14.思いのほかまち全体が美しかったスポレート さて、5泊のリゾート地滞在を終え、ローマに1泊して帰国する友人を見送ってから、 ローマの北西100kmほどのところにあるスポレートに2泊しました。 スポレートは、ルネッサンス期の画家フィリッポ・リッピが、 最後のフレスコ画を書き、その中に、10歳の息子と自分の肖像画を描き入れたという美しいドゥオーモがあるまちです。 それだけではありません。 ローマ時代の家や遺跡、初期キリスト教の教会、ロマネスク様式やバロック様式の教会、 ルネッサンスの芸術… さまざまな時代のすばらしい見所がたくさんあるところなのです。 さらに、それらがすべて歩いて回れる範囲にあり、 ちょうどチェントロから散歩するのによいぐらい(1kmちょっと)の距離があるところも2箇所ほどあり、 その途中からのまちの眺めがすばらしかったり、ローマ時代の橋が見えたりするのです。 まちは、小ぢんまりしていますが、どこを歩いても立ち止まりたくなるほど美しい街並みです。 小路マニアにはたまらない街のひとつでしょう。 1日半かけて、ゆっくり歩いてまわりました。