中国で売られているCD/DVDの再生。

神戸まさりんさん、こんにちは。

まず、CDについては何も問題はありません。ただ、HDCD(スーパーオーディオCDとは違い、よく分からない規格ですが)とか、CDの後半に「VCDのボーナストラック」があったりするのが時々あるので、それには注意が必要です。

 DVDについては、
1.信号方式PAL(中国・ヨーロッパ)/NTSC(日本・北米・韓国)の違い
2.リージョンコード 2(日本・ヨーロッパ)/6(中国)/ALL(全世界)
(余談ですが、6は中国のみに割り振られている番号で、この制度自体が中国の海賊版をターゲットにします。もし、中国の海賊版対策がきちんと行われていれば、このようなリージョンコードという制度はなかった。と言ってもいいでしょう。)

の違いがあり、日本で普通売っているプレイヤーだと(NTSC/2またはALL)のディスクでないと、再生不可能です。が、中国では(NTSC/ALL)のディスクがごく一部で売られているくらいで、他のディスクはほとんど再生できません。(海賊版もリージョンコードがあったり、PALが多いです。念のため。・・・・・)で、これをクリアするには、

1.中国で売っているプレイヤーを買う。(中国製という意味ではないです。また、ブランドは日欧韓中、関係ないです。)
 1については、中国、ヨーロッパ共に世の中で売られているDVDはNTSCが多い。ということから、NTSC→PALのコンバーターを内臓している場合が多く、NTSCソフトも再生可能です。(これは違法ではない。)また、リージョンコードについては、店側で、全てみられるように外している場合が多いです。(これは違法かどうか・・・???)が、
(1)店員に中国語で上記の内容を確認する必要がある。
(2)電圧は100ボルトに対応しているものもあるが、多くは220ボルト。
でハードルが高いです。

2.日本で海外仕様のプレイヤーを買う。

 秋葉原あたり免税品屋だと3万~5万程度で売っています。上記と逆にPAL→NTSCのコンバータが付いているものもあって(秋葉原のメジャーな免税コーナーでは店員もそのことを知らない場合が多く、聞いても分からないので、自力でネットで調べた方がいいです。です。)それだとどちらも見られます。(ただし、PALは若干画質は劣ります。)リージョンコードは6番かフリーのものが売っています。JVCがたくさん出しているので、お勧めですが・・・・。なお、もちろん日本人が日本で使うときは、消費税を払います。ねんのため・・・・

 この手のプレイヤーだと、中国に限らず世界中のDVDを見られるのが利点です。(ただし、言葉にこだわらないこと。一度見た映画の場合、原語でもいいですけどね。)特にヨーロッパはアマゾンドットコムの各国があるので、(ユーロ高ですけど)PALでもためらわずに買うことが出来ます。

 なお、アマゾン支配下の卓越網(joyo.com)という中国の通販サイトがありますが、検閲がひどくてあまりお勧めしません。最近はあまりサイトを見ていませんか、中国国内で公開禁止になったチャウシンチーの「少林足球」、チャン・ツィイーの「芸者回憶録」などは、当然発売禁止なので(中国版自体がないのでしょうが)売っていません。ジョニー・デップが人肉を食べるシーンで公開禁止になった「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」も売ってないんじゃないかなあ。これより香港の「yesAsia.com」をお勧めします。中国発禁分はたいてい香港版で売っていますし、なにしろエッチ系以外は「検閲」がありません。あとは、どちらのサイトもですが、日本では公開されないであろう「南京虐殺もの」、「東京裁判もの」、「従軍慰安婦もの」は「充実」しています。

 ご存知と思いますが、DVDのソフトは日本では「電器屋」(もちろんCDショップにもありますが)に買いに行くことが多いですが、中国は「本屋」が一番品揃えが良い。のが異なる点でしょうか。

 と、長くなってしまいました。ご参考までに。





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2件のコメント

  • NTSCとPAL

    どうも話が見えないと思ったら此方はパソコンのDVDプレーヤーでNTSCとPAL両方とも使用可能なのと他の再生方法の頭が有りませんでした、これで納得しました。

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    NTSCとPAL:両方見れるプレーヤー

    4年前にオペラやミュージカルの洋物DVDを観るために
    NTSCとPAL:両方見れる安価なプレーヤーを買いました。
    特に此れが欲しいというのでなければ今でも何処かの量販店で
    販売していると思います。

    ちなみに私のは『byd:sign d:1070』です。

    最近は日本語字幕付きの国内盤が発売されるようになったので
    出番は減りましたが、安くて良さそうな海外版をみつけたときには
    重宝しています。

  • Re: 中国で売られているCD/DVDの再生。

    CDの後半に「VCDのボーナストラック」があったりするのが時々あるので、それには注意が必要です。...
    これはCDに映像のデータが入っているわけですか?もしそうだとしたらCDのデッキで再生かけた場合壊れてしまう・・・機械自体・・・でしょうか?

