レポート

甘粛省蘭州の「歩き方」清真料理を食べる

公開日 : 2005年09月03日
最終更新 :

蘭州は、黄河の上流沿いにある街。
1日の滞在となる。
気分的には休養をという気分。
食事をかねて、街に出る。
蘭州火車站 から真北に硬臥に向かうのが天水路。
少し西へ斜めに走るのが平涼路。
平涼路沿いに、長途汽車站が2カ所ある。

天水路を歩いていくと、左手に
入る路地が和政路市場(たぶん)通り。
このマーケットがおもしろい。
とりあえず、その入り口にある清真食堂にはいる。
大同でも路上で販売される羊肉を見てきた。
その羊肉を食べたかった。

それで入ったのだが、羊肉麺の料理を注文する。
白いウイグル帽をかぶった親父と息子たちがやっている店。
親父が中華鍋で、調理をはじめた。
しばらくして、麺が?
注文したつもりだったが、壁のメニューをもう一度見ると、最後の漢字が「片」
あわてて「メェン!」というと、親父は、麺を茹でてどんぶりに入れ、そのまま中華鍋の中身をどんぶりに空けた。
麺と、羊肉炒めががったしたわけである。
これで、7,8元。
味は、普通。
マーケット通りを一通り歩いてみる。
清真食堂が多いが、いろんな買い物ができる店がある。
それと西域に近いだけに、果物が豊富だ。
緑色のぶどうに少し気を引かれた。
途中で、1組3元の靴下を買った。
往復して、もう一度引っ返し、串焼きをやっている店に入った。
「多少銭?」一串5毛。2本で1元。
この店も情勢たちが切り盛りしている。
漢族でない人たち。回族か?
店の子たちと片言で話す。
ひっきりなしに通るひとに呼び込みは「ララララララ!!」
あの銀川の公共ミニバスの車掌の少年と同じ呼び込みだ。
店先のテーブルにどっかりを腰を下ろし、ビールを注文。
ビールはしっかり常温瓶ビール。
ビールの飲みながら串焼きを追加注文。
その間に店の様子や、目の前を通る人たちを観察した。

店の外の右手で串を焼き、左手には、羊肉の茹でた内臓を部位に分けて売っている。
テイクアウトも多い。
客は麺を注文する時、店の女の子が鍋にその部位をこのみで入れさせる。
女の子はそれに鍋から肉スープを入れ、春雨のような麺を入れぐつぐつ煮る。
火力は石炭のようだ。
コンロの横に、天井から電気のコードとスイッチがぶら下がっている。
彼女はそのスイッチを入れる。
すると、ふいごのように小さな扇風機が回って火力を強める仕組み。
これがおもしろかった。
この店には馴染んだので次の日の朝も寄ってみた。

帰りに、緑色のぶどうを買って帰った。
大きな一房で1元だった。

翌朝は、やはり早く目を覚ました。
朝の散歩だ。
今度は平涼路沿いに歩き、途中で曲がって平水路へ。
再び和政路市場(たぶん)通りへ。
まだ、開いている店も人通りも少なかった。

例の店に寄ってみたが、今日はまだ顔を知らない女の子一人で切り盛りしていた。
それで、「ミェ~ン」を注文、たぶん4、5元。安い。
麺を食べていると、彼女が何か言っている。
餅・ピンを食べないかと言っているようだ。
「シー(イエス)」というと、何と隣の店の焼きたてを持ってきてくれた。
これがまた麺スープと合うのだ。
これも1元ほど。
満足した。
中学生が店先を足早に通り過ぎていく。
今日は月曜日。
それも8月15日だった。











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1件のコメント

  • 甘粛省蘭州の「歩き方」市内バスの乗り方

    食堂の帰り、靴磨きをすることに。
    火車站 前の歩道で4人ほどの女性が靴磨きをしている。
    今日は靴磨きをする予定になっていた。(笑)
    若い靴磨きは通り過ぎて年配の靴磨きの前へ座る。
    「多少銭?」
    「イークワイ」(1元=15円)
    「イークワイ?」(1元=15円)
    靴磨きが始まった。
    今回は、昨年の中国旅行で革靴をはきつぶしたので、
    新しい茶色の革靴だ。
    ところで、何故みなみやまは中国旅行で革靴を履いているのか?(笑)
    それは、釜山上陸後からずっと韓国や中国の人々の「足下(あしもと)」を見続けているからだ。
    これは今回の旅行のテーマでもある。
    「足下を見る」のは、その人たちの「生活」を見ることでもある。
    中国の地方では黒の革靴が男性の場合非常に多い。
    列車の中でサンダル履きを見ることももあるが。
    スニーカーや茶色の革靴は少ない。
    だから、地方に行くと靴磨きが存在する。
    豊ではない人たちだ。
    彼女は、一通り磨くと白い小さな半透明のかけらを出す。
    こちらを見て使ってもいいか?
    いいという。
    ワックスのようだ。
    それを使ってさらに磨きをかけて、終わり。
    「3元!」
    「え?」
    彼女は半透明のかけらを示して「3元!」。
    一瞬気まずい空気が流れ彼女も気まずそう。
    3元払う。
    なぜ?
    本来1元の靴磨きは安すぎる。
    昨年は山西省太原で3元といわれたが5元払った。
    彼女らはこれで食べているのだ。
    だから払う。
    だまされたという気は最初からこちらにはない。
    そうやって彼女らは貧しい生活を支えているからだ。
    それを横で若い子たちも見ている。
    きっと見習うだろう。
    あとでホテルを出たあと、再び彼女と通りで顔を合わせたが、
    不思議と彼女は照れ笑いをしていた。

