8) モンサンミシェル(その1 騒ぐのは誰 ? ) モンサンミシェルの修道院の一番上階の礼拝堂へ行ったら、ちょうどミサの最中だった。 女性のコーラスで讃美歌を歌っていたが、澄んだ声で特別上手な人たちが歌っているっていう感じですばらしかった。 ミサを受ける人と見学だけの人の椅子席は、床の高さステップ一段差が付けてあるが、その境に簡単な手すりがあって、注意書きが左右2箇所に貼り付けてある。 仏語で、「ここは厳粛な宗教的区域に着き、お静かにお願いします」という内容だったと思う。 (書き写さなかったけど、この程度の仏文なら、私にも理解できる。) すぐその下に、中国語で、同じことが書いてあるようだ。 中国語は分からないが、漢字をたどれば、上の仏文と同じ意味ととれる。 書いてあるのは、2カ国語のみで、仏語で書くのは自国語だから当然として、英語がないのは書く必要がないってことでしょう。 中国語だけあるってことは、中国人は場所をわきまえず騒がしいってことを、ここの修道院は思っているってこと ? 日本人はここで騒いだりする気にはとてもならないと思うけど、この注意書きは、なんだか軽蔑されているみたいで、日本語がなかったので、胸をなで下ろした。