雲崗石窟へ -2005みなみやま山西省・大同を満喫する旅その2

朝食を取ることにする。
售票処の先に食堂がある。
ここに行き先客の食べていた麺を注文。
4元。山西省の物価はさすがに安い。
あとから、外国人が来るが、要領がわからないようだ。
みなみやま的おせっかいで、食堂の要領を伝える。
そのあとから来た、フランス人女性の話を通訳したりして時間を過ごす。
こちらが、同じ外国人と(彼らから見るとアジア人は同じなので、)出自を明らかにすると、急に安心するらしい。
残念ながら、山西では珍しい雨が降り続く。
しかし、雨の少ないこの地方にとっては恵みの雨だろう。

もう一度、火車站 内の旅行社に戻ると、結構ツアー客が集まっていた。
日本人もいるようだ。
他にフランス人や、イギリス人、スペイン人のグループそして中国人家族など
30名近くにふくれあがっていた。
外に出て、二組に分けられる。
小型マイクロバスと、ワゴン車。
みなみやまは、小型マイクロバス。
少々古くて、狭いが、結構よく走った。
しばらく走ると、さすがに昨年初めての大同で辛酸をなめただけに、
見たことのある風景が目にはいる。
感慨深い。
さらに、バスは郊外への道をひた走る。
そしてまもなく、雲崗石窟石窟の門前町というか、商店が集まるところでバスを降りる。
ここからすでに、石窟のある崖が見えている。
そのあと、中国人の女性ガイドについて、しばらく歩き、
入場口へ。
ここで各自が入場券を買う。
60元だ。正直高いと思う。
外国人でも学生証があると割引があるそうだ。
最初の5窟、6窟は石像に彩色もあり保存状態もいい。
撮影禁止になっているので最初は遠慮したが、みんな撮りまくりだった。(笑)
とにかく、団体客が多く我々グループもあっという間にバラバラに散った。
今回は第20窟の石仏が目当てだったのでここに時間を取ろうと思い、同じツアーの外国人たちと適当に先に進む。大阪女性と中国女性の二人組に聞くと、12時にバス集合だという。
10時過ぎには着いているから2時間たっぷりあることになる。
先を急いだ関係で、少々時間をもてあました。
実は、mustafaさんからもらったアドバイス、崖の上に昇ってみよという指令は、後で考えてみれば十分に実現できた。
次回は・・・。次回はもうないでしょうね。(笑)
とにかく、20窟の石仏にたどり着いた。
石仏の前には、線香立てが用意され、ここも一応信仰の対象だ。
とにかく、20窟の石仏を思いを込めて写真を撮りまくった。
正面だけでなく横顔や遠景など、集中的に撮影した。
これで、もう昨年のリベンジ達成である。
このあとは、オプションのようなもの。
心中に秘めた野望を実現すればいい。

ところで、雲崗石窟見学だが、現地ツアーがお薦め。
9時出発5時解散。雲崗石窟と懸空寺の2カ所を回る。
理由はあとで触れようと思う。

少し、遅れて集合場所にマイクロバスがやってきた。
さて、次は懸空寺だという。
どんな展開があるのだろうか?







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  • 感動した黄土高原そして懸空寺 -2005みなみやま山西省・大同を満喫する旅その3

    雲崗石窟を出発したマイクロバスは、一度市内方向に戻り、方向を南東に変え川にかかる橋(確か有料?)を渡って、懸空寺に向かうはずだ。
    ガイドの説明は、英語と中国語なのでわからない。(笑)
    毎回、座席の横の人物が変わるので、適当にインチキな英語で話をするのが楽しい。
    国籍もまちまちだ。
    とにかく、マイクロバスはフルスピードでトウモロコシ畑の中を走り抜けていく。
    途中昼食を取るのかと思ったが、約2時間懸空寺まで約70㎞を走りっぱなしだった。
    ガイドの指示で、事前に車内で、懸空寺の入場料60元が徴集された。
    やはり高い。
    やがて、前方に小高い丘が見えてくる。
    それをバスは昇っていくのだが、この丘はまさしく黄土高原。
    その何とも言えない所々に深い崖のある風景に見入ってしまった。
    所々に村があり、黄土の煉瓦造り、部分的には横穴式の住居も残る。
    やはり、貧しい山西省の生活もかいま見れる。
    道路の切り通し部分も、そのままだ。
    黄土そのものが、そう簡単には崩れないと云うのが前提だろう。
    そして、延々と続く黄土高原の姿。
    この高原が、太原、平遙、介休、侯馬、三門峡の黄河まで延々と続くのだろう。
    感動ものである。まさに悠久の大地だ。
    このあとの旅行で、銀川から蘭州にかけての黄土高原のまた違う姿を見ることができたので、さらにこの感動は、深いものになった。

