中国のDVDの海賊版の見分け方。

 神戸まさりんさん、こんにちは。

 VCDのボーナストラックの場合、機械が壊れることはないですが、「トレイ」が出てきたり、変な終わり方をしたり・・・・です。そもそもマルチプレイヤーで再生していても、いきなり映像に変わる。という具合には再生できないと思いますけどね。作った人の意図はよく分かりません。

 海賊版・・・ですが、これって実はおっしゃるとおり、見極めが難しいです。露店で売ってて、ジャケットがカラーコピーで、ビニール袋(昔のレコードが入っていたような袋)に入っていて、板も何も印刷がないか、題名のみ・・・であれば、すぐに分かりますが、問題はお店で「正版」として売ってて、かつ、ジャケットの印刷もそれなりの印刷で、中国側の出版社も載っているけど、でも、米国映画なのに「20元」。てなやつです。

 金額からすると、怪しい・・・のですけど、見かけ上、「中国版はこんなのなんだ。・・・」と誰も知らないので、税関も手間隙かけないと分からないと思います。私はいつも香港、中国に行くと30枚近くのCD,DVDを購入しますが、その昔、「確信犯的に」海賊版を買ってたころは、税関で自ら開けて手にとって確認してもらっても、特に何も言われたことはなかったです。今はそんなに「牧歌的」でないとは思いますが。

 今はさすがに露店で買ったりはしませんが、ちゃんとしたお店で「正版」と書かれているものは、躊躇せずに買います。数年前ですが、上海の新華書店で「風の谷のナウシカ」が25元で売られていて、当然「正版」でNTSC/ALLで買って再生してみると、日本語音声に中国語字幕、しかも「海賊版防止」のためか、右上に発売会社のロゴがずっと表示される方式で(最近は日本のテレビ局も海賊版対策か、ドラマで入れるところがありますが)これが海賊版のはずはないと思うけど、でも25元じゃねえ・・・国営書店で海賊版を売るか・・・分かんないですね。

 三月に香港、深せん、珠海と行った時は、香港の男人街で海賊版露店が二店舗くらいあったのと、珠海は海賊版も扱っている小売店を一軒見つけ、深せんでは路上販売が数件。というところでした。先日の新聞に北京に「スパイダーマン3の海賊版が売り出されている。」とありますが、私もVCDで「このビデオを見ている人はただちに通報してください。」という字幕の出る映画関係者専用のプレ公開DVDが元ねたというものを見たことがあります。公開前の映画はこういうとこから流れるみたいです。

 今回、珠海で見つけたのが「D.O.A」というケインコスギとかが出るゲーム原作の映画ですが、これは劇場公開の早かった米国でも売ってない。「海賊版」はドイツ語のジャケットに簡体文の説明があり、帰って調べるとドイツかイギリスで確かに「正版」が売りに出されているんですね。そこまで調べて海賊版を作るか・・・・と「感心」しました。(日本でも二月頃劇場公開済み)

 中国、香港では最近「簡装版」と言われる昔のドーナツ版レコード方式の包装をしているものも増えて(香港版の「不都合な真実」は全てこの方式で、正包装はなし。)ますます、見極めがしにくくなりました。また、当時の香港では「バベル」はブルーレイ版のみ売っていて、DVD版は未発売というあこぎな商売をしていて、こういうのが増えるとまた海賊版屋の「やる気」を増やす結果になるんじゃないの。と思いました。

 ということで、「海賊版のマーケット」を見るのはなかなかおもしろいですよ。ただ、買うのはだめですけどね。日本の映画館で海賊版撲滅キャンペーンで女の子の涙が黒くなる。・・・というCMを流していますが、あんな情緒に訴えるCMを流すところを見ると日本の海賊版対策はレベルが低い。というつくづく思います。海賊版は情緒でもなんでもなく、「経済」そのもので、いかに儲かるかどうか。で、せめぎあっている訳なので、「消費者が海賊版を買おうと思わなくなる。」ような、そういうアイデアが必要ですね。また、外れてしまいました。・・・・








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