5日目 ドナウ河の橋を歩いてハンガリーのコマーロムからスロバキアにコマールノへ トカイの宿は安心してぐっすり眠れた。 早足猫は星がいっぱいあるホテルよりも家族経営のこじんまりした宿が好きである。 部屋も狭い方が心地よい。 猫がダンボール箱やかごに入ると安心するのに似ているかもしれない。 今日は予定ではショプロン経由でオーストリアからイタリアに抜ける予定であったが、 地球の歩き方-ハンガリー編にドナウ川の橋を渡ってスロバキアに入国できると書いてあったので 面白そうなのでそっち方面に行くことにした。 電車でハンガリーのコマーロム(Komarom)へ行き、駅のそばを流れているドナウ河を渡ってスロバキアのコマールノ(Komarno)へ歩いて行った。 が、ひどい雨の中、橋を渡るのは地獄である。よくもこんな日にこんなことを計画してしまったものだ。 風は強いし、ドナウ川は結構大きくて怖い。 一度渡ったらまた戻る気が無くなったのでそのままスロバキアに泊まることにした。 ハンガリーって私の中では大当たりの国で、ヨーロッパの田舎らしい穏やかな雰囲気が好きであったが、 スロバキアは一言でいうとロシアみたいだった。(別にロシアに入国したことがあるわけではないのだが、なんとなく) 橋を渡り終えた時にスロバキア側の入国所へ行ったのだが 橋の左側は出国所なので向こう側へ行けと鉄火面のような係官に素っ気なく言われ、 トボトボと車の往来する橋を横切って向こう側へ行った。 駅で切符を買う時も怖いオバサンに怒鳴られながら 国際電車の予約をする羽目になった。オバサンは国際列車の予約なんか要らないの一点張り。(オバサン、電車に乗ったことあるのか?) 街でホットドッグを買ったら、雑に渡されて手にケチャプがべっとりついた。 ホテルのフロントはおしゃべりばかりでやる気がないし 廊下が暗くて鍵穴がみえず、なかなか部屋に入れなかった。 すべてなんだかな~って感じで観光国にはほど遠いよ、スロバキア! 元は同じ国だったチェコを見習って欲しいものだ。