    DVDには皆様の詳しいご意見にてかなり勉強になりました。
    パッケージの裏の下のほうに書いてある記述を解読して対応したいと思います。
    なお海賊盤かどうかは巧妙な作りの場合素人が見抜くのは困難と思われます。このような精巧なものは税関でもいかに判断するのでしょうか。請指南・・・見抜き方^^;

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    中国のDVDの海賊版の見分け方。

     神戸まさりんさん、こんにちは。

     VCDのボーナストラックの場合、機械が壊れることはないですが、「トレイ」が出てきたり、変な終わり方をしたり・・・・です。そもそもマルチプレイヤーで再生していても、いきなり映像に変わる。という具合には再生できないと思いますけどね。作った人の意図はよく分かりません。

     海賊版・・・ですが、これって実はおっしゃるとおり、見極めが難しいです。露店で売ってて、ジャケットがカラーコピーで、ビニール袋(昔のレコードが入っていたような袋)に入っていて、板も何も印刷がないか、題名のみ・・・であれば、すぐに分かりますが、問題はお店で「正版」として売ってて、かつ、ジャケットの印刷もそれなりの印刷で、中国側の出版社も載っているけど、でも、米国映画なのに「20元」。てなやつです。

     金額からすると、怪しい・・・のですけど、見かけ上、「中国版はこんなのなんだ。・・・」と誰も知らないので、税関も手間隙かけないと分からないと思います。私はいつも香港、中国に行くと30枚近くのCD,DVDを購入しますが、その昔、「確信犯的に」海賊版を買ってたころは、税関で自ら開けて手にとって確認してもらっても、特に何も言われたことはなかったです。今はそんなに「牧歌的」でないとは思いますが。

     今はさすがに露店で買ったりはしませんが、ちゃんとしたお店で「正版」と書かれているものは、躊躇せずに買います。数年前ですが、上海の新華書店で「風の谷のナウシカ」が25元で売られていて、当然「正版」でNTSC/ALLで買って再生してみると、日本語音声に中国語字幕、しかも「海賊版防止」のためか、右上に発売会社のロゴがずっと表示される方式で(最近は日本のテレビ局も海賊版対策か、ドラマで入れるところがありますが)これが海賊版のはずはないと思うけど、でも25元じゃねえ・・・国営書店で海賊版を売るか・・・分かんないですね。

     三月に香港、深せん、珠海と行った時は、香港の男人街で海賊版露店が二店舗くらいあったのと、珠海は海賊版も扱っている小売店を一軒見つけ、深せんでは路上販売が数件。というところでした。先日の新聞に北京に「スパイダーマン3の海賊版が売り出されている。」とありますが、私もVCDで「このビデオを見ている人はただちに通報してください。」という字幕の出る映画関係者専用のプレ公開DVDが元ねたというものを見たことがあります。公開前の映画はこういうとこから流れるみたいです。

     今回、珠海で見つけたのが「D.O.A」というケインコスギとかが出るゲーム原作の映画ですが、これは劇場公開の早かった米国でも売ってない。「海賊版」はドイツ語のジャケットに簡体文の説明があり、帰って調べるとドイツかイギリスで確かに「正版」が売りに出されているんですね。そこまで調べて海賊版を作るか・・・・と「感心」しました。(日本でも二月頃劇場公開済み)

     中国、香港では最近「簡装版」と言われる昔のドーナツ版レコード方式の包装をしているものも増えて(香港版の「不都合な真実」は全てこの方式で、正包装はなし。)ますます、見極めがしにくくなりました。また、当時の香港では「バベル」はブルーレイ版のみ売っていて、DVD版は未発売というあこぎな商売をしていて、こういうのが増えるとまた海賊版屋の「やる気」を増やす結果になるんじゃないの。と思いました。

     ということで、「海賊版のマーケット」を見るのはなかなかおもしろいですよ。ただ、買うのはだめですけどね。日本の映画館で海賊版撲滅キャンペーンで女の子の涙が黒くなる。・・・というCMを流していますが、あんな情緒に訴えるCMを流すところを見ると日本の海賊版対策はレベルが低い。というつくづく思います。海賊版は情緒でもなんでもなく、「経済」そのもので、いかに儲かるかどうか。で、せめぎあっている訳なので、「消費者が海賊版を買おうと思わなくなる。」ような、そういうアイデアが必要ですね。また、外れてしまいました。・・・・








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