05/06/01 13:10

<2日目> 5/5(木) ブリュッセル泊:その弐


・「聖血の行列」@ブルージュ

馬や牛が放牧されているのどかな風景を眺めつつ、ブルージュ駅に到着したのは
14時過ぎ。
直前の到着では観る場所が残ってないかもしれない、と不安に思いつつ適当に
歩いていると、14時半頃に救世主大聖堂前に到着した。
丁度、沿道に設けられた観客席の後ろの柵にスペースがあったので、そこを確保する。
行列開始の30分前でも、柵の中を通行する人も多く、なんだかのんびりしている。

予定では15時開始という事だったが、15時15分頃に最初の行列が通過した。
聖堂前だからか(観客席の他、宗教関係者用らしいテント席もあった)、
行列だけではなく寸劇も披露されたので、ちょっと得した気分になった。

意匠をこらした衣装や山車に加え、楽器や歌声も響き渡る。
動物が多く登場するのも楽しい。馬が多いが、駱駝や羊の群れまでいた。
当然、そそう(?)をする馬なんかもいるんだけど、行列の中のお兄ちゃんが、
沿道の声援に応えて愛想を振り撒きつつ、片付ける。
たまたまそういう衣装・小道具だったのか、もともとそういう役割だったのかは
謎だが、笑わせてもらった。
文化は違えど笑うツボは同じなんだな~思うとまた楽しかったり。

16時半頃、行列のトリを飾るのは、恐らく聖血が入っていると思われる、
聖櫃の様なもの。
その後に山車も一つきたが、最後の行列が行ってしまうと、即解散で、沿道に椅子を
並べていた店も、そそくさと片付けていた。

帰りの電車は流石に1等も混んでいて、ゲントまで座れなかった。
でも、電車も祭りも混み具合はそんなに酷くなかった。
(日本の初詣や花火大会だともの凄い人込みだったりするが、そこまで
 ひどくはない。)

「聖血の行列」、みもふたもない言い方をすると、単なる仮装行列とも言える。
・・・なんだけれども、そこに込められた人々の思いや歴史が連綿と受け継がれ、
今尚生きているのかと思うと、それだけで、なんだかしみじみ感じ入るものがあった。
来て良かったと、思った。
どうせ言葉がわからないからと、祭りのパンフレットを買わなかったのだけが、
心残りである。


・バケツ一杯目のムール@シェ・レオン

さて、ブリュッセルの中央駅に戻ると、そそくさとイロ・サクレ地区へ。
前回行き損ねた王立美術館に同じく、前回食べられなくて心残りだったムール貝。
どうせ食べるならば、一度位有名店に行ってみよう(、へなちょこには安心だし、
ねたとして)と、“Chez Leon"へ向かった。
http://www.chezleon.be/uk/frame_offre.htm

アスパラガスはあるか?と訊くと、無いという。がっかりしたが、次の日
頑張る事にして、とりあえず本日は、とにかくムール貝である。
やはり白ワイン蒸かなと思いつつメニューを見ると、スペシャルだとか書いてある
ムール貝があったので、それを頼んでみる。
お供のビールは、店名に同じ“La Leon"というのを見つけ、それを注文。

さて、スペシャルのムール貝。バターも入ってた様だけど、なんだかシンプルな
味わい。
セロリは細かく刻まれていたので、逃すものかとスープと一緒にがしがしすくう。
とにかく久しぶりのムール貝、2年越しの思いが叶った嬉しさに、ひたすら
殻の山を築く。
最近、周囲に胃も肝臓も頑丈な人が多い為、自分の胃腸の軟弱さを嘆いていたが、
ムールに限っては別腹らしい。お代わりしそうな勢いだった。
(すればよかったのに、なんでしなかったんだろう??)
ビールのお代わりは、Brugs。既にこの日呑んだビールのお味を、覚えていない・・・。
でも、軽くて呑みやすかったんではなかろうか(自信なし)。

食べ終わって店を出たが、まだまだ明るい。
グラン・プラスでの音と光のショー(5/2~)は22時半と23時開始とかなり
時間があく為、一旦ホテルに戻って荷物を置いてくる事にした。
しかし、ホテルに着く頃には結構暗くなっており、トラムを降りてホテルまで向かう
途中に(日本人とみてか)口笛を鳴らされたりとちょっと不安に感じたところに、
部屋に入った途端眠気に襲われ、そのまま朝まで寝てしまった。

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