きれいごとだけで世の中はまわっていませんからね。

評価が低いとは思いませんが、今現在の日本(人)の評価が高いかどうか、私には判断しようがありません。少なくとも大きく偏っているこのホテルマネージャーへの調査結果からは。

ところで、私が振ったネタにトピ主さんが乗ってきて頂いたので、ホテルマンの調査結果からトピずれしますが、続けますと、私はやっちゃんさんの日本の将来に対する楽観的な発言の根拠を全く想像できません。

「お金が無ければ行動したくても行動できない」というのは一面の真理でしょう。
現実問題として日本人が集めてきた尊敬の源泉の重要な要素は「経済力」であることを、やっちゃんさんも否定していらっしゃらない。

では、それがなくなったらどうなると思いますか。

それを失わないためには・・・

国力-日本の場合は経済力-の源泉は何だと思われますか。

大きな要素のひとつは人口でしょう。

小国でも経済力を有している国々がありますが、例外的です。

数十年後人口が半分になると言われている日本の購買力が続かなくなったらどうなりますか。

日本より人口が多く経済発展を続ける国でコーヒーがブームになったら、日本に輸出するより先に、高く多く買ってくれるその国に優先して輸出しようというのが経済人(商人)の発想ではないでしょうか。日本では美味しいコーヒーが飲めなくなってしまうかもしれません。

食肉では豚が中心の国で牛の消費が増えたらどうなりますか。餌も、牛も、そちらに売るでしょう。国内の食品衛生はでたらめなのに、他国の肉は危険だから購入しない、何て言っている面倒くさい国に輸出しようと誰が思いますか。

話の筋は違いますが、アメリカのとうもろこし生産者は、食品として売るかバイオエタノールの原料として売るか、価格の高低で売り先を決めるといいます。合理的です。

人口の話に戻ると現在でもフランスは、また東西統合前の西ドイツは、「国家が子供を育てる」という政策をとってきました。欧州大陸諸国の生存本能でしょう。

少子化に対して未だ何ら処方箋を示すことができない日本の将来に不安を覚えない方が不思議です。

他に日本の国力のバックボーンである経済力を支えてきたのは、何でしょうか。

勤勉な・忍耐強い労働力と、均質かつ高水準の教育でしょう。
近年このどちらもが急激に失われています。そうは思われませんか。

その上、出る杭は打たれるという捻くれた国民感情も見過ごせません。
烏合の衆になることを好んでいるとしか思えません。
よく新聞に「庶民感覚」という言葉が出てきますが、会社の経営者や政治家は本来「庶民」であっていいものなのでしょうか。勿論、何事も、過ぎたるは及ばざるが如し、だとは思いますが。大企業の経営者であれば、従業員の家族を含め数十万人を養っていかねばなりません。私は自分の勤務先の経営を「庶民」に任せたくありません。

平均水準が下がり、傑物も生まない・・・
人口が減り、経済基盤も失われる・・・

そうやって経済力も失われるかもしれない日本人が世界の尊敬を集めることを楽観的に展望することは私にはできません。(私自身は座して死を待つつもりは毛頭ありません。)

調査結果は別にして、今現在は、高く尊敬されているのかもしれませんが。

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2件のコメント

  • 難しい話になってきましたね。

    >私はやっちゃんさんの日本の将来に対する楽観的な発言の根拠を全く想像できません。

    実は私も絶対的な根拠は無いんですよ。ただの希望であのように言ったまでで。でも、よほど大きな世界の流れが変わらない限り、ある程度の経済水準は保てるのでは?とも思っています。日本人が持つ知恵があれば。

    ただ、現在の水準を維持し続けることが出来るか?という問いなら、数多くの疑問がありますね。
    まず一つは、トベロラカシさんが仰った人口。これは特筆すべき問題です。
    その経済力を支えるのは労働人口であると考えます。現在の日本の人口は2006年のWHO発表によれば1.27億人で、大して広くもない日本が192か国中なんと10位です。これが数十年後どうなるか。少子高齢化は大きな問題。
    高齢化が進めば、保険金の増大人口が減れば労働人口の減少や消費の減少。確実に経済に悪影響を与える結果です。

