07/03/24 08:53

ランキングは対象とする層によって違ってきます

良くあるのがホテルとエアライン。これらは、その層を対象とする
かによって随分結果が異なります。日本の管理職や経営者に聞けば、
自分でお金を払ったことがない人たちなので、所謂、鶴マークが(古
い)上位に来ます(昨今の凋落で、もうひとつの日系に変わったはず)。
一方、今はなきAB ROADでは、シンガポールやヴァージンが常連上位
です。他に登場するエアラインの顔ぶれを見ても、あくまで憧れであ
るような気がしました。仕事で使う人と遊び、しかもできるだけ金を
掛けたくないという層とは当然異なります。

最近読んで面白いと感じたのが、ニューズウィークの安全度ランキン
グ。何故、シンガポールが下位なのかが不思議でしたが、結局のとこ
ろ、最後に安全係数みたいなものを掛けるため、実際に事故が発生し
たエアラインの評価が下がるのでした。一方で、無事故のフィンエア
ーは当然高いのは確かですが、ライアンエアーやイージージェットと
いう極限までコストを下げ、これが安全性にも影響するのではないか
という新興格安エアライン(両者は老舗の域に達しているかも)も肩を
並べて最上位に居ました。

問題のフィンエアー。あくまでビジネスクラスのことですが、海外で
の評価はあまり良くありません。これは旧型シート時代のことで、新
型に移行してからは変わっているでしょう。サービスも合理的と言え
ば聞こえは良いが、要するに基本的には何もしない。しかし、日本路
線は特殊なので(日本路線に乗ったことはありません)、こってりと
したサービスをしているのかも知れません。

飛行時間が一番短いので、苦痛が最小限ということはあり得ます。
しかし、路線やフライトが少ないのは弱点ですし、ヘルシンキという
街自体がそれほど面白い(これは個人的な感想)ものでもないのが、
はたして高い評価に繋がりうるのか、不思議です。安い値段で、客
を集めた結果、乗ってみて、「それほど酷くない」という印象を多く
の客が持ったか、単なるイメージで評価したのかなと思います。観光
で乗る人が、フィンエアーの安全性を実感することはまずないと思う
ので。

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1件のコメント

  • Re: ランキングは対象とする層によって違ってきます

    JORGEさま、こんにちは。
     普段から投稿内容を拝見し、見聞の広さ、そして詳細に亘る内容の正確さに感嘆の念を抱いております。

     ホテルのランキングは、何度も海外旅行していれば、街ごとにお気に入りがあって、わざわざ人の意見を聞くまでも無いですが、初めて訪れる都市では、結構参考にはなります。

     対象とする層によって、エアライン人気ランキングは大きく変わってきますね。エコノミークラスでも、会社によって差が結構あるように思います。ビジネスだとかなりの差がありますね。それに対してエアにどれだけかけられるかは年収からの可処分所得によって、どのエアのどのクラスになるか決まってきます。可処分所得のどれ位を自由に使える額になるのかで大枠ができますね。時間がない人、ある人でも違いは出てきます。

     エアライン安全度ランキングのニューズウィーク、買いました。部屋のどこかに埋もれていると思います。なかなか面白かったですね。

     フィンランド航空の成田発ヘルシンキ直行便のビジネスクラス。アジア系のフライトのビジネスクラスの方が選好度が高いです。と言ってもアシアナ航空か大韓航空か、またはシンガポール航空しか使ったことはないですが。。。

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