    蘭州大廈に帰ると、ロビーは欧米人の団体で混雑していた。
    また、彼らに声をかけてしまうみなみやま。
    アメリカからの旅行者だ。
    彼らは声をかけるとしっかり答えてくれるので、おもしろい。

    部屋に帰ってチェックアウトをすることに。
    98元の部屋は、満足するものになった。

    フロントで、しっかりオージン100元と釣り2元を返してもらった。
    荷物を預かってもらうことに。
    ただではなかった。2元払う。
    フロントは若い女性服務員が多く、とても感じがいい賓館だ。

    さて、列車の時間まで市内をバスで歩くことに。

    手持ちの元はあるのだが、平日に中国銀行で両替をしておきたかった。
    帰りの渡航費用だ。
    また大同では市内の小さな中国銀行2カ所で円の両替はことわられたからである。
    朝8時半から開いているはず。

    朝の散歩で、中国銀行の位置は確認してある。
    市内バスに乗る。
    どのバスでも良かったのだが、とりあえず乗ると大型バスにもかかわらず車掌が乗っているバスだ。
    料金は彼女に払うのだ。
    小銭がなくてもいいバスが蘭州にはあるのだ。
    やはり、車掌付きのバスは昨年の旅行で最初は緊張したもんだが、何か気がほっとする。
    5元や10元を出してもお釣りが帰ってくるのだが。
    ただ、お釣りは彼女が束ねた札束の中から帰ってくる。
    それが楽しい。
    が、良くバスを見ると「無」のバスが多い。
    これはワンマンだ。
    これも時代の流れか。

    バスを降り、中国銀行へ。
    1万円だけ両替する。
    応対は早い。
    しかし、窓口の女性が両替の手続きをして、札束を渡すのは、横にいた若い男性行員。
    お局様だ。(笑)
    最後にお局様がテンキーのようなものをみなみやまに差し出す。
    何とお客様アンケートだ。
    当然GOODを押す。
    天下の中国銀行も接客態度を改善するポーズもあるようだ。(笑)

    さて、それからどうするか。
    とりあえず黄河を渡ってみようかと思った。
    とりあえず飛天大酒店の斜め向かいから2路バスに乗ってみた。
    しかしこれは黄河に着く前に右に曲がってしまった。
    失敗だ。
    今度々は1路バスに乗ってみた。
    バスに乗ると何と路線図が書いてある。
    白頭山公園に行けそうだ。
    しかし、浜河路は大渋滞。
    にぎやかな下町風。
    おまけに、前を走っていたトロリーバスが、パンタグラフというか鉄棒をはずしてしまっている。
    後続の運転手が、付け直すが2度3度と失敗する。
    そんなこんなで時間をすごす。

    帰りの時間を考えると、火車站までの時間が不安だ。
    バスを降り、反対車線へ。
    黄河まではたどり着かなかったが、これで黄河ともしばらくはお別れだ。





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    甘粛省蘭州の「歩き方」青島からの距離

    蘭州は中国の真ん中。ホントに遠くへ来たもんだ。
    そして、いい加減に市内バスに乗っている自分がおかしかった。
    回りには外国人もいなければ日本人もいない。

    1路バスに乗った。
    運転手は女性だ。
    それも地元の女性だ。
    みんな私服だ。
    おしゃれだってしている。
    男とも対等だ。
    軍手をはめて、おんぼろバスを運転する。
    バスのフロントには、造花だが花が飾ってある。
    公共バスだが、そんな自由さがおもしろい。
    1路バスは火車站 前のバス乗り場に無事到着した。
    いよいよ、蘭州ともお別れである。
    何故かまた来たい気がした。
    とりあえず。華聯賓館に戻ることに。

    蘭州に次いつまた来れるだろうか?
    次に来る時は、もう少し町の様子も見たいと思った。
    蘭州から南は、黄土高原とは違う山並みが連なっている。
    そんな町にも、思いをはせる。

    蘭州火車站 に向かい、改札を入る。
    今度乗る列車は、
    K174次 蘭州・西寧発 青島行き。
    空調無し、硬座硬座快速122元

    蘭州と西寧(K171列車)は隔日で出ている。
    切符が全日とれたのも始発駅だからだろう。
    西寧発9:11蘭州発13:19~済南翌日15:10青島21:50
    蘭州~青島までは1699㎞

    蘭州~済南26時間 蘭州~青島32時間
    乗る日は8月15日。

    この時、心に決めたことがあった。
    それは、列車の中では日本人であることはアピールしないこと。
    写真を撮ったりあまり硬座の中で浮いたことはしないこと。
    理由は、一人旅の中国硬座の旅だと言うことだ。
    無事、韓国までたどり着くにはトラブルは避けたい。
    そういうことだった。

    しかし、実際硬座で丸1日の旅はきつかった。
    それで、途中で、泰山で下車することに決めたのは翌日の朝だった。

    時間が来て、列車に乗ると先客が座っていた。
    15号車50番 窓側の席。
    前には十代の女の子が3人。
    あとは男性とおばあさんの5人。
    この5人が1日おつきあいすることになるわけでだ。

    まああたりかと思った。
    発車のベルがなった。
    列車が出発する。
    隣のおばあさんが涙を流した。
    窓の外には息子らしい男性。
    このホームでは、大勢の見送り客がいた。
    他の駅では珍しいと思った。

    列車は、山東省青島に向け蘭州を出発した。