きないかもしれませんが、気まぐれに兵隊が発砲するという事件はこれまで同様発生する可能性があります。

ではお気をつけて

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