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05/08/25 23:52

16.ミラノ、8月に開いている美味しい店 PartⅠ

最後は、ミラノに1泊して帰国しました。
昨年夏の帰りの飛行機で、辞書を引き引き読んだ新聞に、
エスプレッソというグルメガイドを出しているところが、2005年版から方針変更し、
どんなに高くても美味しければよし、ではなく、
30ユーロぐらいまでで満足の行く食事ができる店を選ぶことにしたという記事がありました。

今回本屋でそのガイドブックを見つけたので、買ってきました。
実際には、高い店もたくさん載っているのですが、
30ユーロ以下で…という店もたくさん載っていて、
特別なお得マークがついています。

その本のミラノページを繰って、繰って、繰って…
見つけたのです、8月のミラノでも開いているお得な店を。
住所を地図で調べたら、通りが見つかり、しかも簡単にいける場所!
記述を見ると、ランチタイムなら9.5ユーロからとあり、
夕食は、コースが35ユーロからとありました。
変わらぬ質を保ち続けている、ピエモンテ料理とのこと。なかなかよさそう。
コストパフォーマンスが高いなら、別に30ユーロ以下でなくとも問題なし、
早速電話をして予約を入れました。

AURORAという、美味しそうでもなんでもない名前のその店は、
地下鉄サンタゴスティーノから歩いて5,6分のところにありました。
(ポルタ・ジェノヴァからの方が近そうでしたが、ロンプラの地図ではわかりにくかったのです)

店の入り口も、どうってことがないのに、ドアを開けて入って行くと
そこは、落ち着きのある、クラシックな木の内装。
奥に広い店で、奥へどうぞと言われるままにずんずん行くと、
なんと葡萄棚のある庭にも、テーブルがあるのです。
しかも葡萄がそろそろ収穫してもいいぐらいに実っています。
きっとこれがあるから、夏も休まないのでしょう。
聞いてみたら、別にこれでワインをつくるわけではないそうですが。
ここで、ゆったりとランチを楽しんでみたい!と思いました。

さて、選んだのは、38ユーロのメニュー・デグスタツィオーネ。コースメニューです。
この店風のアンティパストに、プリモとセコンドとドルチェはメニューから選びます。
1品ずつバラでオーダーするよりは、だいぶお得でした。
このアンティパストがすごい。
南のように、ドンと1皿山盛りではなく、少しずつ5皿あるのです。
○花ズッキーニに、リコッタを入れてさっと焼いたもの。
○軽くトーストした薄切りパンにクリームチーズを乗せたものと茹でたペペローネのバーニャカウダ。
○小玉葱のマリネ5個。
○ラルドの薄切り4,5枚(豚の脂だけの生ハムのようなもの。
大理石の中でじっくり熟成させたもので、カロリーを無視すれば、本当に美味しいんです。)
○ヴィテッロのトンナート(仔牛肉を茹でたものを冷やした薄切りに、ツナソースをかけたもの)5切れ。

小食の人なら、これでおしまいですね。
プリモは、昨秋訪れたピエモンテで食べた、懐かしのタヤリンと言う
手打ちの卵入りロングパスタ、グリーンアスパラのクリームソース。
クリームが多過ぎず、けっこうあっさりしている中で
グリーンの色は鮮やかではないけれど、煮てソースに味を出してあるので、
パスタにソースが絡むとちゃんとアスパラの味がするのです。
しかも、アスパラはぐずぐずに柔らかくはないので、それだけでも食べられるレベル。
ああ、しみじみ美味しい…

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