<2日目> 5/5(木) ブリュッセル泊:その弐 ・「聖血の行列」@ブルージュ 馬や牛が放牧されているのどかな風景を眺めつつ、ブルージュ駅に到着したのは 14時過ぎ。 直前の到着では観る場所が残ってないかもしれない、と不安に思いつつ適当に 歩いていると、14時半頃に救世主大聖堂前に到着した。 丁度、沿道に設けられた観客席の後ろの柵にスペースがあったので、そこを確保する。 行列開始の30分前でも、柵の中を通行する人も多く、なんだかのんびりしている。 予定では15時開始という事だったが、15時15分頃に最初の行列が通過した。 聖堂前だからか(観客席の他、宗教関係者用らしいテント席もあった)、 行列だけではなく寸劇も披露されたので、ちょっと得した気分になった。 意匠をこらした衣装や山車に加え、楽器や歌声も響き渡る。 動物が多く登場するのも楽しい。馬が多いが、駱駝や羊の群れまでいた。 当然、そそう(?)をする馬なんかもいるんだけど、行列の中のお兄ちゃんが、 沿道の声援に応えて愛想を振り撒きつつ、片付ける。 たまたまそういう衣装・小道具だったのか、もともとそういう役割だったのかは 謎だが、笑わせてもらった。 文化は違えど笑うツボは同じなんだな~思うとまた楽しかったり。 16時半頃、行列のトリを飾るのは、恐らく聖血が入っていると思われる、 聖櫃の様なもの。 その後に山車も一つきたが、最後の行列が行ってしまうと、即解散で、沿道に椅子を 並べていた店も、そそくさと片付けていた。 帰りの電車は流石に1等も混んでいて、ゲントまで座れなかった。 でも、電車も祭りも混み具合はそんなに酷くなかった。 (日本の初詣や花火大会だともの凄い人込みだったりするが、そこまで ひどくはない。) 「聖血の行列」、みもふたもない言い方をすると、単なる仮装行列とも言える。 ・・・なんだけれども、そこに込められた人々の思いや歴史が連綿と受け継がれ、 今尚生きているのかと思うと、それだけで、なんだかしみじみ感じ入るものがあった。 来て良かったと、思った。 どうせ言葉がわからないからと、祭りのパンフレットを買わなかったのだけが、 心残りである。 ・バケツ一杯目のムール@シェ・レオン さて、ブリュッセルの中央駅に戻ると、そそくさとイロ・サクレ地区へ。 前回行き損ねた王立美術館に同じく、前回食べられなくて心残りだったムール貝。 どうせ食べるならば、一度位有名店に行ってみよう(、へなちょこには安心だし、 ねたとして)と、“Chez Leon"へ向かった。 http://www.chezleon.be/uk/frame_offre.htm アスパラガスはあるか?と訊くと、無いという。がっかりしたが、次の日 頑張る事にして、とりあえず本日は、とにかくムール貝である。 やはり白ワイン蒸かなと思いつつメニューを見ると、スペシャルだとか書いてある ムール貝があったので、それを頼んでみる。 お供のビールは、店名に同じ“La Leon"というのを見つけ、それを注文。 さて、スペシャルのムール貝。バターも入ってた様だけど、なんだかシンプルな 味わい。 セロリは細かく刻まれていたので、逃すものかとスープと一緒にがしがしすくう。 とにかく久しぶりのムール貝、2年越しの思いが叶った嬉しさに、ひたすら 殻の山を築く。 最近、周囲に胃も肝臓も頑丈な人が多い為、自分の胃腸の軟弱さを嘆いていたが、 ムールに限っては別腹らしい。お代わりしそうな勢いだった。 (すればよかったのに、なんでしなかったんだろう??) ビールのお代わりは、Brugs。既にこの日呑んだビールのお味を、覚えていない・・・。 でも、軽くて呑みやすかったんではなかろうか(自信なし)。 食べ終わって店を出たが、まだまだ明るい。 グラン・プラスでの音と光のショー(5/2~)は22時半と23時開始とかなり 時間があく為、一旦ホテルに戻って荷物を置いてくる事にした。 しかし、ホテルに着く頃には結構暗くなっており、トラムを降りてホテルまで向かう 途中に(日本人とみてか)口笛を鳴らされたりとちょっと不安に感じたところに、 部屋に入った途端眠気に襲われ、そのまま朝まで寝てしまった。