    そして、そのあと、マイクロバスはかつては海中にあった堆積岩の深い谷の中に迷い込んだ。
    そしてそこが、懸空寺のある谷だった。

    バスを降りると、あの農民の日焼けした顔がツアー客に寄ってきて、土産物を売ろうとする。
    これまでよく知った中国の姿がここにはある。
    みなみやま的には、安心した面もあった。
    欧米人のツアー客は、それなりに説明を聞いたりはするが、決して買おうとはしない。
    国籍は違っていても、共通する彼らなりの旅行のノウハウを心得ている。
    しっかりと観察させてもらった。
    食事さえ、無駄だと思う金は一切使わないのだ。
    徹底している。
    それに比べると、みなみやまでも、気のいい日本人は、けちでありながら、貧乏旅行といいながら、適当の妥協して無駄な金を使う。
    そんな、旅行への考え方の違いを感じてしまった。

    懸空寺に行くためには、土産物屋や食堂が並ぶ金網で仕切られた一角に入場しなければ行くことができない。

    ガイドさんが、入場料を払い終わらなければそのエリアにはいることができない。
    その間、しつこく、インチキ、土産物売りに観光客はサラされることになる。
    彼らは、柵の中には入れないのだ。
    地元民同士、阿吽の呼吸かも知れない。

    やっと中にはいることができた。
    話を、同行の大阪女性の連れの日本語ができる中国人女性に説明してもらった。(ややこしいと思う。)
    これからツアーのガイドさんの指定する食堂で食事をして、それから懸空寺自由散策だという。
    その説明を聞いているうちに、欧米系のツアーメンバーは、グループごとに、食事はいらないとどんどんその場から消えていった。
    少々ガイドさんかかわいそうに思えてきたのだが。(超おじさん的!!)
    結局食堂に入ったのは、中国人家族(中国語で話せる)、上海で働いているという日本人のカップル(中国語ができる)、そして大阪からの女性とその連れの日本語のできる中国人女子学生、そしてみなみやまが残った。
    気のいい日本人とはこのことを指している。





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    不思議な昼食と断崖の懸空寺 -2005みなみやま山西省・大同を満喫する旅その4

    同一タイトル(連載)は、どうもよくないらしいですね。
    「歩き方」の下の赤い文字が気になります。

    ところで、食事の顛末。
    店員がメニューを持ってくる。みんな適当に数皿注文している。
    日本人4人と中国人女子学生が同じテーブルに座った。
    できるだけ日本人との接触をさけていたみなみやまだが(笑!深い意図はないですが。)、最後はこうなるのでした。
    英語のメニューまであったのには驚いた。
    で、注文したのはスイギョ(水餃子)一品10元だけ。
    中華テーブルなので、若い上海在住の彼女がスイギョが食べたいと言ってくれたので、(たぶん小父さんに気を遣ってくれたのではないか)、他の皿も少し食べることができた。
    休暇できていて、フフホトから飛行機で上海に戻ると言っていた。
    片道2000元といっていた。
    金持ちだなあ。(みなみやま中国国内消費の8日間全ての費用2000元弱)

    しかし、会計はチャージ料あわせて20元だそうだ。
    まあ旅行社と食堂がタイアップしての独占価格。
    日本人的みなみやまは、観光地価格はそんなものかと素直に払う。

    ここが違うのだ。貧乏旅行といいながら、適当に妥協するところが日本人的。

    欧米人がここで食事をしないわけがよくわかった。
    彼らはちゃんと情報を持っているのだ。
    必要のないお金は使わないのだ。

    さて、懸空寺。断崖に作られたまさに空中の寺。
    行く値打ちは十分にあるだろう。
    ところで、ここでまたおもしろい経験を。

    ツアーのガイドさんは、若い女性。
    彼女が、他の日本人もあわせて、入場口で入場させてくれた。
    ところで、同行の中国人女子学生が、彼女から懸空寺の長い解説を聞いているのだ。
    そして、しばらくすると、今度は日本語でその長い説明をかなり正確に話してくれた。
    その女子学生の記憶力の良さと優秀さに驚いたのだ。
    で、その解説は長すぎたので、みなみやまの頭にはほとんど残っていない。(笑)
    恐るべし中国。である。
    記憶をたどると、この場所は、五台山への唯一の通路に当たっている。
    しかし、両方を崖に挟まれていて、洪水がよく起こり、作物をあらすので貧しい村が多かった。
    そこで、洪水が起こらないように崖に寺を造ると共に、通行人がここを通る時のお金を使うことで、貧しさが救われたといったことだったと思う。
    (記憶が!!正確ではないので、ご承知置きを。)
    懸空寺では雨が降っていたが、帰路につく頃には天候も回復して、再度黄土高原のすばらしい風景を見ながら時間を過ごすことができた。
    ちなみに、今回の座席の横は10代のスペイン女性だったのでさらに会話が弾んだ。
    予告の、5時前には、ツアーのバスは、大同火車站 前に無事到着した。
    楽しい1日だった。
    さて、あすの列車の時間まであと丸1日大同で過ごすことになった。
    ホテル探しが待っていた。
    しかし、その大同の宿泊費はわずか35元で済ますことができたのだった。