日本よりマシ

スペインの夏は確かに暑いですが、それでも日本の夏よりはずっーとマシですよ。
湿度がかなり低いので、いくら気温が高くてもそんなに苦になりません。
私の場合、日本に帰ってくるとサウナの中にいるようで、しばらくは外を歩けないくらいです。
だいたい7月後半から9月前半は日本では昼間は外を歩けないです。湿度と気温がものすごいので。

別に止めなくても良いのでは?

いきなり中止ですか。

確かに暑さに関しては認識が甘かったと思います。しかし、現実には
全ての人間が海外や涼しい土地に逃避している訳ではなく、大多数は
居残っています。一般家庭には冷房は少ないのですが、ホテルにはか
ならず設置されているので、寝苦しいおもいをすることもないし、そ
もそも夜は涼しい。日本の夏を思えば何処でも天国と言えるのではな
いでしょうか。気温は軽く40度を超えますが、湿気がないため、日陰
に居ると気持ちが良い。むしろ、ドイツや北欧など、元来夏の猛暑を
想定していない地域で酷暑となったときのほうが悲惨です。今年のモ
スクワなどが良い例です。無理をせず、休息を長めにとり、炎天下を
歩かない。地元民に習ってシェスタをするとかで、暑い時間帯をのり
切ることが可能です。

さすがに、マドリードには怖くて近づけませんでしたが(一度5月の
暑さにばててしまい、それ以降トラウマに陥ったようです)、バルセ
ロナに関しては、8月のお盆の時期でも真冬の時期でも快適に過ごせる
と言えるでしょう。冬は温暖、夏は涼しいとまでは言えないが、酷暑
ではない。アンダルシアでも内陸部はきついが、海に出ると快適です。
まだまだ日本人が少ない北部は、もともと夏の時期の遷都に使われた
くらいの避暑地です。内陸部も所詮暑いのであると諦めれば、それな
りに快適のはず。それでも後数十年すれば、スペイン内陸は穀物も取
れない熱地獄と化すと予想されているので、行くのなら今の内でしょう。

冬ですが、逆に内陸部はきついかも知れません。これも最近暖冬なの
で、過去の記録が役に立たないからです。夜は暗いし、相変わらずの
乾燥なので・・・年末年始は海外でも休みが多くなります。クリスマ
スからReyes Magosの年明け6日までは、店が休みに入ります。私の
場合の店とはレストランのことですが、行きたい店が休みになるのが
何よりもつらい。また、冬になると食材も貧弱になるので、それも
一応頭に入れておいたほうが。それでも、猛暑のなかで赤ワインは
飲む気になれないが、冬なら全く問題ないという点でも冬のほうがま
だましかと。夏は本物のサングリア(日本のお子様向けとは違います)
が美味しいし、カヴァもあるし。

お盆の時期は日本と欧州とのフライトさえ確保できれば、後はなんと
でもなるでしょう。KLM(そう言えばこの間の事故の対応は問題なかった
のか)に限らなくても他社でも可能だし。スペイン国内からは(主に
マドリードとバルセロナ)アムステルダムに行くフライトがとれなく
ても、他の国へはあるはず。KLMが就航し、アムステルダムまで接続
可能な都市までを別途航空券を用意するれば日本に帰ることが可能な
ので、敢えてパリに拘る必要もないし、パリに寄ったからと言って、
その街を観光する必要もないでしょう。スペインとイギリスとの間に
は頻繁にフライトがあるので、ロンドン経由も良いかも知れません。
KLMでマドリードかバルセロナ、帰りはロンドンに戻りアムステルダム
から帰国という手も可能ですが、日本からロンドンだけ購入し、ロンドン
とスペインの都市との接続は別に購入。これならフライトの選択肢が
極端に増えます。今のスペインからパリというのは陸路はきついし、
片道だけの手配は高く付くことが多いと思います。

何時行こうとご自由ですが、ルートを含め再検討をしましょう。
仮に夏に行くのならば、すぐにも手を打つべきです。