ナポリ一泊を勧めます

日本から行くツアーはナポリを単なるカプリかポンペイへの通過点としか扱っていないためか、ナポリを通り過ぎる人がほとんどのようです。しかも、放し飼いにして事件にもでも巻き込まれると大変なので、俗に言われる、「サハリツアー」になっています。

でも、日本人がスペインに抱くイメージが、闘牛とフラメンコであるように、イタリア人に対するイメージに一番近いのがナポリでしょう。「仕事もせずに、真っ青な空と太陽の下でギター抱えて歌っている」という。当然、北イタリア人は怒っていますが。実際にはあたらずとも遠からずだと思っていますが、街に出て、人と交わってみないとわからない。日帰りの通過点にするにはあまりのも勿体ないと思います。別に遺跡や教会、美術館とか名勝をみなくても、街をぶらつくのも立派な観光ではないでしょうか?個人旅行とは言っても、ほとんどのかたが、旅行会社が金を掛けて作製した綺麗なパンフレット通りの旅を辿るだけのような気がします。折角の個人旅行ならば、時間に追われないものであっても良いのではと。

4月末から5月初旬に掛けての連休、お盆、さらに年末が日本人が海外を含め大移動をする時期です。しかし、実は、メーデーがあったり、クリスマス休暇があったりで、現地の休みとも重なるのです。恐らく、こんどの連休は一週間ですので、訪問に適した都市は恐らく二都市程度になると思います。フィレンツエを中心にするか、ナポリを中心にするかで割り切ったほうが良いと思います。要するに、フィレンツェ+ローマ、ナポリ+ローマ、フィレンツェ+ナポリという具合。行けなかったところは次回の楽しみに取っておく。

なお、ナポリ人の気質は実は過去の支配の歴史の結果という説が根強く、シチリア同様に、様々な文化が交わっていて、フィレンツェとは別の観点でも面白い街です。