あまり入らない リモワのキャビンサイズの場合、思ったほど入りません。またアルミとは 言え金属なので、重量も5キロ近くします。一般にキャビン持ちこみはバル クとともに重量にも制限があり、多くは7-10キロです。たった5キロしか入 らないのです。 国際線は収納容量が大きいので、重さ以外では問題になることはないでしょ うが、欧州内では機材は小さく、しかも客を詰め込むため、リモアの収納 スペースがない場合が多いと思います。機材によっては、上のスペースから はみ出ます。 と書いたところで、良く読めば、「機内持ちこみサイズ」であり、必ずしも 機内持ちこみだけで済ますとは書いていませんね。預けるのならば問題はな いでしょうが、一見丈夫そうに見えるので乱暴に扱われる可能性があります。 日系ならば、たとえそれが東南アジアの路上で売られていた某有名ブランド の精巧な偽物鞄でも、「おう゛ぃとんさま」としてしっかり透明シートで 保護してくれます。そのようなことは海外の航空会社ではあり得ない。リモ ワは強いようで華奢な部分もあるので、ぼこぼろになって風格が出る前に、 使い物ならなくなると思います。旅行鞄なんか所詮その程度のものです。 良く、石畳の上を転がすということも話題になりますが、本来は空港やホテ ル等の滑面のある場所での移動のためにあるものだと思っています。アスフ ァルト道路、砂利道や石畳の上を転がすためにあるものではないと思います。 そのような場所は車に積むか、手に持って移動するのです。 ところで、「ミーハー」と言うほどの物ではないと思いますよ。リモアなん か誰でも持っています。ですから、 ・金持ちと思われることはありません。もちろん、ファーストに乗れば別だ し、団体は泊まらないような(パッケージなら個人ではとても泊まることが できないような所にも泊まることができ、これが勘違いを生む原因です)高 級ホテルのスイートにでも置いてあるとかなら、中に金目のものがあるかも 知れないと思わせることは可能ですが。 ・重いことは確かです。これにカメラ(一眼レフ、しかもデジタルならば なおさら)を加えると、重石と化します。 ・これが上に述べた点です。本人は「格好良い」と思っても、徒歩でリモア を引き摺っていると、誰も「お金持ちで羨ましい」とは思わないでしょう。 逆に、動きが鈍く、不自由なので格好のカモと映るかも知れません。タクシ ーで高級ホテルに乗り付けるのがビジネスマンのやりかた。 私自身はリモワもゼロハリも持っていますが、軽さを求めるのならばサルサ 等のほうが良いでしょう。移動をしない旅の場合には、比較的楽だという程 度だと思います。ただ、鞄には「顔」の部分があり、バックパッカーがリモ ワを持てば、注目される(不釣り合いで)でしょうし、スーツ姿にスニーカ ーとバックパックもどう見てもおかしいのです。 最後に、シルバーとその他との違いですが、色つきは材質が違います。ポリ カーボネート等です。ゴールドの場合は傷が目立ちます。良心的な店ならば、 その点を指摘するはずです。シルバーは仰せの通り傷も勲章と成り得ます。