甘粛省蘭州はにぎやかな、しかしのんびりした街 -大黄河をめぐる旅6 中国旅行で困るのは、地方の長途汽車站がどこにあるのか、バスがどこに着くのかは、外国人旅行者にとっては、わかりにくいし、見つけにくいのである。 火車站 と汽車站が隣接していればいいのだが、そういう例は少ない。 そこで、みなみやまが取った行動は、外に出ると刀利の向こうに学校があり、中学生がたくさん下校してきている。 彼らに、声をかけた。 女の子たちがきゃーきゃーとにぎやかだ。 ちなみに、中国の中学校には制服はない。 私服だが、背中にはみんな同じようにデイバックを背負っている。 しかしこれは失敗だった。 彼女たちが教えてくれた方向は、実は、火車站とは反対の方であった。 しかし、それもあながち間違いではなかったが。 しばらく歩くと、どうも街の繁華街のような交差点に出た。 交差点を渡って、来るバスを見ると火車站 の表示。 思い切って、バスに乗ってみる。 「多少銭?」というと、「イークァイ!(1元)」。 しっかり、小銭は用意してある。 バスはしばらく走ると、火車站 前に着き、大きく左折したので、バスを降りた。 蘭州火車站 は、黄土の丘を背景にしてすっきりとその建物を見せていた。 とりあえず、售票処に行く。 電光掲示板を見ると青島の文字が。 今日は、長旅が続いたので蘭州に1泊する決意でいた。 さっそく、一般の售票処に並ぶ。 明天、青島、硬臥、 or済南と走り書きのメモ。 順番が来た。 メモを見せると「没有!」。 「インズオ?」「没有!」 「済南」というと、反応が変わった。 どうも切符があるようだ。 「多少銭?」「・・・・・」 とりあえず、200元渡す。 切符とお釣りが帰ってきた。 チケットゲットである。 ゆっくり、チケットの日付をまず確認。 「8月15日」明日だ。 13:19開 蘭州→済南 K174次 122.00元 硬座快速 明日の午後の列車だ。 これで、韓国に帰る見通しが着いたのだ。 先にも書いたように、今回はチケットは售票処がダメなら、旅行社で購入することに決めていた。 直通がなくても、とりあえず便の多い西安まで行きそれから次の手を考えるつもりだった。 しかし、今回は全て、售票処で購入できた。満足。 それでも、後で考えると大変な事態が待っていたのだ。(笑)