常識的には無理な時間 宿側の意見が正しいでしょう。 まず、KLMの到着時間ですが、これが乗客が外に出られる時間帯ではあり ません。ビジネス客が出られるまでには数分あるし、エコノミーの最後の 客が出るまでにはさらに数分掛かります。一般に15分以内は「定刻」です。 ですから、予定よりも20分早く到着でもしない限り無理と考えるほうが 妥当なのです。しかも今回は直行便ではなく乗り継ぎ。スキポールでも シャルルドゴールでもマドリード便に乗るのは日本から来た客だけでは ありません。当該航空機は定刻通りに出たくても、遅れたフライトの乗客 を待ちます。さらに当該航空機は定刻にゲートを離れても、滑走路が混雑 しているのが当たり前の欧州の主要空港なので、順番待ちがあります。 遅れるのがKLMとは限らず、エールフランスの場合もあります。 このバスに乗り遅れたら、マドリードで当日の宿を取らねばなりません。 選択の余地はない上に疲労困憊が重なります。 一時間に一本のバスがあり、しかも最終までに数本あるのなら問題のない スケジュールです。しかし、そうでないと破綻した場合、被害が甚大とな る可能性の大きい計画だと思います。 さらに、同じ便でない場合の待ち合わせですが、これも危険です。 もし、日本からの便が大幅に遅れた場合(多くは到着便の遅れ)、当然 待ち合わせ場所に相手は居ません。このような時に相手に連絡が取れるので しょうか?もし6時間くらい遅れるのならば、代替のエアラインが提示される 可能性があります。マドリードまでは届けてくれますが、待っている相手に はそれがわからない。ひたすら6時間遅れのエールフランスを待つか、それ とも他の都市から来る他社便を待つか。それとも置いていくか。ホテル等に 航空会社が連絡するか(日本だけでしょう)自分で連絡するさいの電話代は 負担してくれますが、それ以上のことは無理でしょう。携帯電話の国際ロー ミングでもしているのなら良いのですが、これとて万全ではない。 マドリード着(新幹線ではなく日本から欧州の都市を経由しての時間です) が8:20で、そこから移動し10:00の長距離バスに乗ることは無謀です。 これがAMならば全く問題なしと言えるのですが。