    あと気がかりなのはモラルの低下。これは若者だけではありません。
    いい大人のモラルも急速に低下していると思います。

    学校の先生もそうです。昔と比べると随分と先生の質が変わってしまいました。
    そして親。私の顧客でもある先生が言ってましたが、何でも学校のせいにする、責任の全てを学校にぶつけてくる親が非常に増えているそうです。これはニュースをみていても、私もそう感じます。

    ツアー中もそうです。旅行会社に全くの落ち度も責任もないところで、全て旅行会社に文句を押し付ける人、本当に増えました。すこし愚痴が出ました(笑)

    とにかく、「責任の所在」を全く考えない人が非常に多いこと! 頭悪すぎです。
    こういったモラルや常識の低下なども、これからの日本はどうなるのか?という不安要素です。

    アメリカのようにモラルや常識を持っている人とモラルや常識を全く持たない人(こちらが7割ぐらい?)という二局分化してしまうことだけは避けたいです。

    やっちゃん

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    07/07/03 10:05

    歴史の循環

     私は、やっちゃんの意見に同感しますね。

    6月にアフリカ、ヨーロッパ(スイス、パリ、ベルリン)、アメリカと回って、世界の社会のサンプリングをしたような感覚でした。
    日本の堕落を常日頃大きく感じていますが、それでも世界を比較すると改めて日本の良さを認識しました。

    アメリカの堕落は、「豊かになると堕落する」との歴史の循環なのかな?。とも感じます。
    30年前にアメリカに滞在した時は、理想の国でもあったのに、大きく変化しています。
    とても残念に思いました。
    一方の日本は、お陰様で非常に豊かになりましたが、堕落が始まっているとも感じます。

    豊かさの中で、スイスは確固とした哲学を持った国だと改めて感じました。




  • 07/07/03 06:30

    悲観論、楽観論

    私はトベロラカシさんと違って楽観論です。
    日本は戦争に負けたときからもうお終いだという話はありました。

    悲観論者は常に日本は悪くなる、生活は苦しくなると、時には理論的のような論調で評論家もいっていました。

    しかし現実はよくなり続けてきました。自称貧乏人が海外旅行をすることなど考えられませんでした。
    一旦楽になると元の貧乏生活には戻れません。その為私は常に金欠です。

    長期的に私が楽観しているのは、日本人は困ったときは殆ど他国よりはましな対応をしてきたように思えます。

    戦国時代のキリスト教を武器にした日本植民地化、幕末の英仏代理戦争とも言える
    戊辰戦争を幕府側、新政府側の良識者が旨く外国の干渉を防いだ事など又困る事があれば何とか日本全体を考えて対処できたと思います。
    これからも困ったときは何とかなると思っています。

    戦時中に比べれば天国です。駄目になる駄目になると言い続けている人は何時も後を経ちませんが、
    日本がこけたら地球がこける時だと私は思っています。
    しかし私は未だ大地震に遭遇していないので生きているうちに来るかなとそれは怖いです。

    アジアで植民地にならなかったのは、タイと日本だけでしたがタイは王室が何回か変わりましたが、
    日本は外国ならば王政が変わるようなことも天皇家を実力の無い象徴にしてその下で外国ならば源王朝、足利王朝、徳川王朝等が出来る所ですが、
    常に錦の御旗は残しておき終戦時マッカーサーもそれを利用してゲリラも無く収まりました。
    今のスンニ派、シーア派の争いや、パレスチナの分裂など元仲間同士が複雑に争っている諸国を見ると、
    私は長い目で見ると植民地化の危機、国の滅亡の危機を乗り切ってきた日本人の知恵を信じています。

    私は何とかなると言う楽観主義者です。悲観的に考えてもなるものはなるので、それだけ精神的に損をしているように思えます。

    私は国をどうするとかの大きなことは出来ませんが、今急に食べ物がなくなっても大丈夫だし、
    海外で一人になっても、日本食がなくても切り替えが出来やすいのは短い経験ですが、
    これからも何が起きても何とかなると思っているからです。

    タダ私が今心配しているのは日本だけで解決できない地球温暖化です。
    北極などへ行って実感しています。
    それでも何れ地球が駄目なら宇宙へ逃げ出す事が出来るかもしれません。

    来月日本の本格的な月探査衛星が打ち上げられ、インターネットも超高速衛星が上がるので期待しています。
    明るい材料は幾らでも見つけられます。悲観的な方は気の毒です。


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